3-1. Danteシステム基本セッティング

3-1-6 Dante機器本体のファームウェア互換性

Dante機器のファームウェアは、機器本体と、内蔵Danteモジュールそれぞれに分かれており、それらの互換性がマッチしている必要があります。通常、各メーカーが提供する本体ファームウェアは、互換性のあるDanteモジュール用ファームウェアを同梱していますので、同時にアップデートすることで互換性を確保できます。例えば、CLシリーズのファームウェアセットを確認すると、本体ファームウェア（Main、Sub）と、Danteファームウェアが組み合わされていることがわかります。

3-1-7 Dante機器間のファームウェア互換性

接続したDante機器同士のファームウェア互換性も重要です。Danteネットワークでの音声入出力に関しては、さほどシビアな互換性マッチを求められることはありませんが、特に影響を受けやすいのは、HAリモートなどの制御系の動作です。例えば、CLシリーズとRシリーズを接続し、HAリモート等を正常に動作させるには、ファームウェア互換性がマッチしている必要があります。

ヤマハ製品の場合、ヤマハプロオーディオウェブサイトの各ファームウェアダウンロードページ内にある「互換表」リンクから、ファームウェアバージョンマッチを確認できます。

3-1-8 Dante Controller 等ソフトウェアのバージョン

接続するDante ControllerやDante Virtual Soundcardのバージョンも重要です。Dante機器のファームウェア更新に応じて各種ソフトウェアのバージョンも都度確認してください。お使いのDante Controllerが最新かどうかは【Helpメニュー ＞ Check for Updates】から確認できます。最新のDante Controllerでは『Dante Updater』というファームウェア自動更新機能が実装されていますが、自動更新によってバージョンコンフリクトを起こす可能性があるため、その使用の推奨については各メーカーの方針を確認してください。