PAお役立ち情報 其の22
デジタルミキシングコンソール「DM7シリーズ」の放送用途の機能強化パッケージ「Broadcast Package」

今回はデジタルミキシングコンソール「DM7シリーズ」の放送用途の機能強化パッケージ「Broadcast Package」についてご紹介します。

別売オプションの「Broadcast Package」により、放送用途に適した機能を追加することができます。例えば、ミックスマイナス、ラウドネスメーター、フェーダーキューリリースなどの機能を追加し、「DM7シリーズ」を使った放送向けミキシングを効率化します。

ここからはより具体的に各機能をご紹介していきます。

Mix Minus

MIX/MATRIXバスに送られる信号から特定のチャンネルの信号だけを抜く機能です。

演奏者やアナウンサー用のモニターとして本人の音声信号だけを抜いたミックスを素早く送ることができます。

設定方法は「SETUP」→「BUS SETUP」→「BUS TYPE」で「Mix Minus」を選択し、「Pan Link/N-1 Owner」で取り除きたいチャンネルを選択します。

「Mix Minus」設定画面

Fader CUE Release

特定のチャンネルで設定したThresholdを超えた際に、そのチャンネルのCUEを自動解除する機能です。

Faderを下げた状態でCUEを使用して音声を確認し、Faderを上げた際にCUEが解除されるような運用に適しています。

「MONITOR」画面で機能のON/OFFとThresholdを設定します。

「Fader CUE Release」設定画面

Backstop PFL

Faderを-∞(下げ切り)よりさらに下げるとCUEがONになり、Faderを上げるか手を離すとOFFになる機能です。

常にFaderに手を置いた状態でCUEを使用し、Faderを上げると同時にCUEを解除したい場合に使用します。

「MONITOR」画面で機能のON/OFFを設定します。

「Backstop PFL」設定画面

Audio Follow Video

「DM7シリーズ」がビデオスイッチャーからのTallyを受けて、映像に対応するチャンネルのレベルを自動制御する機能です。

「SETUP」→「MIDI/GPI」→「Audio Follow Video」から設定します。

「Audio Follow Video」設定画面

Source Select Mix Mode

MONITORバスに出力するソースを複数選択(ミックス)する機能です。

Monitor Source Defineから複数のソースを選択でき、最大8ソースのミックスが可能になります。

「MONITOR」→「Source Select」から設定します。

「Source Select Mix Mode」設定画面

Loudness Meter

ラウドネスメーターを表示できるようになります。

メーターはLUFS(LKFS)とLUを切り替え可能です。

「UTILITY画面」→「Loudness Meter」を選択すると表示されます。

「Loudness Meter」設定画面

製品の概要については、以下のリンク先をご覧ください。

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