RIVAGE PM Firmware V4.71 (旧バージョン)

V4.02以降のFirmwareで、特定の操作により、“Software exception has been detected. PLEASE RESTART THIS CONSOLE AS SOON AS POSSIBLE.”のエラーメッセージが表示され、LCDタッチスクリーンでの操作ができなくなる問題が見つかりました。

対象機器

CS-R10, CS-R10-S, CSD-R7, CS-R5, CS-R3

発生条件

EQまたはDYNAMICSの「1-72」、「73-144」、「145-216」、「217-288」タブ画面で複数チャンネル選択のためのドラッグ操作と同時に、レイヤーやバンクの切り替え、USER DEFINED KEY、GPI、MIDI操作による画面を切り替えを行うと、切り替え直後、または数秒後に以下の症状が発生することがあります。

症状

フロントパネル上のフェーダー、ノブ、キー、LCDタッチスクリーンでの操作ができなくなり、数秒後に上記のエラーメッセージが表示されます。メッセージ下部にある「OK」ボタンをタッチすることで、パネル上のフェーダー、ノブ、キーの操作は回復しますが、LCDタッチスクリーンによる操作はできません。RIVAGE PM EDITORからの操作も可能です。

尚、この症状発生中も音声は停止しません。

発生時の対応

コンソールリアパネルのRESETボタンを押してください。最大1分程度コンソールから操作できなくなりますが音声は停止しません。

RIVAGE PM Firmware/ Editor / StageMixの互換性について

RIVAGE PMシステムを使用する際は、CS-R10、CS-R10-S、CSD-R7、CS-R5、CS-R3、DSP-R10、DSP-RX、DSP-RX-EX、RPio622、RPio222、RIVAGE PM Editor、RIVAGE PM StageMix、MonitorMixのすべてのバージョンを一致させてください。異なるバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ動作を引き起こす可能性があります。
アップデートする際には、TWINLANeネットワークカード(HY256-TL、HY256-TL-SMF)もアップデートされるため、必ずそのカードを対応スロットへ挿入した状態で行なってください。アップデート後にそのカードを挿入した場合は、再度アップデートを行なってください。Danteカード(HY144-D、HY144-D-SRC)は、Dante Firmware Update Managerを使用してアップデートを行なってください。

RIVAGE PM/CL/QL/R/Tio 互換表

Dante I/Oサポート対応機種

V4.70はCS-R5の部品変更に対応していないため、現在公開していません。V4.71を新しく公開しておりますので、こちらをご利用ください。

V4.71の変更点

  • CS-R5のフェーダーの部品変更に対応しました。機能上の変更はありません。

V4.70の新機能

  • Bricasti Design Y7 Stereo Reverb Processorプラグインを追加しました。
  • イベントリスト機能において、タイムコードイベントの順番を自由に入れ替えられるように改良しました。

V4.71で修正した不具合

  • CS-R5、CS-R3のMY-SLOT1のINPUTの音声がMY-SLOT2よりも1.3dB高いレベルで入力されていた不具合を修正しました。

V4.70で修正した不具合

  • V4.02以降のDSP-RX、CSD-R7における一部のプラグインにて、編集用ポップアップ画面上のみ音声が入力されていない状態でまれに入力レベルメーターが動作してしまう不具合を修正しました。
  • ミラーリングモードのDSPエンジンがスタンバイからアクティブに切り替わったあと、DSPエンジンがMIDI/GPI入力を受信しないことがある不具合を修正しました。
  • MBC4 プラグインのCUE音声が切り替わるときに時間がかかることがある不具合を修正しました。
  • V4.02以降のCS-R10/CS-R10-Sにて、アームレスト下にあるランプが再起動時に点灯しない不具合を修正しました。
  • V4.02以降のRPioにパッチしたインプットのHAゲインを操作したとき、表示と実際のゲインが異なることがある不具合を修正しました。
  • その他軽微な不具合を修正しました。

既知の不具合

  • DSP MIRROR MODE1: TWINLANe MIRRORでRPioのHYカードスロット2がMODE2に設定されている場合、A (アクティブ用DSP)からB (スタンバイ用DSP)にチェンジオーバーした時にアウトプットパッチが引き継がれません。

暫定回避策

  • 手動でスタンバイ用のUnit Bをアクティブに切り替える。
  • 同じアウトプットパッチをUnit Bに設定する。
  • Unit Aをアクティブに戻す。
  • MIDIのNOTE ONをアサインしたUSER DEFINEDキーをごく短い間に連打したときNOTE ON/OFFが正しく送信されないことがあります。

バージョンアップ時のご注意

  • CS-R5をV4.00からアップデートするときは、一度V4.02にアップデートしてからV4.20にアップデートしてください。直接V4.20にアップデートすると、アップデート終了時にタッチパネルが反応しなくなります。もしそのような状態になった場合は、正しい再起動の手順であるシャットダウンを行わず直接コンソールのリアパネルの電源スイッチで再起動をすることにより正常にV4.20として起動します。
  • CS-R5、DSP-RX(-EX)をV4.00やV4.02からアップデートするときに、updateのプログレス表示が進まなくなることや、エラーで終了することがあります。十分以上その状態が続く場合は、電源を一度オフにして、再度アップデートしてください。
  • DSP-RX(-EX)をV4.02からアップデートするときに、DSPミラーリング の B(スタンバイ状態)の設定ではアップデートできないことがあります。DSP-RX(-EX)をA(アクティブ状態)の設定に変えてからアップデートしてください。
  • V1.20よりプロジェクトファイルの保存方式が変更されました。
    V1.16以前のバージョンで保存したプロジェクトファイルをロードした場合は、プラグインのパッチが外れるなどの状態になることがありますので、その場合は再度パッチするようにしてください。
  • アップデート前のバージョンがV1.21以下の場合、コンソールのファームウェアアップデートのときに、updateのプログレス表示がまれに14/18の状態から進まなくなることや、エラーで終了することがあります。5分以上その状態が続く場合は、コンソールの電源を一度オフにして、再度アップデートしてください。
  • V1.21以前のバージョンで保存したプロジェクトファイルをロードしたときに、エフェクトプラグインやGEQがフォーカスリコールの対象になっているにも関わらず、SCENE画面にあるRACKのフォーカス設定状態を示すインジケーターが消灯したままになることがあります。インジケーターを正しい表示に戻すには、そのシーンのSCENE SETUP(FOCUS)ポップアップ画面を一度開いてから閉じてください。その後プロジェクトファイルをセーブし直すと、それ以降は問題が発生しません。

バージョンダウングレード時のご注意

  • 本バージョンで保存したプロジェクトファイルを、V1.21以前のシステムでロードしないでください。ロードすると、カレントを含むすべてのシーンでプラグインがアンマウントされます。この場合、再度マウントしてパラメーターをすべて設定しなおす必要があります。
  • ファームウェアをダウングレードする場合は、ダウングレードしたあとにシステム全体をイニシャライズしてください。
  • V3.00以降のバージョンで作成したMixToInputを含むデータをV3.00より前のバージョンのRIVAGE PMシステムにロードすると、MixToInputが動作します。信号のループなどに注意してください。

使用上のご注意

  • WORD CLOCK画面でサンプリングレートを変更したとき、まれに誤ってエラーダイアログ “Console Network ring connection open! Check cable connection.”が表示されることがありますが実際の動作に問題はありません。
  • HY256-TL/HY256-TL-SMFカードの最大チャンネル数256を越えてINPUTパッチを行った場合、正しくパッチされているように表示されますがパッチは成立せず音声は入力されません。
  • MIDIコントロールチェンジで動かしたフェーダーからはタリー信号が出力されません。
  • ごく稀に“DSP Disconnected!” が表示されることがあります。その場合は、以下の操作を行ってください。
    1. 手動でDEVICE SYNCを行います。(RIVAGE PM7以外)
    2. 問題が継続するようであれば、裏パネルにある[RESET]ボタンを押します。
    3. ※1、2の操作で音声が止まることはありません。
    4. 問題が継続するようであれば、コンソールを再起動します。
    5. 問題が継続するようであれば、DSPエンジンを再起動します。(RIVAGE PM7以外)
    6. ※3、4の操作では音声が止まります。
  • HAゲインを小さく設定したシーンから、HAゲインを非常に大きく設定したシーンをリコールすると、その信号をどこにもパッチしていなくても、まれに大きなヒスノイズが数秒間出力されることがあります。
  • コンソールのUSB端子にUSBキーボードなどの外部デバイスを接続したとき、一部の機種で以下のようなメッセージが表示されることがあります。
    You must restart your computer to apply these changes [Restart Now] [Restart Later]
  • もしこのメッセージが表示された場合は、そのUSBデバイスはコンソールには使用できませんので、取り外してください。コンソールの再起動は必要ありません。
  • DSPミラーリングのフェイルオーバーが発生してDSPエンジンBがアクティブに切り替わっても、ワードクロックマスターは自動的には切り替わりません。音切れを防ぐため、フェイルオーバー発生後もDSPエンジンAの電源を落とさないでください。
  • Danteのチャンネルラベルに、漢字などの動作確認できていない文字を使用した場合、チャンネルネームLCDには正しく文字が表示されません。
  • 同期(144io Sync SRC)モードでDanteカード(HY144-D、HY144-D-SRC)を使用するときは、Danteネットワーク内でマスターとして動作させる1台のみ、Dante ControllerでEnable Sync to Externalにチェックを入れてください。

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本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウェア」を意味するものとします。

8. 一般事項

本契約は、日本法(法の抵触に関する原則を除く)の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。また、弊社とお客様との間で問題が生じた場合には、弊社とお客様が誠意をもって協議し、協議しても解決しない場合は、東京地方裁判所を専属管轄裁判所とします。本契約の規定のいずれか、または、ある規定の一部分が管轄権を有する裁判所または行政機関によって不法、無効、執行不可能とみなされた場合や、当該の規定(または規定の一部分)が使用許諾契約全体の基本的性質に合致しないと判断された場合も、残りの規定(該当する規定が含まれる条項の残りの部分も含む)の合法性、妥当性、法的効力は影響を受けません。お客様からの全ての法的通知は書面でなされるものとし、下記に記載の住所まで書留郵便で送付されるものとします。

〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1 ヤマハ株式会社

9. 完全合意

本契約の契約条件は、お客様と弊社の間の完全な合意から成るもので、この件に関する従前のすべての認識や合意に取って代わるものとします。

10. 契約の変更

弊社は、独自の判断で本契約を変更することができます。変更後の契約の効力は、変更後の契約に対してお客様が同意、または変更日以降、本ソフトウェアを使用したときから発生するものとします。

最終更新日:2020年1月28日