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アコースティックギターの保管方法やメンテナンスのコツ
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2022.8.25
tagged: ギター, アコースティックギター, 楽器のあれこれQ&A, ヤマハミュージックレッスン
弾きたいときに、さっと取り出して弾ける。気軽に扱えて、人気のあるアコースティックギター。今回は、基本的な保管方法やメンテナンスのコツをお届けします。
A.毎日弾くのであれば手にとりやすい場所に置いておくのがいいでしょうし、長期間使わないのであれば、ケースにしまうのがいいと思います。いずれにしても、ギターにとって大切なのは湿度と温度です。人間が快適に感じる温度や湿度であれば、ギターを保管するのにも適しています。湿度は50パーセントぐらいだと考えておけばいいでしょう。部屋に置く場合はエアコンの風や直射日光が当たる場所は避けてください。長期保管でケースにしまう場合は、湿度調整剤を入れておくといいですよ。保管中も、定期的に開けてギターの様子を確認してあげてくださいね。
A.弦交換はメンテナンスの大事なポイントです。弦は、ギターを弾き込んでいくうちに、手の汗などによって生じる錆などが原因で、徐々に劣化していきます。すると音質も低下しますし、チューニングも合わなくなってきてしまいます。錆の状態によっては、フレットが摩耗するのを早めてしまうことにもなりかねませんので、弦交換は定期的に必要です。初めてアコースティックギターを購入される方には、「1か月を目安に交換してください」と案内することが多いです。もちろん、ギターを弾く頻度や、手にかく汗の量などにより、弦が劣化する度合いも変わってくるので、慣れてきたら、「音色が変わってきたかな」と感じたタイミングで弦を交換するのがいいと思います。
A.ギターのボディやネックは木でできているので、湿度、温度をはじめ日々の気候の変化によってわずかながら変形しています。特にネックは弾きやすさに直結する部分なので、反ってしまわないように気を付けたいですね。特に初心者の方に注意していただきたいのが、弦のゲージ(太さ)です。違うゲージの弦に換えてしまうと、張力も変わってしまい、ネックが反ってしまう場合があるのです。反ってしまったネックは、トラスロッド(ネックの中に仕込まれた金属製の棒)を回して調整することができます。もし弦のゲージを変える場合は、トラスロッドの調整も同時に行ってください。初めのうちは弦交換を行ってくれる楽器店にお願いするといいと思います。
A.まず、弾いたあとはボディと弦を拭いてください。弦は裏側も丁寧に拭きましょう。裏側に汗や汚れがたまると、弦はもちろんフレットの寿命にも影響してきますから注意しましょう。そのほかペグなどの金属パーツもまめに拭いてください。時勢柄、手を消毒してから弾く方も多いと思いますが、ギターのボディやネック(特に塗装されていない部分)はアルコールに強くないので、消毒してすぐギターを手にするのは避けましょう。
ケースに入れて長期保管する際ですが、エレクトリック・アコースティック・ギターの場合は電池を抜いてください。電池を入れたまま長期保管すると、液漏れを起こして楽器の破損につながってしまうことがあるんです。
ギターにとっていちばんよいのは、やはり毎日弾いてあげることだと思います。毎日弾いていると、ちょっとした音色の変化に敏感になり、楽器のトラブルにも早く気づくようになります。そして何よりギターも上手になりますから、こんなにいいことはないですよね。
協力:ヤマハミュージックジャパン LM営業部 中世景三さん
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文/ 山崎隆一
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