今月の音遊人
今月の音遊人:姿月あさとさん「自分が救われたり癒やされたりするのは、やはり音楽の力だと思います」
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ビジネスの場として、遊びの場として、多くの人が行き交う東京・渋谷。6月某日、街の賑わいから少し離れた場所にある区の施設に幅広い年齢層の男女がぽつり、ぽつりとやってきた。彼らが集まってきた理由は、7月13日(日)に渋谷で開かれる「渋谷ズンチャカ!」で歌うため。「渋谷ズンチャカ!」は、今年初めて開催される市民参加型の音楽フェスティバルで、今年は来年からの本格始動に向けたプレイベントとして、みやした こうえんと神宮通公園で実施される。
「2020年の東京オリンピックに向けて、渋谷は急速に変わりつつあります。音楽をツールとした新しいコミュニティーをつくることで、渋谷を今後どんな街にしていくか考えるきっかけにしようと、本企画が立ち上がりました」と、ヤマハミュージックジャパン「音楽の街づくり推進課」の細田幸子さん。
ヤマハミュージックジャパンは2009年より「音楽の街づくりプロジェクト」(おとまち)を進めており、これまでも、日本各地で音楽を通じたコミュニティーづくりを成功させてきた。今回のプロジェクトでは、NPO法人「シブヤ大学」とタッグを組んで企画協力をおこない、渋谷を音楽が溢れる文化の発信地にしていきたいという。
「渋谷ズンチャカ!」のメインイベントは「スウィングカーニバル」(参加型楽器セッション)と「シングアウト」(参加型コーラスセッション)で、今回取材したのは「シングアウト」の事前練習。シブヤ大学から生まれたコーラスサークル「Sing!恵比寿」のメンバーを中心に、本フェスティバルのために新たに募集したメンバーを加え、当日は70名ほどがステージに上がる予定だ。
練習でひときわ大きな声で歌っていた、「Sing!恵比寿」の代表を務める上田 晋(すすむ)さんに話を聞いた。
「僕たちが練習しているのは、うまく歌うためというよりも、当日ふらっと来る人(ふらっと君)が参加しやすい雰囲気づくりと、ふらっと君の歌を支えるコーラスをするためです。歌うのは耳馴染みのある曲ばかりですから、恥ずかしがり屋の人も見ているうちに歌いたくてウズウズしてくるはずですよ」
いっぽう「スウィングカーニバル」は、各自が楽器を持ち寄り、当日配られた楽譜を見ながらアンサンブルするものだが、楽器のない人にはパーカッションの貸し出しも行っており (※数に限りあり)、手ぶらでも参加できる。
「以前楽器をやっていたという人も、この機会にまた楽器を手に取り、他の人と演奏する喜びを味わってほしいです。リコーダーでも尺八でも、メロディーラインが吹ける(弾ける)ものであればアンサンブルできますし、タンバリンなどの打楽器や手拍子でも楽しめると思います」(細田さん)
音楽が好きであれば、子どもから大人まで誰でも参加できる「渋谷ズンチャカ!」。7月13日(日)は、あなたも渋谷でズンチャカしてみては?
2014年7月13日(日)11:00~18:00 小雨決行
会場:みやした こうえん(メイン会場)/神宮通公園
入場無料
主催:渋谷ストリートジャズ実行委員会
共催:渋谷区
協賛:サッポロビール株式会社/東急不動産株式会社/東京急行電鉄株式会社/株式会社ヤマハミュージックジャパン(五十音順)
企画協力: NPO法人 シブヤ大学/株式会社ヤマハミュージックジャパン 音楽の街づくり推進課
http://www.shibuya-zunchaka.com/