今月の音遊人
今月の音遊人:大貫妙子さん「言葉で説明できないことのなかに本当に素晴らしいものがいっぱいある。それが音楽ですよね」
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大勢の仲間とともに楽しく、軽やかに歌い上げる森山良子の50年/森山良子インタビュー
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2016.4.6
2016年1月にデビュー50周年の大きな節目を迎え、4月6日に記念アルバム『Touch me…』をリリースした森山良子。「歌との出会い、人との出会い」をテーマに、50人の仲間と歌ったデビュー曲『この広い野原いっぱい』や、親交のある作曲家ミッシェル・ルグランがアレンジを書き下ろした『I Will Wait for You(シェルブールの雨傘)』、高校時代の先輩と歌ったフォークソング『ドナ・ドナ』など、バラエティに富んだアルバムに仕上がっている。
「大勢のアーティストの方に参加いただき、フォークあり、ジャズやクラシックあり、オリジナルあり、息子の直太朗が書き下ろした新曲あり、自分でも久しぶりに曲を書き……と、50周年にふさわしい最高のアルバムができたと誇らしく思っています。当初は50年の集大成をどう表現するか、自分の中にはっきりした輪郭はありませんでしたが、アルバムをプロデュースしてくださった石田弘さんと50年史をなぞりながら、選曲やアレンジのアイデアを一つ一つ詰めていきました」
プロデュースを務めた石田弘は、森山が最多出演を誇るフジテレビの長寿番組『ミュージックフェア』のエグゼクティブプロデューサー。主に番組を通して森山の歌、音楽を熟知する石田は心強い存在だったという。
「石田さんは私をさまざまなアングルから捉えつつ、一番いいところを引き出してくださいました。自分では思い付かないアイデアや、音楽に対する鋭い意見が次々と飛び出す石田さんとのアルバムづくりも、50周年のすばらしい記念となりました」
本アルバムの大きな目玉は、なんといっても森山自身が手掛けた新曲。しっとりと歌い上げる『この道が教えてくれました』(作曲)と、軽快なギターサウンドに乗せた『Sing My Life』(作詞・作曲)の2曲が収録されている。
「『この道が教えてくれました』の道とは、長年住む家から伸びる道のことで、多くの思い出がこの道とともにあり、この道が私の人生を見てきた、ということを歌にしました。いっぽう『Sing My Life』は、コンサートでお客様と一緒に歌いたいと思ってつくった曲です。順風満帆な人生なんてないし、何もない人生なんてつまらない。だから、歩んできた人生を明るく笑い飛ばそう!という思いを込めました」
もうひとつ大きな目玉といえるのが、若いころに恋心を抱いた彼との再会を芝居(語り)と歌で描く『50年を2分半で…』。これはファンの間で人気の高い『30年を2時間半で…』の新バージョンで、俳優の斎藤工(たくみ)と繰り広げるふたり芝居は必聴だ。
「オリジナルは10年ほど前につくられた曲で、『50も半ば過ぎ』というセリフがあるのですが、近年は『かなりサバ読んでます』と断りを入れなければならず、さすがに無理が出てきたかなと(笑)。そこで全面的に歌詞を書き換えることにしたのですが、若いころに恋心を抱いた彼は引き続き登場させたいなと思ったとき、頭に浮かんだのが斎藤工さんでした。自分のイメージ通りの斎藤さんを前に、ドキドキしながらレコーディングしました」
4月9日からは、記念アルバムに収められた楽曲を披露するコンサートツアーがスタート。50年の音楽史をバラエティ豊かに、エンターテイメント性高く表現した森山良子のパフォーマンスは、アルバムで、そしてコンサートで、ぜひ自分の目と耳で確かめてみてほしい。
『Touch me…』
発売元:ドリーミュージック
発売日:2016年4月6日
価格:3,000円(税込)
4月9日(土) 武蔵村山市民会館 大ホール(東京)
4月16日(土) ウエスタ川越 大ホール(埼玉)
4月17日(日) 相模女子大学グリーンホール 大ホール(神奈川)
4月22日(金) 北とぴあ さくらホール(東京)
4月23日(土) 森のホール21(千葉)
5月21日(土) サンシティホール 大ホール(埼玉)
5月22日(日) 横須賀芸術劇場 大ホール(神奈川)
6月18日(土) 市原市市民会館 大ホール(千葉)
6月25日(土) 栃木県総合文化センター(栃木)
6月26日(日) 茨城県民文化センター(茨城)
7月2日(土) 群馬音楽センター(群馬)
8月6日(土) 関内ホール(神奈川)