今月の音遊人
今月の音遊人:前橋汀子さん「同じ曲を何千回、何万回演奏しても、つねに新しい発見や見え方があるのです」
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これまで、CDは手持ちのコンポで、あるいはMP3などに圧縮してポータブルプレーヤーで聴く、という一般的な聴き方をしてきて、その先の「HiFiオーディオ」という世界は、「いい音で聴くために徹底的に機材にこだわる」というちょっとマニアックな世界だと想像していたため「音楽を楽しめればいい。こだわる必要はあるのか?」と敬遠していたというのが正直なところです。
今回、CDプレーヤー『CD-S2100』とプリメインアンプ『A-S2100』という組み合わせでいろいろな音楽を聴かせてもらいました。まず意外だったのが、「音がよくなる=高い音がキラキラと聞こえる」と想像していたのですが、実際には人の声の周波数である中域がグンと前に出てくるような印象なのです。ボーカルの息遣い、そしてまるで目の前で演奏しているかのようなピアノ、ウッドベース、ギター、管楽器などのトーンは、温かみがあり、艶やかさが感じられます。これは、ノイズを極限まで抑えることで、本来CDに収録されている空気感まで再現されているからとのこと。参考までに以前のモデルで同じCDを再生してみましたが、やはり新しいモデルはベールを1枚剥いだようなクリアさがあります。
CDの音に満足したところで、今度はCDよりもさらに音質にこだわったSACD(スーパーオーディオCD)もチェックしてみました。びっくりしたのは、SACDは最先端のデジタル技術なのに、その対極にあるアナログレコードのような太くて芯のある音なのです! もちろんデジタルなのでレコードのようなノイズは皆無、より音楽的で心地よく、耳だけではなく体全体に音が響いてきます。聞くところによると「この製品は、オーディオのファンの中でも“ライブ演奏の空気感にこだわる方”に向けたもの」とのことで、その色づけのないピュアな音質は、これまで音楽を楽しんできた人達にもグッと響くでしょう。
高音質の音楽を堪能し、すっかりHiFiオーディオマニアになったつもりになったのですが、最後の実験は「アンプのメーターを動かすと電流の関係で若干音質が変化する」とのことで、スイッチでメーターを動かしたり止めたりしながら聴いてみましたが、私の耳では音の違いはわかりませんでした(汗)。
プリメインアンプ A-S2100 製品情報はこちら
CDプレーヤー CD-S2100 製品情報はこちら
スペシャルサイト ヤマハHiFiオーディオの挑戦(Yamaha HiFi History)
文/ 目黒真二
tagged: アンプ, CDプレーヤー, HiFiオーディオ, 聴いてみた
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