1986年 DSP-1

※スマートフォンで閲覧の場合は、横向き推奨

既存のステレオスピーカーに前後4台の専用プロセシング(エフェクト)スピーカーを追加することで、生の演奏を聴いているような臨場感あふれる音場再現を可能にした世界初のデジタル・サウンドフィールド・プロセッサー。ヤマハDSP搭載の第一号機となった本機は、実在のホールなどで計測・収集した生の音場データに基づく音楽用プログラム13種類と、当時最新のドルビーサラウンドを含む映画用プログラム3種類を軸に、ディレイやステレオフランジといった楽器演奏向けエフェクター16種類を加えた全32プログラム内蔵の多目的プロセッサーとして企画されていました。フロント側プロセシングスピーカー(現行機種のプレゼンススピーカーに相当)の有無により4ch再生と6ch再生を選べた点は現在のシネマDSPと同じ。パワーアンプ非内蔵の単体プロセッサーであったことから、デザインを統一した2/4chパワーアンプ“M-35”や6連マスターボリュームコントローラー“MVS-1”も用意されていました。その後、本機の音楽用プログラムは精度を高めつつ発展し、HiFiDSPプログラムとして現在のDSP AVアンプに受け継がれています。

発表時の主な規格 ●外形寸法/重量:435×72×312mm/4.5kg●消費電力:25W●発売時価格138,000円

発売当時のパンフレット

  • フラグシップ AVアンプの系譜INDEX
  • 独創の音場創生技術「シネマDSP」のすべてTOP