舞台芸術・劇場

俳優やアーティストの世界観を観客と共有する場、それが劇場です。情熱溢れるパフォーマンスが観客の感動を呼び起こします。パフォーマーの表現を最大限に引き出し余すところなく観客に伝えるには、演目ごとに異なる緻密な要求を実現する優れたサウンド・デザインと柔軟な音響システムが必要です。

ヤマハは120年以上におよぶ楽器や音響機器の製造、ホール音響設計で培ったノウハウと先進のテクノロジーを融合させることで妥協なき音質、操作性、信頼性を実現。最高のパフォーマンスを引き出し全ての観客に届けます。ヤマハの音響システムは音質や機能性のみならず、柔軟な接続性と高度なコントロール機能により多様な要求に応えます。また演目の音を支えるサウンドエンジニアに快適で安心できる操作環境と、妥協のない音質を提供します。

アーティストの情熱を余すことなく伝えるナチュラルサウンド

創造性豊かな音作りの出発点は、無色透明なサウンド。アーティストの音・音楽をありのままに取り込み、そこにエンジニアが創造性を吹き込み彩る。それがヤマハミキサーの根幹を成す考え方であり、哲学と言ってもいいでしょう。鮮やかに彩られたサウンドを届けるのは豊富なスピーカーラインアップ。会場に最適なスピーカーと組み合わせることで、ナチュラルかつパワフルなサウンドを会場の隅々まで届けます。

日々変化する要求に応える高度な音声処理技術

日々変化する劇場・舞台芸術の要求に応え、最適な音作りをするためには、高度な音声処理技術は欠かせません。ヤマハが開発した最先端のモデリング技術「VCM (Virtual Circuitry Modeling®)技術」によって再現された高品位なプラグインなど、信号処理技術を生かした多くの機能がアーティストの表現をより一層磨き上げます。また、劇場・舞台芸術の音響空間は大小・響きもさまざま。きめ細やかなシステム調整を行える機能により空間に適したシステムデザインを実現し、明瞭な音を届けます。

自由度の高いルーティングを可能にするネットワーク

劇場には舞台、楽屋、客席をはじめ、様々な用途の空間が存在します。各空間の音声信号を共有できることが運営上、演出上の両面から求められますが、オーディオネットワークはこの要求をシンプルかつ柔軟に実現します。ヤマハは業界スタンダードのAudinate社「Dante™」をいち早く採用。様々な機器を自由に組み合わせて自在に音声をルーティングできます。ミキサーからのリモート&モニタリング機能やカスタムコントロールパネルを利用することで、わかりやすくシンプルな操作環境の構築も可能です。

作品への没入感を高めるイマーシブオーディオソリューション

ヤマハが持つ卓越した空間音響設計技術と音響信号処理技術から生まれた立体音響技術「AFC (アクティブフィールドコントロール)」。空間の響きを最適化する音場支援システム『AFC Enhance』、音像の定位を自在にコントロールする音像制御システム『AFC Image』の2つのAFCシステムが演目やシーンに最適な音場を生み出し、エンジニアの意のままに複雑で高度な音響演出の要求に応えます。

劇場

劇場

劇場のメインホールおよびその他の設備にサービスを提供できるシステム例です。メインホールには、最上の音質と優れた操作性を備えるデジタルミキシングシステム「RIVAGE PMシリーズ」を導入し、Theatreモードなど、劇場の用途に特化した機能も提供します。

メインホールのスピーカーシステムは、クリアで均一なサウンドを届けるNEXO社の強力なラインアレイシステム「STMシリーズ」です。

また、シグナルプロセッサー「DME7」のマトリクスミキサー等の機能により、劇場内のライブパフォーマンスやBGMなどのさまざまな用途における柔軟なルーティングと快適なミキシングが可能です。すべてのオーディオ接続は冗長化されており、劇場というアプリケーションにおいて不可欠な信頼性と安心感を提供しています。

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