Web音遊人(みゅーじん)

カジュアル管楽器ヴェノーヴァにアルトが登場!落ち着いた音色で低音域を鳴らせる「アルトヴェノーヴァ」

日本人にとって親しみのあるリコーダーとほぼ同じ指使いで、サクソフォンのような音色で演奏できる新感覚の管楽器「Venova(ヴェノーヴァ) YVS-100」(以下、ヴェノーヴァ)。管楽器の演奏経験がなくても気軽に始めやすいと人気を博し、日本での累計出荷本数が3万本を突破するなか、「Alto Venova(アルトヴェノーヴァ) YVS-120」(以下、アルトヴェノーヴァ)が登場しました。
アルトヴェノーヴァは、アルトサクソフォンのような音色で調子はFの楽器です。ソプラノサクソフォンのような音色で調子はCのヴェノーヴァより5度低いF(ファ)まで鳴らすことができます。

「アルトヴェノーヴァは、低音域を鳴らせるだけでなく、先に発売したヴェノーヴァとは音色も異なります。アルトサクソフォンのようにあたたかく、落ち着いた音色がするので、他の楽器とのアンサンブルで音がなじみやすく、またヴェノーヴァ同士でアンサンブルする際も音に厚みを出すことができます」と、ヤマハミュージックジャパンでヴェノーヴァのマーケティングを担当する吉田つくしさん。

円筒形でありながら、サクソフォンのような円錐形の楽器の音色を鳴らすことができるのは独自の分岐管構造によるもの。

管楽器の特性として、ボディやマウスピースが小さいほど音のコントロールが難しい傾向にありますが、アルトヴェノーヴァはアルトサクソフォンのマウスピースを使用するため、ヴェノーヴァに比べて息を入れやすく、音を出しやすいのが特長。
また、新設計のキイを搭載することで、大きい管体でもスムーズな操作性を実現。Fの運指を簡易化するキイの設計で、音程を取りやすくする工夫もされています。

大きく長くなったボディの手入れをしやすいよう、管体は上下2つに分かれる分割式に。管体に目印が付けられているので、組み立てるときも迷いません。

付属のマウスピースと樹脂製リードは、専用に設計されたもの。アルトサクソフォンを持っている人は、愛用のマウスピース・リード・リガチャーを装着して演奏することもできます。

ヴェノーヴァ/アルトヴェノーヴァはサクソフォンと同じリード楽器であるため、「『サクソフォンに憧れているけれど、どこまでできるか不安』という方への導入楽器としてもおすすめです。管楽器の演奏経験がない場合、コツを掴むまで最初はなかなか音が出せず、音程や音色をコントロールするためには練習が必要ですが、少しずつ上達していく過程も楽器演奏の醍醐味のひとつ。「仲間と一緒に楽しみたい」「先生に基礎から教わりたい」という方は、「ヤマハ大人の音楽レッスン」のヴェノーヴァレッスンに通うのも一案です。

「軽量・コンパクトで、ライブで目立つ華やかな音色のヴェノーヴァか、音出しがしやすく、アンサンブルでなじみやすい音色のアルトヴェノーヴァか、両方吹き比べて、自分にしっくりくるほうを選んでいただきたいです。またヴェノーヴァであれば、小学生のお子さんの手でも扱うことができますので、親御さんはアルトヴェノーヴァを吹くなど親子でアンサンブルするのも楽しいと思いますよ」と吉田さん。

アルトヴェノーヴァの登場で、ヴェノーヴァの楽しみ方、活用シーンがさらに広がりそうです。

(写真左)専用ケースは、楽器にマウスピースとリードが装着された状態で収める仕様。(写真右)同梱のガイドブック『Alto Venovaを吹いてみよう!』には、かまえ方、音の出し方、音程や音色をコントロールするためのヒント、サンプル曲集が掲載されているので、購入したその日から楽しめます。

■アルトヴェノーヴァ YVS-120

製品の詳細はこちら
Venovaを吹いてみよう!動画はこちら

■ヤマハ大人の音楽レッスン

ヴェノーヴァのレッスンはこちら

特集

八代亜紀さん

今月の音遊人

今月の音遊人:八代亜紀さん「人間だって動物だって、音楽がないと生きていけないと思います」

10522views

音楽ライターの眼

連載26[ジャズ事始め]なぜ穐吉敏子も渡辺貞夫もファンキー・ジャズのムーヴメントに染まらなかったのか?

4349views

楽器探訪 Anothertake

奏者の思いどおりに音色が変化する、豊かな表現力を持ったグランドピアノ「C3X espressivo(エスプレッシーヴォ)」

9499views

金管楽器のパーツごとのお手入れ方法 - Web音遊人

楽器のあれこれQ&A

金管楽器のパーツごとのお手入れ方法

16130views

ホルンの精鋭、福川伸陽が アコースティックギターの 体験レッスンに挑戦! Web音遊人

おとなの楽器練習記

【動画公開中】ホルンの精鋭、福川伸陽がアコースティックギターの体験レッスンに挑戦!

11177views

音楽文化のひとつとしてレコーディングを守りたい/レコーディングエンジニアの仕事(後編)

オトノ仕事人

音楽文化のひとつとしてレコーディングを守りたい/レコーディングエンジニアの仕事(後編)

6333views

東広島芸術文化ホール くらら - Web音遊人

ホール自慢を聞きましょう

繊細なピアニシモも隅々まで響く至福の音響空間/東広島芸術文化ホール くらら

13920views

東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」

こどもと楽しむMusicナビ

子ども向けだからといって音楽に妥協は一切しません!/東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」

11101views

民音音楽博物館

楽器博物館探訪

16~19世紀を代表する名器の音色が生演奏で聴ける!

12173views

われら音遊人

われら音遊人:アンサンブル仲間が集う仲よしサークル

9918views

パイドパイパー・ダイアリー Web音遊人

パイドパイパー・ダイアリー

楽器は人前で演奏してこそ、上達していくものなのだろう

8873views

ポロネーズに始まりマズルカに終わる、ショパンの誇り高き精神をめぐるポーランドの旅 - Web音遊人

音楽めぐり紀行

ポロネーズに始まりマズルカに終わる、ショパンの誇り高き精神をめぐるポーランドの旅

31119views

ぱんだウインドオーケストラの精鋭たちがバイオリンの体験レッスンに挑戦!

おとなの楽器練習記

【動画公開中】ぱんだウインドオーケストラの精鋭たちがバイオリンの体験レッスンに挑戦!

13719views

上野学園大学 楽器展示室」- Web音遊人

楽器博物館探訪

伝統を引き継ぐだけでなく、今も進化し続ける古楽器の世界

13274views

音楽ライターの眼

クシシュトフ・ペンデレツキ(1933 – 2020)追悼と映画音楽への貢献

7151views

オトノ仕事人

オーダーメイドで楽譜を作り、作・編曲家から奏者に楽譜を届ける/プロミュージシャン用の楽譜を制作する仕事

18454views

われら音遊人:クラノワ・カルーク・ オーケストラ

われら音遊人

われら音遊人:同一楽器でハーモニーを奏でる クラリネット合奏団

8466views

“音を使って音楽を作る”音楽の冒険を「ELC-02」で

楽器探訪 Anothertake

音楽を楽しむ気持ちに届ける「ELC-02」のデザインと機能

8763views

音の粒までクリアに聴こえる音響空間で、新時代へ発信する刺激的なコンテンツを/東京芸術劇場 コンサートホール

ホール自慢を聞きましょう

音の粒までクリアに聴こえる音響空間で、刺激的なコンテンツを発信/東京芸術劇場 コンサートホール

12759views

パイドパイパー・ダイアリー

こうしてわたしは「演奏が楽しくてしょうがない」 という心境になりました

8731views

引っ越しのシーズン、電子ピアノやエレクトーンの取り扱いについて

楽器のあれこれQ&A

引っ越しのシーズン、電子ピアノやエレクトーンを安心して運ぶには?

114810views

Kitaraあ・ら・かると

こどもと楽しむMusicナビ

子どもも大人も楽しめるコンサート&イベントが盛りだくさん。ピクニック気分で出かけよう!/Kitaraあ・ら・かると

6326views

太平洋に浮かぶ楽園で、小笠原古謡に恋をする Web音遊人

音楽めぐり紀行

太平洋に浮かぶ楽園で、小笠原古謡に恋をする

10468views