今月の音遊人
今月の音遊人:藤井フミヤさん「音や音楽は心に栄養を与えてくれて、どんなときも味方になってくれるもの」
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ケースを開けた瞬間に音楽が漂ってくる。それが、カスタムトランペット「YTR-9335VS」/アレン・ヴィズッティ インタビュー
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2018.5.16
tagged: アレン・ヴィズッティ, YTR-9335VS
音楽ジャンルの枠を超え、世界的な活躍をするトランペット奏者、アレン・ヴィズッティ。これまで60か国以上で世界一流のアーティストと共演し、アメリカの主要都市のオーケストラをはじめ、ブダペスト放送交響楽団、NHK交響楽団など多数のオーケストラとも共演してきた。ジャズ、クラシック両方の分野で演奏するとともに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『スター・トレック』など人気映画やテレビのサウンドトラックを録音し、多くのアルバムもリリースしている。また、世界各地のマスタークラスで後進の指導にあたるほか、作曲活動も積極的に行うなど、マルチに活動する音楽家だ。
チック・コリアは「高い音楽性と常に温厚な人柄。こうした多くの資質を一人の音楽家に見ることは稀だが、ヴィズッティにはそれがある」と語ったという。その言葉通り、ヴィズッティは、親しみを込めた笑顔で穏やかに、時にユーモアを交えながらインタビューに答えてくれた。
1980年にヤマハとの交流がスタートし、トランペットの開発に協力してきたヴィズッティは、たびたび日本を訪れている。ビッグバンドに力を入れている横浜市の中学校で生徒たちと交流したことも。
「彼らの音を聴いているだけで幸せな気分になりました。中学生とは思えないサウンドで、目を瞑って聴いていると50代、60代のプレイヤーの演奏かと思うくらい、すばらしい演奏でした」
ジェスチャーを入れながら中学生たちのサウンドと演奏を熱く再現する彼の表情には、この出会いへの喜びがあふれていた。吹奏楽部などで活動する日本の生徒たちには、こんなメッセージもくれた。
「人生、ずっと音楽を楽しんでください。私は世界各国で演奏していますが、音楽は万国共通の言葉、心のコミュニケーションであることを実感しています。皆さんにも、自分はそういう活動をしているのだということを知ってほしいですね」
そんなヴィズッティが理想とするトランペットは、「美しい音色、豊かなサウンドをもち、ジャズもクラシックも、さまざまなジャンルを柔軟に行き来できる楽器」。彼とヤマハが一丸となって開発したヤマハカスタムトランペット「YTR-9335VS」は、まさにその理想を実現したものだ。
「1音1音の倍音が豊かで、聴いている人が心地良いと感じる美しさに最も重きを置きました。楽器ケースを開けた瞬間に音楽が漂ってきて、演奏に意識を集中させることができる楽器です」
同時に、「良い楽器で練習すれば悪い癖もつかず、上達が阻害されることもありません」と、質の良い楽器を使うことの重要性にも触れる。「YTR-9335VS」は学生にも一般愛好家にも、クラシック愛好家にもジャズ演奏をする人にも、すべての人に「胸を張っておすすめできます」と語った。
「アマチュアの中には、長年、同じ楽器を吹いているという人もおられるでしょうが、新しい楽器を吹いてみると、開放感でのびのびと演奏できることを実感すると思います。より多くの方にこの楽器をお試しいただきたいですね」
ライブではいつも多彩な音色でスーパープレイを聴かせるヴィズッティの、次回の来日がとても楽しみだ。
超絶技巧を持つトランペット奏者、アレン・ヴィズッティが開発協力。Xeno Artist Model 「YTR-9335NYS」をベースに、素材から仕様、仕上げまでの細部にこだわり設計を行い、抵抗感の増加とレスポンスの向上という相反する性能を同時に実現。
※限定200本(日本国内販売数量)
文/ 芹澤一美
photo/ 阿部雄介
tagged: アレン・ヴィズッティ, YTR-9335VS
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