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待ちに待った『オトネタ』が8年ぶりに復活!進化を続ける“笑える音楽エンタメ”に期待度MAX /マキタスポーツインタビュー
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2019.12.5
マキタスポーツといえば「オトネタ」である。芸人の枠を超え、ある時はミュージシャンとしてライブ活動を行い、そしてある時は俳優としてドラマやスクリーンの上で活躍。文筆家として著作も多数という、まさにエンタメの多面体ともいえるのだが、それらの地下水脈、あるいは通奏低音として流れているのが「オトネタ」なのである。2009年にスタートした彼の単独ライブ「オトネタシリーズ」は、2012年の『オトネタ4』を最後に鳴りを潜めていた。ということは、2020年3月に草月ホールで開かれることになった『オトネタ5』は8年ぶりということか。
「いやいやそれにはちょっと事情がありまして、2019年の1月に『平成最後のオトネタ』というライブをやっているんですよ。僕の中では5回目、オトネタ5のつもりだったのですが、『平成最後』と冠をつけているのだからナンバリングをするのはおかしい、とスタッフに猛攻撃されちゃいましてね。そんなことがあったから2020年のライブはオトネタ6だ!と考えていたら、今度はスタッフが厳密にはオトネタの5回目になると、『平成最後のオトネタ』はカウントしてくれないんですよ。う〜ん、それもそうか!と、オトネタ5になったわけです。まあ、会場に足を運んでくれる皆さんにとっては、どちらでもいいよという話なんですけどね(笑)」
音楽と笑いを融合させるマキタスポーツのオリジナル芸である「オトネタ」。長渕剛の『乾杯』とサザンオールスターズの『いとしのエリー』をリミックスした『いとしのエリーに乾杯』というパロディソングを思い出す人も多いだろう。声帯模写や形態模写などのモノマネとは一線を画した、「作詞作曲モノマネ」という独自のネタである。
「オトネタっていうとほとんどの皆さんは、音楽ネタって思うじゃないですか?それが当たり前ではあるのだけど、この誤解を段々と埋めていけたらいいなと思っているんですよ。僕から言わせれば日本で作られている国産のポップスやロックはすべてオトネタだと思っている。元は海外から方法論を輸入してきて、日本のやり方で国産のものを作ったというのが現状でしょ。最初は誰しも模倣から始まり、オリジナリティを加えて型を破っていく。このやり方はオトネタと同じことです。そしてヒット曲にはある共通のパターンがあって、僕がミュージシャンに興味を持つのは、なんでこういう作曲をするのか?というところなんです。オトネタはミュージシャンの考え方をモノマネして新たな表現を生み出す“技法”のモノマネといえばわかりやすいのかな」
これが音楽研究家であり、現代ポップス論考『すべてのJ-POPはパクリである』の著書でもあるマキタスポーツならではの考察なのだ。オトネタは笑えるだけのエンタメではなく奥が深いのである。
2019年10月には、オトネタのライブとともに、マキタスポーツが認める様々なオトネタアーティストに賞を受賞してもらおうという『第1回オトネタ大賞』を開催し、話題を呼んだ。
「オトネタ大賞は初めてのイベントでしたけど、これも毎年恒例の行事にしたいと思っています。まず、年に1回の新作発表会としてオトネタがあり、その裏面にオトネタ大賞があるという位置付けでやりたい。オトネタ大賞は僕が注目している若手芸人やゲストも交えて賑やかな感じにして、オトネタは単独ライブのスタイルで笑いを突き詰めていきたいですね」
『オトネタ5』ではどんな新作で構成されるのか、期待は高まるばかりである。
日時: | 2020年3月28日(土)開演18:00(開場17:30) |
2020年3月29日(日)開演13:30(開場13:00)/開演18:00(開場17:30) | |
会場: | 草月ホール(東京都港区赤坂7-2-21) |
料金: | 5,500円(税込・全席指定) |