学校・教育機関

教育機関は幼稚園や小中学校、高校、大学と形態がさまざまですが、各教育現場それぞれが刻一刻とグローバル化やデジタル改革で変化し続けています。例えば、昨今の授業では知識よりも問題解決を重視し、ICTを活用した遠隔授業やアクティブラーニングによるディスカッションなど、生徒が主体的に参加する授業形態が広まっています。その結果、講義内容を聞きやすい環境であることがさらに重視されるようになり、耳障りでなく途切れたりしない、クリアで快適な音響環境は、学習の場における様々な体験の効果を最大化するために重要です。

ヤマハは、小規模な教室から芸術発表などイベント開催用の大ホールまで、空間の広さや目的に合わせ柔軟に音響環境をご提案します。プロオーディオ製品やネットワーク製品など幅広い製品を取り扱い、音が必要な環境をワンストップに提供できるメーカーとして、長年の経験を活かした理想的なソリューションを提供します。

ハイブリッド授業を支えるプロオーディオの技術

ヤマハは、楽器だけでなくプロオーディオ機器の製造において、1世紀以上の経験を持ちます。音の入口から出口まで、私たちは対面での授業とオンライン授業の境界線を取り払い、教室広さや予算に応じたソリューションを提案可能です。音のトラブルが無い、上質なサウンドシステムは、快適に学べる教室設備としてだけでなく、デジタル資料や授業コンテンツの利用にあたり生徒の学習意欲をさらに刺激するために不可欠です。

手間がかからないクリアで高品質な音響設備

教師や総務担当は、授業のための音響機器の準備や操作確認のために、授業開始の数十分以上前に来る必要はもうありません。私たちが提供するのは、講師が機器の設定や操作に煩わされることなく、教育者としての役割に集中できる音響環境です。

小規模教室から大規模な講堂などに対応する充実のスピーカーラインナップ

ヤマハとその子会社であるNEXOブランドの製品は、小教室から大教室、大規模な講堂までをカバーできる幅広いスピーカーラインナップを開発してきました。教室での取り扱いが簡単なポータブルPAシステムから、大ホールの後部座席でも講義やスピーチをはっきりと届けられる強力なスピーカーまでを備えています。また、カフェテリアなど付帯施設において、意匠に溶け込むよう設計されたBGMスピーカー等を取り揃えています。さまざまな場所で、快適かつ心地よい音響環境を創造することをお手伝いします。

用途に合わせた最適な音響を実現

優れた音響環境は、演劇、歌唱、楽器演奏などのレッスンにおいて特に重要です。通常、部屋の響きは建物の建築構造により決定され、後で容易には変更できません。しかし、ヤマハの音場支援システムAFCは、環境の物理的寸法や制約を取り払うような、自然な響きを創造し制御できる柔軟なソリューションを提供します。授業の目的や部屋の運用スタイルに応じて空間の響きを最適化できるため、音の体験の質を高め、生徒と講師両方のパフォーマンスを向上させ、豊かな芸術教育の実施に大きく貢献します。

会話のプライバシー

個人情報の漏洩や授業内容が漏れ聞こえることで第三者に伝わることを防ぐための専用機能もご用意。講師同士の重要な会議にも安心して遠隔コミュニケーションシステムをご利用いただけます。

1. 教室(小)

小規模な教室の例です。遠隔コミュニケーションがケーブルを接続するだけで開始できます。マイクとスピーカーが一体型のため持ち運びにも便利です。SoundCapテクノロジーは、騒がしい環境でもクリアな遠隔通話を提供します。

2. 教室(中)

プレゼンターや受講者の発言を遠隔地へクリアな音声で届けます。外部ハンドマイクを接続することで、コンパクトながら十分な収音と拡声を実現し、運用もPCとUSB接続するだけで開始できます。ローカルの室内への拡声と遠隔との通話を手軽に両立可能です。

3. 講義室

大規模なシステムに対応するため、Dante対応デジタルミキサーを設置し、出力にはラインアレイスピーカーを用意。垂直連結で省スペースながら広範囲をカバーします。

4. プレゼンテーションルーム

プレゼンテーションルームは、話者の発言が聞きやすい音環境作りが重要です。シーリングスピーカーを補助的に設置することで、奥行きのある部屋にも均一な拡声を届けます。

5. カフェ

コンパクトなパワーアンプリファイアー『MA2030a』に拡声用のマイクとBGM用の再生機を接続したシステムです。より大きな出力が必要な広い会場の場合は、パワーアンプリファイアー『PA2030a』とスピーカーを追加して対応もできます。2台のアンプのボリュームは連動させられるため、手軽にシステム全体の出力レベルをコントロールできます。壁取り付け型のコントロールパネル『DCP1V4S-US』からのコントロールも可能です。

6. 講堂

Dante対応のデジタルミキサーを中心にシステムを構築し、講堂などの大きな会場であっても柔軟に対応できます。ラウドスピーカー『CZRシリーズ』は高い音質と出力を両立し、また、ホーンを回転させ縦置き・横置きに対応しており、どちらの場合も最適なカバレッジを実現します。パワーアンプリファイアー『PC-Dシリーズ』は、適切なDSP設定を簡単に呼び出せるプリセット機能を搭載し、『CZRシリーズ』用の設定も備えます。

7. 劇場

7. 劇場

劇場のメインホールと周辺施設にも対応できる大規模な音響システム例です。メインホールには、高品位な音質と優れた操作性を実現するデジタルミキシングシステム『RIVAGE PMシリーズ』を設置。劇場公演に特化した専用機能を搭載しオペレーション業務を効率化します。出力系には上質なサウンドを広い場内に届けられるNEXOブランドのラインアレイスピーカー『STMシリーズ』を採用。その他、楽屋やロビーなど運営系への送出用マトリクスとしてシグナルプロセッサー『DME7』を設置。劇場運営に必要な音環境を柔軟なルーティング機能で実現します。『RIVAGE PMシリーズ』を中心としたDanteによる音声経路はすべて冗長化されており、固定設備の音響システムとしての信頼性と安心を提供します。

8. イベント(小規模)

小規模な演奏や拡声を行うスペースにはポータブルPAシステム『STAGEPASシリーズ』が最適です。持ち運びできるサイズながら高出力のスピーカー、多目的に使えるミキサーが一体になっており、操作も簡単なため様々な拡声用途に使いやすいシステムです。

9. オンデマンド授業

9. オンデマンド授業

ウェビナーやライブコマースなど、企業が直接情報を発信する機会が増えています。デジタルミキサー『TF1』は、コンパクトな筐体に豊富な機能と入出力端子を搭載したオールインワンミキサーです。『TF1』はアナログで配信用スイッチャーやその他のデバイスに音声を送出できるほか、USBオーディオインターフェイス機能を使い、直接PCに音声を送信できます。

Other Solutions