今月の音遊人
今月の音遊人:AIさん「本当につらいときも、最終的に救ってくれるのはいつも音楽でした」
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おとなの楽器練習記:クラシック・サクソフォン界の若き偉才、上野耕平がチェロの体験レッスンに挑戦
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2015.5.25
tagged: チェロ, サクソフォン, 大人の楽器練習記, ヤマハ大人の音楽レッスン, 上野耕平, 体験レッスン, おとなの楽器練習記
今日は、人生初のチェロに挑戦するために〈㈱有隣堂 川崎ミュージックサロン〉にやって来ました。ここに来る道すがらドヴォルザークの『チェロ協奏曲』を聴いてきたのでイメージはばっちり。何事も目標は高く!です(笑)。
指導してくださるのは石黒豪先生。まずは構え方と弓の持ち方を教わり、さっそく音を出してみます。チェロは、左手で弦を押さえない状態の音はドソレラの4音。最初はソの弦に弓を置き、曲に合わせてボウイング(弓を動かすこと)を繰り返します。「弓を持つ右手は親指がポイント」だそうですが、はじめのうちはその親指の形が難しい。でも、先生の言う通りに持ち直し、肘を使って弾いてみるとなかなかいい感じになってきました。「今のはまだまだ基本レベル。では次はレの音」と先生。う~ん、ドヴォルザークへの道遠しです。
ソとレの全音符と2分音符の組み合わせで簡単な一曲が弾けるようになったところで、いったん右手はお休み。今度は左手を弦の上に置き、人差し指から小指までを基本の位置に乗せます。僕は手が大きくてサクソフォンでは余るぐらいなんですが、チェロではその手をいっぱいまで開かなければならないのでびっくり。優雅に見えて、けっこう大変なんですね。
さて、いよいよ最終段階。左手で弦を押さえながら右手でボウイングをします。左右の手で違う作業をすることに慣れていないので、右手に集中すると左手がぎこちなくなり、左手に専念すると右手があれれ?それでもだんだん慣れてきたところで、参加者全員で『シューベルトの子守歌』に挑戦します。演奏しながら感じたのは、僕がふだん吹いているサクソフォンとの共通点は息遣いにあること。弦楽器とはいえ、クレッシェンドのときに息を送ってあげたりすると自然な感じで表現できるんですよ。
もっと練習したい! そんな気持ちが伝わったのか、最後に先生が特別に『チェロ協奏曲』のさわりを教えてくださいました。ドヴォルザークになっているかはわかりませんが、ともかく楽しい。いつまでも弾いていたかったです。
サクソフォンは表現能力が高く、表情豊かな楽器です。でもチェロは、管楽器とはまったく違った響きが魅力ですね。もっともっとやってみたくなりました。目指すはマルチプレイヤー?
1992年生まれ。8歳から吹奏楽部でサクソフォンを始め東京藝術大学音楽学部器楽科に入学。須川展也氏らに師事。第12回ジュニアサクソフォンコンクール第1位、第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において第1位(史上最年少)ならびに特別大賞を受賞。2014年11月、第6回アドルフ・サックス国際コンクールにおいて、第2位を受賞。テレビ朝日系『題名のない音楽会』収録ではマルタン作曲『サクソフォンと管弦楽のためのバラード』を熱演し絶賛されるなど、サクソフォン界の新星として注目を集めている。
オフィシャルサイトはこちら
『アドルフに告ぐ』
サクソフォンの生みの親、アドルフ・サックスの誕生から200年。クラシック・サクソフォン界の新時代を築く上野耕平がサクソフォンの無限の可能性を引き出す、待望のデビューアルバム。
発売:日本コロムビア
価格:2,500円(税抜)
発売日:2014年10月22日
(株)有隣堂 川崎ミュージックサロン
住所:神奈川県川崎市川崎区駅前本町3-1 NOF川崎東口ビル12F
最寄り駅:JR/京浜急行 川崎駅から徒歩5分
TEL:044-233-1311
営業時間:11:00~21:30
TEL:0120-329-808(10:00~18:00/土・日・祝日休)
http://jp.yamaha.com/otona/
文/ 福田素子
photo/ 村上一光
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