1990年 AVX-2000DSP

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DSP-1登場の翌年(1987年)に発表されたドルビープロロジックは、独立したセンターchとサラウンドchの採用によって音の方向感や移動感をよりリアルに再現し、ホームシアターの臨場感を飛躍的に向上させました。しかし同時に、空間の絶対的な広さやスピーカー数など、それは一般家庭と映画館との再生環境の違いを際立たせる結果にもなったのです。そこで、ヤマハのDSP技術とプロロジックデコーダーとを組み合わせ、映画館を超える臨場感を家庭で再現するというアイディア=CINE-DSP(後のCINEMA DSP)が生まれました。AVX-2000DSPは、そのCINE-DSPを搭載したDSP AVアンプの記念すべき第1号機。フロント側とリア側の音場処理を完全に独立して行う独自の2音場処理によって映画製作者の意図をホームシアターでも正確に再現する、ヤマハDSP AVアンプの基本コンセプトがここに確立したのです。なお、CINE-DSPプログラムは計8種類、HiFi DSPプログラムは計15種類が用意されていました。

発売時の主な規格 ●定格出力:フロント100W+100W、センター100W、サラウンド30W+30W、プレゼンス30W+30W●外形寸法/重量:473×170.5×468.5mm/21.4kg●消費電力:320W●発売時価格198,000円(税別)

発売当時のパンフレット

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