2013年 第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール最年少入賞者の阪田知樹が、留学先のドイツでの奮闘記をお送りします。
※カプリッチョとは、イタリア語で「気まぐれ」という意味です。
- No.23 2015.10.22更新 「ピザのChâteau」
- No.22 2015.09.29更新 「演奏と天気」
- No.21 2015.09.04更新 「夏休みならぬ夏演奏終了!」
- No.20 2015.08.19更新 「気温免疫」
- No.19 2015.07.24更新 「真夏の夜に夢は見ていられず。。」
- No.18 2015.07.01更新 「このごろ」
- No.17 2015.06.16更新 「初夏~北ドイツより」
- No.16 2015.06.03更新 「白アスパラガス~Spargel~シュパーゲル」
- No.15 2015.05.14更新 「日本弾丸ツアー」
- No.14 2015.04.22更新 「ドイツで見つけた春」
- No.13 2015.04.09更新 「花匂う月」
- No.12 2015.03.19更新 「体内時計のありか」
- No.11 2015.03.06更新 「ただいま、そして、行ってきます!」
- No.10 2015.02.25更新 「ジャガイモで試験!」
- No.9 2015.02.13更新 「冬景色」
- No.8 2015.01.21更新 「出会い」
- No.7 2015.01.07更新 「ゆく年くる年」
- No.6 2014.12.17更新 「Weihnachten」
- No.5 2014.12.04更新 「日出づる国」
- No.4 2014.11.14更新 「黒い神輿」
- No.3 2014.11.04更新 「Grüß Gott !」
- No.2 2014.10.15更新 「旗の国」
- No.1 2014.10.01更新 「新世界より」
- pianist 阪田 知樹
- 1993年生まれ。5歳半よりピアノを始める。 第61回 全日本学生音楽コンクール 全国大会 中学校の部 第2位。 第9回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 中学生部門 アジア大会 銀賞。 2009アジア国際音楽コンクール 最優秀賞、及びピアノ部門 高校生の部 第1位。 第4回福田靖子賞選考会 第1位 福田靖子賞受賞。 第9回フランツ・リスト国際ピアノコンクール セミファイナリスト。
第35回ピティナ・ピアノコンペティション 特級グランプリ、及び聴衆賞、併せて文部科学大臣賞、読売新聞社賞、王子ホール賞、東京シティ・フィル賞受賞。
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 最年少入賞(4-6位)。 タマーシュ・ヴァーシャリ氏の推薦により「プラハ・ミュージック・パフォーマンス」に参加、イヴァン・モラヴェッツ賞受賞。 ニコライ・ペトロフ氏に招かれ第12回クレムリン音楽祭、第39回ヤナーチェク国際音楽祭等、国際音楽祭多数出演。ジュネーヴ、ルガーノ、パリ、プラハ、東京、横浜にてリサイタル開催。NHK-FM、FM横浜、ロシア国営テレビ、RSIスイス・イタリア語ラジオ放送局、RTSスイス・ロマンド・ラジオテレビ放送局において、演奏録音、及び、放送される。
藤原浜雄、堀了介の両氏とピアノ三重奏を、ブレンターノ四重奏団、原田幸一郎、池田菊衛、磯村和英、毛利伯郎の各氏とピアノ五重奏を共演。矢崎彦太郎、レナード・スラットキン、ウラディーミル・ヴァーレック等の諸氏指揮の下、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、チェコ国立交響楽団、フォートワース交響楽団他と共演。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業後、東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、2014年10月よりハノーファー音楽大学に留学中。「コモ湖国際ピアノアカデミー」に於いても研鑽を積む。ピアノを西川秀人、渡辺健二、パウル・バドゥラ=スコダの各氏に師事。音楽理論・作曲を高橋千佳子、永冨正之、松本日之春の各氏に師事。2011年度ヤマハ音楽奨学生。第43回江副記念財団奨学生。
No.12体内時計のありか
2015.03.19更新
先月末、日本に戻ってきて、1週間経つか経たないかの間にもう出国。
その行先はなんとアメリカでした。(笑)
ドイツ時間を中心に見ると、0、+8時間、-7時間、と時差が進んでいるのか遅れているのか、日にちが増えたり減ったりと、めちゃくちゃなスケジュールになってしまい、いつもは「時差ボケって?」という位、時差にはめっぽう強い私が、着いた次の日にしっかり1時間超の昼寝をしてしまいました。。。日本時間でいう夜に昼寝をした訳ではないところから考えるに、どうやらヨーロッパ時間、日本時間、アメリカ時間の全てがあべこべになっていたよう…。
懐かしきフォートワースの地に降り立った時は既に夕方。
初めてとも言うべき、典型的な「時差ボケ」状態にあった私がその半日の記憶がある筈がなく、気づけば次の日の朝!
窓を開けてみると、一面真っ白。
思わず二度見してしまいました。
テキサスの銀世界?!
テキサスに行くと言えば、友人から「サボテン見たい!」などと言われることがありますが(西部劇の影響?)、今回ばかりは砂漠のサボテンならぬその雪景色に、テキサス4度目の私もたまげてしまいました。(笑)
それにしても冬のテキサスの寒いこと!ほぼ毎日氷点下であったことには、驚きを隠せませんでした…!ドイツより寒く感じていました。この時期、テキサスの天候は特に不安定で、一気に20℃以上の暖かさに上がってしまうこともあるそうで、全く予測が出来ない季節のようです。
今回の渡米目的は約2週間前に突然決まったオール・ショパンプログラム・リサイタル。
その時期には、ブラームスとシューベルトの世界に浸っていて、全くショパンを手がけていなかったのですが、「折角の機会を無駄にしない方が良いのでは」と思い切って決行したのでした!
会場は、フォートワース内有数の美術館に新設された「ピアノ・パビリオン」!
モダンなデザインの「ピアノ・パビリオン」
「美術館内にピアノ用のホールがあるなんて、音楽にも関心がある美術館があるんだなぁ」と感心しながら演奏会プログラムを読んでいたところ…。
「ん?なんか違うようだ!?」
なんとこの「ピアノ・パビリオン」、楽器の王様と言われる「ピアノ・フォルテ」さんの名前を冠しているのではなく(!)、高名な建築家「レンゾ・ピアノ」さんにあやかって命名されたとのこと!
納得と同時に、なんとも紛らわしい名前と思ったこの場所を、
一生忘れることは無さそうです。(笑)
スパイシーなTexmexもしっかり堪能し、印象的な出来事が少なからずあった今回も、
滞在日数はわずか5日間!
帰国後暫くは、二重時間での生活に苦しむことになるようです…。(苦笑)
コラムIndex
- No.23 2015.10.22更新 「ピザのChâteau」
- No.22 2015.09.29更新 「演奏と天気」
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執筆者 Profile
- pianist 阪田 知樹
-
1993年生まれ。5歳半よりピアノを始める。 第61回 全日本学生音楽コンクール 全国大会 中学校の部 第2位。 第9回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 中学生部門 アジア大会 銀賞。 2009アジア国際音楽コンクール 最優秀賞、及びピアノ部門 高校生の部 第1位。 第4回福田靖子賞選考会 第1位 福田靖子賞受賞。 第9回フランツ・リスト国際ピアノコンクール セミファイナリスト。
第35回ピティナ・ピアノコンペティション 特級グランプリ、及び聴衆賞、併せて文部科学大臣賞、読売新聞社賞、王子ホール賞、東京シティ・フィル賞受賞。
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 最年少入賞(4-6位)。 タマーシュ・ヴァーシャリ氏の推薦により「プラハ・ミュージック・パフォーマンス」に参加、イヴァン・モラヴェッツ賞受賞。 ニコライ・ペトロフ氏に招かれ第12回クレムリン音楽祭、第39回ヤナーチェク国際音楽祭等、国際音楽祭多数出演。ジュネーヴ、ルガーノ、パリ、プラハ、東京、横浜にてリサイタル開催。NHK-FM、FM横浜、ロシア国営テレビ、RSIスイス・イタリア語ラジオ放送局、RTSスイス・ロマンド・ラジオテレビ放送局において、演奏録音、及び、放送される。
藤原浜雄、堀了介の両氏とピアノ三重奏を、ブレンターノ四重奏団、原田幸一郎、池田菊衛、磯村和英、毛利伯郎の各氏とピアノ五重奏を共演。矢崎彦太郎、レナード・スラットキン、ウラディーミル・ヴァーレック等の諸氏指揮の下、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、チェコ国立交響楽団、フォートワース交響楽団他と共演。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業後、東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、2014年10月よりハノーファー音楽大学に留学中。「コモ湖国際ピアノアカデミー」に於いても研鑽を積む。ピアノを西川秀人、渡辺健二、パウル・バドゥラ=スコダの各氏に師事。音楽理論・作曲を高橋千佳子、永冨正之、松本日之春の各氏に師事。2011年度ヤマハ音楽奨学生。第43回江副記念財団奨学生。