今月の音遊人
今月の音遊人:岡本真夜さん「親や友達に言えない思いも、ピアノに聴いてもらっていました」
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エレキギターは、使うアンプやエフェクターによってさまざまに異なる音が出せる魔法のような楽器です。そのため、音づくりをするにあたって、どこから始めればよいのかわからないという初心者の方も多いはず。今回はサウンドメイクの基本を紹介します。
A.まず、ギターアンプの基本的なセッティングから始めましょう。どのようなアンプでもベース、ミドル、トレブルといったイコライザーが付いています。それらのつまみを中間の位置(目盛りが10あれば5の位置)に合わせて、音を鳴らしてみてください。これが、そのアンプのフラットな音です。次にゲインを調節します。クリーンな音が好きな人は控えめ(低め)に、歪んだ音が好みの人は高めに設定すると、求める音に近い音が出せると思います。ここを出発点として、さらにつまみを調節して好みの音に近づけていくのがよいと思います。
A.最初に覚えてほしいのは「歪み系」と呼ばれるものです。オーバードライブやディストーションなど、歪みの量によって呼び方が変わります。ロックではよく使いますし、ギターソロの音量を大きくしたいときに使うのも効果的です。次に、音に残響を付けるリバーブや音を反復させるディレイといった「空間系」、そして音を揺らすコーラスやフランジャーなどの「モジュレーション系」といった順に覚えていくとよいでしょう。
エレキギターのサウンドメイクには無限のバリエーションがあり、正解があるわけでもないので、理想の音探しは際限のない作業のように思えるかもしれません。しかし、難しく考える必要はなく、最初は「自分が憧れるギタリストやバンドの音」を目指せばよいのです。単なる真似にすぎなくても、それを続けているうちにだんだん自分の好みの音がわかるようになってきます。憧れのギタリストがどのようなギターやアンプ、エフェクターなどを使っているのかを調べることで、どんな機材をそろえればよいのかもわかってくるはずです。
A.さまざまな種類のエフェクトが一台に搭載されているマルチエフェクターは便利な機材です。いろいろな音が試せるうえに、名機と呼ばれるモデルのエフェクトがたくさん入っているので、その中から好みの音を見つけてオリジナルモデルを購入するという使い方もできます。私は仕事で求められるサウンドがはっきりしているので、Line 6の「Helix」というアンプ&エフェクト・プロセッサーであらかじめ音づくりをしてから現場に臨んでいます。
A.Line 6の新製品「HX One」をおすすめします。コンパクトな筐体に250種類を超えるエフェクトが搭載されており、音の設定も簡単で、つまみを調節するだけで直感的に操作ができます。すでにエフェクターを使用している方も、既存のペダルボードに「HX One」を組み込んでおくだけでサウンドメイクの幅がグンと広がります。また、バンドをやっているギタリストの方は「この一曲のためだけに必要」という理由で一台のエフェクターを用意しなければならない場合もありますが、「HX One」があればそうした手間も省けるでしょう。
協力:ヤマハミュージックジャパン
ギターインストラクター 藤本大貴さん
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文/ 山﨑隆一
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tagged: エレキギター, 楽器のあれこれQ&A, エフェクター, Line 6
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