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ピアノを最適な状態に保つには?暖房を入れた室内での注意点や対策
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2015.12.4
寒い冬に快適な暖房ですが、一方で、空気の乾燥や温度変化を招き、ピアノによくない影響を与えてしまうこともあります。季節を問わず、ピアノにとって最適な状態に保つにはどうしたらよいのでしょうか。暖房を入れた室内での注意点や対策をご紹介します。
A.アコースティックピアノの場合は、暖房による乾燥状態が続くと、部品の緩み、木材の反りや割れが引き起こり、雑音・共鳴、チューニングピンの緩みによる調律の狂いの原因となります。また、高温・多湿の環境は、結露や熱による木材部分の変形や金属部分の錆の原因となったり、フェルト・クロス・木材の膨張によってアクションや鍵盤動作の不具合を引き起こしたりすることがあります。
また、電子ピアノの場合は、極端な高低温の環境では、本体パネルの変形、内部部品の故障が起こったり、動作が不安定になったりすることがあります。
A.アコースティックピアノの場合は、急激な温度変化を避け、暖房器具の熱が直接楽器に当たらないようにしましょう。観葉植物や加湿器を置くことも、乾燥を防ぐ対策になります。さらに、湿度を一定に保つために、雨の日は窓とピアノの蓋を閉め、晴れた日は窓を開けて風通しをよくし、換気をこまめに行ってください。ピアノにとってベストな環境(温度10~20℃、湿度35~65%)を心がけましょう。
また、電子ピアノの場合は、極端な温湿度の変化によって、本体表面に水滴がつき、放置していると木部が水を吸収して変形することがあります。水滴がついた場合は、柔らかい布で拭き取ってください。また、楽器内部での結露も考えられるため、一定の温湿度で時間を置いてから電源を入れることをおすすめします。
A.アコースティックピアノ、電子ピアノともに、高温や湿度からくる影響を考え、できれば床暖房の熱源の真上の設置は避けたほうがよいでしょう。やむを得ず設置しなければならない場合は、断熱材ボードやカーペットなどを敷きましょう。
ピアノを長く大切に使うためには、季節を問わず、適切な温度や湿度に整えることが重要です。万が一、乾燥や高温・多湿でピアノに影響が出てしまった場合は、ピアノの技術者や購入店に点検を依頼し、必要に応じて調律や修理などの対処をおすすめします。
文/ 音遊人編集部
tagged: お客様コミュニケーションセンター, Q&A, 暖房, 注意点, 対策, ピアノ
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