4. Danteシステム設計【応用編】

IT技術の発展とともに、ライブコンサートやホール劇場設備に必要な音声・映像・制御といったさまざまなメディアがネットワーク化されるなかで、音響技術者やシステム設計者はこれまで以上にネットワークに触れる機会がより一層増えていくことが予想されます。Danteには、ネットワークに詳しくない音響技術者が簡単に使えるプラグ&プレイなソリューションという一面と、大規模なネットワークやさまざまなメディアが乗り入れる統合ネットワークの世界では専門スキルが必要になってくるという側面もあります。今後さらに多チャンネル化と複雑化が進む音響演出の要望に対応していくためには、インフラであるネットワークをしっかり機能させることが、システム設計・構築に携わる方にとって重要になってくることは間違いないでしょう。

第4章の応用編では、主に下記の方を対象とし、Danteシステム構築における安定性向上のためのノウハウや、実践的かつ高度な設定の一部について触れていきます。

  • 中~大規模なDanteシステムの設計・構築に携わる方
  • より高度なDante機器の設定について知りたい方
  • 日頃からDanteシステムを運用しているが、安定性向上について改めて知っておきたい方
  • Dante機器を販売するセールスエンジニアやテクニカルサポートスタッフ