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われら音遊人:公園から広がる音楽の輪 多幸感×実験精神で拡張中!

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コロナ禍から始まった「野外」の音楽活動

No Future AcouSkatic楽団(通称:アコスカ)の活動が始まったのはコロナ禍の2020年。「スタジオに入らなくてもできる音楽をやろう」と、地元福岡市東区にある「みなと100年公園」にアコースティック楽器を持ち寄ったのがきっかけだ。

最初に集まったのは、リーダーでボーカル&ギターのツトムさんと、ベース&コーラスのジン‐ヴィシャスさん。ふたりはもともと同じバンドでメタルやパンクを演奏してきたが、コロナ禍を機にアコースティック楽器に挑戦。そこにテナーサックスのイノさんが加入し、音楽の方向性に変化が起こったという。

No Future AcouSkatic楽団

(左)1列目左からノリさん、イノさん、ナナさん、2列目左からツトムさん、ノダケンさん、3列目左から100さん、ヨッシーさん、ジン-ヴィシャスさん。(右)バンドのアーティスト写真も楽しく撮影。

「もともとはみんなが知っているパンクロックをやろうとしていたところに、管楽器奏者が加わったことで作曲を開始することになり、今はオリジナル曲を中心に演奏しています」とツトムさん。

「でも、そのとき私はサックスを始めてまだ3か月ぐらいだったんです」と言うのはイノさん。「普通なら断られるはずなのに『僕もアコギ初心者だから』とツトムさんに仲間に入れてもらい、そこから楽しくやっています」。

ジン‐ヴィシャスさんも「楽器のキャリアより遊び感覚を大切にする姿勢が、肩肘張らないバンドの雰囲気を支えているんですよね。僕もこのバンドだから音楽を続けているし、アコスカが平日の仕事を頑張るモチベーションにもなっています」と言葉を続ける。

トランペットのノリさんは、かつて吹奏楽部で演奏していたが、長いブランクを経て再び楽器を手にした。「ツトムさんから突然、声をかけられて戸惑いましたが、今は青春がよみがえっている感じです」と笑顔で語る。

ネットのメンバー募集から参加したのは、トロンボーンのノダケンさん。「失敗を恐れず、何でも試せる自由な雰囲気に惹かれた」のが加入の理由。初めてライブを見学したその日から打ち上げに参加し、自然とバンドに溶け込んでいったという。そして、ツトムさんと弾き語りのイベントで出会ったというボーカル&ギターのヨッシーさん。「加入の決め手はアコスカの楽曲がキャッチーで魅力的だったから」。音楽だけでなく、ファッションも楽しむメンバーたちに触発され、黒一色だったクローゼットが今はカラフルになるほど人生が彩られているそう。

野外演奏中の写真

活動のベースは自然が豊かな臨海公園。公園内にあるステージで、季節を問わず、練習のような、ストリートライブのような演奏を自由に楽しんでいる。

バンドの魅力は多幸感と実験精神

さらにふたりのメンバーを加え、5年間で8人になったアコスカ。魅力のひとつは、なんと言ってもメンバー自身が心から楽しんでいること。それが観客にも伝わるのだろう、アコスカの演奏を聴いた人から「多幸感がある」と声をかけられることも多いという。またバンドは常に実験的だ。練習では「のど自慢スタイル」で曲を回し歌う遊びや、演奏しながら全員でステージを行進する試みも。新しい楽器を手に入れると、それを使った曲づくりにも挑戦する。音楽ジャンルや形に縛られず、「やってみよう」が合い言葉だ。

「それも野外だからできること」と言うのはヨッシーさん。「練習とはいえ、野外でやるからには見られている意識があるわけで、練習も毎回本番なんです。だからこそみんな真剣にふざけられるんだと思います」。

観客は、ウォーキングをしている人、犬の散歩で公園に来た人などさまざまだが、彼らの演奏に立ち止まり、踊ったり、手を振ったりして思い思いに音楽を楽しんでいるという。

さらに、ノリさんは「公園だから時間にも縛られない」と語る。「スタジオは借りる時間が限られますが、公園なら日が落ちるまで練習できる。みんな活動に熱心なので、真冬でも完全防寒して集まります」。

そして、アコスカ最大の特徴は「新しいメンバーが入るたびにアレンジが変わること」。ツトムさんは「楽団と名乗っている以上、メンバーはもっと増えていいし、そうなるとまだひとつも完成した曲はないということになります。それに、人数が増えればその中で3人、4人と別ユニットもでき、延々と変化が起こっていく。それがどこまで続いていくのか楽しみです」と力を込める。

直近の目標は、2026年秋に開催される九州SKAフェスティバルへの出演。今後はライブハウスでも経験を積み重ね、レベルアップを図っていきたいと話すメンバーたち。大空の下、仲間と笑い合いながら試行錯誤を重ねるアコスカの姿は、音楽を楽しむことの原点を思い出させてくれる。

ライブハウスでの演奏中写真

公園での開放的な雰囲気とは打って変わり、屋内のカフェなどでのライブは一体感あふれる白熱のパフォーマンスを披露。

No Future AcouSkatic楽団のQ&A

Q.どんなオリジナル曲があるの?

会社の部下から悩み相談を受ける中で浮かんだ『YAKINIKU』や、メンバーを増やしたくて作った『メンバー募集』、就職氷河期世代への賛歌『Lost Generation』など、テーマがはっきりしているのが特徴。曲調はスカやロカビリー、バラードなどさまざまだが、唯一ぶれないのは「お客さんの耳に気持ちよく届くかどうか」。

Q.バンド活動の意外な効用は?

メンバー全員が公園での公開練習を楽しみにしているので、「気を抜いて風邪でもひいたら練習に参加できなくなる」「具合が悪くなって楽しい場に行けないと、自分だけ置いてけぼりになって悔しい」と、自ら体調管理をするようになったこと。「体調がいまひとつでも、練習に行けばすぐ元気になります!」とツトムさん。

バンド紹介

●バンド名:No Future AcouSkatic楽団(通称:アコスカ)
●結成時期:2020年3月
●活動内容:福岡市東区の「みなと100年公園」で月2回公開練習を行っているほか、野外イベント、カフェライブに出演。ライブハウスからも声がかかり、出演依頼が続いている。
●練習頻度:月2回の公開練習では、お昼頃から日没まで練習を行う。
●平均年齢:45歳
●メンバー:2TOM(ツトム/ボーカル&ギター)、JIN-VICIOUS(ジン‐ヴィシャス/ベース&コーラス)、INO(イノ/テナーサックス)、NORI(ノリ/トランペット)、100(ヒャク/カホン&ブルースハープ)、ノダケン(トロンボーン)、YOSSY(ヨッシー/ボーカル&ギター)、NANA(ナナ/トロンボーン)

YouTube公式チャンネル オフィシャルInstagram

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