Web音遊人(みゅーじん)

変えるべきもの、変えざるべきものを見極める

変えるべきもの、変えざるべきものを見極める

2014年4月10日より発売がスタートした「ステージア ELS-02シリーズ」(以下02シリーズ)。フルモデルチェンジによって最も変わったのは、表現力が格段に上がったこと。ボイスやリズムのバリエーションが01シリーズの倍以上に増え、流行のJ-POPサウンドに対応するレジストレーションメニューなどが新たに加わりました。

なかでも02シリーズで初搭載となるのが、生楽器の音をリアルに再現する「スーパーアーティキュレーションボイス」。アコースティックギターの弦と指のこすれや、管楽器らしいビブラート(音の震え)まで再現するだけでなく、楽器側が演奏の流れに合った音を瞬時に判断し、自然につなぎ合わせてくれるというから驚きです。

「以前はタッチやペダルの操作で音にニュアンスをつけていましたが、スーパーアーティキュレーションボイスを使えば、普通に弾くだけでそれぞれの楽器の奏法にマッチした表現の音が出るようになっています」と教えてくれたのは、マーケティング担当の吉村大樹さん。

また01シリーズで開発したユニット式を生かし、現在使用している01シリーズを買い換えることなく、02シリーズと同等の性能にアップグレードできる「バイタライズユニット」を発売。ただし性能はアップするものの、鍵盤、ペダル、液晶パネルの使い勝手はそのまま引き継がれ、01シリーズで作ったレジスト・演奏データを02シリーズでも再生できるようにするなど、末永くエレクトーンに親しめる工夫が凝らされています。

「エレクトーンがこの先どのような方向に進んでいくかは未知数ですが、守っていかなければならないものと、電子楽器だから新しく変わっていかなければならないところがあると思います。その取捨選択は、02シリーズで果たせたかなと思います」(鳥村さん)

なおデザインについても、変えているところと、変えていないところがあります。
「02シリーズでは、鍵盤の両サイドとバックのフレームを木目からパール感のある白に、ボタン・鍵盤まわりのプレートをグレーから黒に変えています。ですが、操作性に影響するパネルのレイアウトは01シリーズから変えていません。残すべきところは継承しつつ、変えるべきところをどのように変えるかについてはさまざまな試行錯誤がありました」と、外装チームのリーダーを務めた外山 豊さん。

マーケティング担当の吉村大樹さん(左)と、外装チームのリーダーを務めた外山 豊さん(右)。吉村さんはエレクトーン、外山さんはエレクトーンとピアノに幼少期から親しんできたプレイヤー。ヤマハ入社後はさまざまな部署を経て、02シリーズの開発に携わることになったそう。

近年は、オペラやミュージカルの伴奏など幅広い音楽シーンで活用され、中国や東南アジアを中心に海外での人気が上がってきているエレクトーン。これまでとはまた違った角度から、楽器の可能性が広がりつつあります。この先の10年で、エレクトーンはどのように変化を遂げていくのでしょうか。

Take1:改めて考える エレクトーンってどんな楽器?
Take2:エレクトーンに新風を吹き込んだ「ステージア」
Take3:変えるべきもの、変えざるべきものを見極める

■ヤマハ エレクトーンのサイトはこちら

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