AFC Image 音像制御システム
AFC Imageとは?
『AFC Image』は、空間内で音の方向をコントロールするオブジェクトベースの音像制御システムです。演劇、オペラ、コンサート、インスタレーション、イベントなど、幅広いアプリケーションにおいてイマーシブなオーディオ体験を提供します。
その包括的な機能により、『AFC Image』はコンテンツ作成から最終的な会場での再生に至るまで、スムーズで効率的なワークフローを実現します。これにより、サウンドエンジニアやクリエーターは技術的な作業に煩わされることなく、ビジョンの実現に集中できるストレスのない環境が提供されます。さらに、ユーザーが選択したさまざまな外部コントロールデバイスを使用できるため、柔軟なシステム設計が可能となり、クリエイティブな自由度が大きく向上します。
舞台芸術
音像定位によりリアリティとインパクトを最大化

音像定位によりリアリティとインパクトを最大化
『AFC Image』は、空間内の任意の場所に音源の位置を正確に設定できるため、演奏者や役者の発する音がその発生源から自然に聞こえるようになり、臨場感を高めるのに最適です。
さらに、会場内の任意の場所や観客席の周囲に効果音を配置することで、物語に深みを加え、観客に最大限のインパクトを与えることができます。
体験型インスタレーション
インタラクティブな展示における特別な体験

インタラクティブな展示における特別な体験
『AFC Image』が得意とするもう一つの分野はサウンドクリエーションです。博物館やテーマパーク、プロジェクションマッピングなど、さまざまな場面でユニークで革新的な音の体験を提供します。インタラクティブな展示では、よりパーソナルで親密な体験を来場者に提供し、長く心に残る印象を与えることができます。
ライブパフォーマンス
ライブ演奏の質を高めるイマーシブな音源配置

ライブ演奏の質を高めるイマーシブな音源配置
『AFC Image』のリアルな音像の表現能力は、音楽のライブ演奏への応用にも最適です。アンサンブル内の各楽器や声の音が、それぞれの音源から実際に発せられているかのように聞こえることで、観客は音楽に対する臨場感、深み、そして没入感を一層強く感じることができます。
イベントレポート
AFC Imageの強み
多岐にわたる製品ラインナップによるスケーラビリティと将来性

多岐にわたる製品ラインナップによるスケーラビリティと将来性
入力から出力まで、業界トップクラスの品質とパフォーマンスを誇る多様な製品ラインナップにより、ヤマハとNEXOは、ミッドレンジからハイエンドに至るまで、幅広いシステム要件を満たすスケーラブルなソリューションを提供します。
オープンアーキテクチャDSPによる柔軟性とカスタマイズの可能性

オープンアーキテクチャDSPによる柔軟性とカスタマイズの可能性
『AFC Image』は、ヤマハまたはNEXOのシグナルプロセッサー「DME」で動作し、システムサポートと柔軟性を最大限に提供します。オープンアーキテクチャDSPエンジンを搭載したDMEシリーズは、ヤマハのシグナルプロセッサーとして広く利用されており、現在ではヤマハとNEXO両ブランドからモデルが提供されています。『AFC Image』コンポーネントは、DMEシリーズの汎用性の高いフリーコンフィグプロセッサー上で同時に使用でき、システムのニーズに応じて『AFC Image』のオン・オフを柔軟に切り替えることができます。※DMEシリーズで『AFC Image』を使用するには、別途ライセンスの購入が必要です。
ヤマハミキシングコンソールによる洗練された操作性

ヤマハミキシングコンソールによる洗練された操作性
イマーシブオーディオにおいて、音声入力から出力に至る高いサウンドクオリティ、機能性、操作性、汎用性を提供するミキシングコンソールのソリューションを有していることは、ヤマハの最大の強みです。 定評のあるヤマハの幅広いデジタルミキシングコンソールラインアップによる、包括的で緻密なコントロール性能と操作効率は、他社の追随を許しません。
3Dリバーブ

3Dリバーブ
『AFC Image』が搭載するリバーブは、ヤマハの長年にわたるホール・劇場設計のノウハウをもとに開発した、より深いイマーシブ音響体験を実現できる3Dリバーブシステムです。実際の空間における残響の聴こえ方はリスニングポイントによって異なりますが、『AFC Image』の3Dリバーブシステムは、個々のオブジェクトの位置に応じた最適な残響を作り出す独自の技術によって、それぞれのリスニングエリアでリアルな臨場感のある音場を実現します。ライブラリーとして空間形状の異なる6つの残響パターンを備え、リバーブ成分の指向性と広がりの調整は、直感的かつグラフィカルなインターフェースで快適に行えます。
テクノロジー
コンテンツ作成
Nuendo
「Nuendo」は、業界トップクラスのDAW(デジタルオーディオワークステーション)として、イマーシブオーディオやテレビ番組のポストプロダクション、ゲームオーディオなど、幅広い分野で活躍するプロフェッショナルに愛用されています。標準搭載されているサラウンドパンナー「VST MultiPanner」は、オブジェクトベースやチャンネルベースの3Dサウンドミキシング現場で強力に機能するツールです。「Nuendo」は、現在のニーズに応えるだけでなく、将来を見据えたハイエンド機能を備え、業務制作市場全体を前進させる革新を続けています。さらに、ヤマハのイマーシブオーディオシステムをネイティブでサポートしており、「Nuendo」で作成されたコンテンツは、最高の品質で再現されます。
VSTプラグイン
VSTプラグイン「AFC Image Panner」および「AFC Image Plugin Host」は、NuendoやAbleton Liveなどの対応DAWにおいて、AFC Imageのサウンドオブジェクトのパンニングオートメーションやパラメータの制御・記録を可能にします。これにより、オブジェクトのサイズ、3Dリバーブ、AUXセンドなどのパラメータも自在にコントロールできます。
*今後サポート予定です。
システム設計
NS-1
NEXO社のシステムコンフィギュレーションソフトウェア「NS-1」は、すべてのNEXO製品をサポートする強力で直感的なシステム設計およびシミュレーションツールです。シンプルなドラッグアンドドロップ操作と高度な計算処理により、すべてのNEXOシステムにおいて、3次元空間での正確な音圧分布測定や適切なスピーカーレイアウト設計が可能となります。「NS-1」で設計したスピーカーシステムのパラメータは、AFC Imageに転送し、さらに高度な音響体験を提供するために活用できます。
また「NS-1」には、幅広いヤマハのプロフェッショナルスピーカーへの対応のほか、観客全体にイマーシブオーディオ体験を提供するために必要なスピーカーの数と配置に関するガイドラインを提供する「AFC-Design Assistant」機能も搭載されています。*「NS-1」は無料でダウンロードできます。
Rendering Area Conversion
『レンダリングエリアコンバージョン』は、デジタルミキサー「RIVAGE PMシリーズ」「CL/QLシリーズ」やDAWソフトウェア「Nuendo」では立方体で表現されているパンニングエリアでのオブジェクトパンニング操作が、実際の会場形状でも適切に働くよう、スピーカーゾーニング毎にパンニング操作の有効範囲を定義できる機能です。16辺のポリゴンで構成されるゾーン形状を実際のステージや会場の形状に応じて変形することで、ミキシングコンソールやDAW上で行えるパンニングの操作範囲を任意に定義できます。例えば、コンソール上でのダイナミックなオブジェクトパンニングは、ユーザーが定義したステージ上のアクティングエリアの範囲だけで行うことが可能です。また、スピーカーゾーニング毎に上下方向に高さの異なる3つのレイヤーを構成して、ミキシングコンソールやDAWからの高さ方向のパンニング操作範囲を定義できます。これにより、ミキシングコンソールやDAWによるオブジェクト操作が、実際のステージや会場の形状に最適化され、意図した音像演出効果を得るためのコントロールがより容易になります。
スピーカーゾーニング
『スピーカーゾーニング』は、特定のスピーカーセットにのみオーディオオブジェクトの再生を割り当てる機能です。最大32のスピーカーゾーンを作成でき、ひとつのゾーンに複数のスピーカーを割り当て、そのスピーカーセットから再生したいオブジェクトを割り当てることができます。オブジェクトは割り当てられたゾーンのスピーカーからのみ出力されるため、同一空間に役割の異なるスピーカーシステムが混在する場合も、オブジェクトコントロールの範囲が制限されることはありません。例えば、ステージ上のオブジェクトはフロントスピーカーからのみ出力し、客席側で音像を移動させるようなオブジェクトは客席側の演出用サイド、リアスピーカーからのみ出力するといったゾーニングが可能です。
操作性
多岐にわたるコントローラーエコシステム
『AFC Image』は、さまざまな外部コントローラーとの連携により、クリエーターやエンジニアが細部にわたるニーズに対応したシステムを構築できる柔軟性を提供します。『AFC Image』のコントロールデバイスには、ヤマハのデジタルミキシングコンソール「RIVAGE PMシリーズ*」および「DM7シリーズ*」、さらにはDAWなどが含まれます。
*ミキシングコンソールからの制御は、今後サポート予定です。
AFC Image Controller
「AFC Image Controller」は、AFC Imageシステムの基本設定やコントロールを直感的に行える専用ソフトウェアで、ユーザーマニュアルを読まなくても簡単に操作できます。洗練されたグラフィカルなユーザーインターフェースを備えており、オブジェクトのパンニングだけでなく、スピーカーシステムのレイアウトやゾーニングといったシステム設計のすべてを行うことができます。
サードパーティ製デバイス
『AFC Image』は、DAW、ショーコントローラー、トラッキングシステムなど、さまざまなサードパーティ製デバイスと連携可能です。OSCコマンドに対応しており、サードパーティメーカーとの継続的かつ広がりを見せる協力関係や、幅広い互換性を実現しています。
対応デバイスには下記が含まれます:
Product Lineup
関連製品
製品情報
製品の色は実際の色と若干異なる場合があります。