今月の音遊人
今月の音遊人:村松崇継さん「音・音楽は親友、そしてピアノは人生をともに歩む相棒なのかもしれません」
3336views
ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン──。カリスマギタリストたちの華麗なプレイに憧れる!大好きなあの曲をカッコよく弾いてみたい!そんな期待を胸に、エレキギターのレッスンを始めた人も多いのでは?今回はエレキギターについてのお悩みや疑問にお答えします。
A.エレキギターには大きく分けて、ソリッドギター、フルアコ、セミアコの3つのタイプがあります。どんなジャンルの音楽を演奏したいかなどによって選ぶタイプは異なるので、まずは自分の希望を教室の先生や楽器店のスタッフに伝えて相談してみましょう。
■ソリッドギター
空洞のないボディ構造で、「エレキギター」といえばほとんどがこのタイプを指します。
■フルアコ(フルアコースティックギター)
アコースティックギターのようにボディ内部が空洞になっており、ボディ自体に厚みがあります。
■セミアコ(セミアコースティックギター)
フルアコに比べてボディが薄く、空洞部分が狭い作りです。フルアコと共に「ハコモノ」と称されます。
ロックやポップスの演奏で一般的に使われるソリッドギターは価格帯や品ぞろえも豊富なので選びやすく、初心者におすすめです。フルアコはジャズ、セミアコはブルースの演奏によく使われています。
A.自宅ではアンプを使わなくても練習できますが、その場合、弦をはじいた生音しか出ないので、それだと初心者の方は気分が盛り上がらないかもしれませんね。そんなときは、ヤマハの大ヒット商品「THR」シリーズをはじめ、ヘッドホンをつなげられるアンプを使えば心配ありません。耳の中では爆音、でも周囲には音が漏れないので、思いっきり練習することができます。
A.プロでも長時間演奏していると指の痛みは出てきてしまうものですが、初心者の皆さんは徐々に痛みに慣れていきましょう。そのためには10分、20分、30分と、毎日少しずつ練習時間を増やしていくことです。指先が弦に触れる時間が長くなるにつれて皮が厚く硬くなり、痛みにも慣れてくるはずです。習いたての人はつい夢中になって長時間練習してしまいがちですが、水ぶくれができるまで続けてしまうのはNG!痛みが増してしばらく練習できなくなってしまいます。自分の指の状態と相談して、ちょっと足りないくらいのところで練習を切り上げましょう。
そのほか、エレキギターの弦はスチール(鉄)なので、さびた状態だと指を痛める原因になります。さびを防ぐために、練習後には弦についた汗を拭いたり、こまめに弦を交換したりすることも大切です。
A.弦を押さえる左手の動きはもちろん大事ですが、同時にピックで弦をはじく右手の訓練が不可欠です。
トレーニング例としては、半音ずつ上昇・下降するクロマチックスケールなどを、オルタネイトピッキング(ダウンとアップを交互に繰り返す奏法)で練習します。まずはゆっくりのスピードから始めて、根気よく何度も繰り返しながら徐々にテンポアップさせていきましょう。
一にも二にも練習ですが、楽器に触っている時間に比例して指も動くようになるはずです。