われら音遊人:ママ友同士で結成し、はや30年!音楽の楽しさをわかちあう

  • ALL
  • ニュース
  • レビュー
  • レッスン
  • プレイ
  • 楽器・オーディオ
  • アーティスト
  • 会員限定企画
われら音遊人
われら音遊人:ママ友同士で結成し、はや30年!音楽の楽しさをわかちあう

30年前、子どもたちが通っていた保育園のママ友が、園のお月見会のためにバンドを結成した。メンバーは全員、フルタイムで働くお母さん。その後、メンバーの入れ替えはあったものの、子どもたちが成長してからも活動を継続してきた。教師に保育士、栄養士、会社員……。「フルタイムで働いているという共通点があったので、自分だけが大変なんじゃないと思えました」
仕事に家事、育児と多忙ななかで音楽を続けてきた「とまと」のメンバーはそう話す。

結成当初は幼児だった子どもたちは、今や30代だ。今年はメンバーの最後のひとりが定年になり、全員が〝定年退職者〞となった。
「子どもたちには『まだやってるの?』と励まし半分、半ば呆れてそう言われます」

サブリーダーの大塚淑子さんはそう笑う。しかし、継続は力なり、だ。音楽教師だったリーダーの竹村洋子さんのほかは、結成当初、ピアノが弾ける人は二人だけ。そのほかは、人前で演奏したことなどまったくない〝ど素人集団〞だったというが、「とまと」の活動をきっかけにフルート、マリンバ、オカリナ、ギター、ピアノなどを、メンバーが次々と始めだした。それらの音を美しくまとめ上げるのは、演奏だけでなく、選曲やアレンジ、企画構成、指導までを一手に引き受ける竹村さんの手腕だ。「すべてのパートを分解し、やさしく演奏できるようにアレンジしています。たとえ一人ひとりが片手弾きでも、何人かで弾けば立派なアンサンブルになります」
「とまと」の演奏スタイルは、独自で変幻自在。一曲ごとに楽器編成も人数も変わる。曲のジャンルもクラシック、ポップス、ラテンなど、実にさまざまだ。

われら音遊人:とまと

リーダーの竹村洋子さん(下段左端)、サブリーダーの大塚淑子さん(上段左端)を中心にメンバーは女性8人。
全員が複数の楽器を操る。この日の練習は竹村さんの自宅のレッスン室で。

1992年から2年に一度開催してきたコンサートでは、毎回100人以上の観客を動員してきた。「元気をもらえた」「毎回新しい楽器が加わっていて楽しみ」というファンも多い。
2017年からは、より近い距離で聴き手と楽しめるよう、喫茶店などを借り切って、一年ごとにライブを開催することに。「お客さんが飲食しながらだと、こちらも気が楽です(笑)」とメンバーのひとり。自分たちも観客も飽きないために、一度ステージで演奏した曲は次回以降は使わず、いつも新鮮な企画を心がけているそう。

この日の練習時、竹村さんからある発表があった。
「今度のライブでは、ウクレレをやってもらいます」

メンバーはこうやって、音楽の幅を広げていく。しなやかで柔軟な「とまと」は、まだまだ進化を続ける。

■バンド紹介

●バンド名:とまと
●結成時期:1988年
●モットー:音あそび
●練習頻度:月に2回、主に地元の公民館で。本番前には1泊の合宿を行うことも。
●平均年齢:「全員、定年は過ぎました」
●メンバー:竹村洋子(リーダー/アレンジ、企画構成、演出、指導、ボーカル、ピアノ、ギター、フルート、ピアニカ)、大塚淑子(サブリーダー/ピアノ、ベースギター、ギター、ピアニカ、パーカッション)、妙子(キーボード、リコーダー、パーカッション)、伊津子(キーボード、ピアニカ、リコーダー、グロッケンシュピール)、直美(フルート、ピアニカ、リコーダー) 、和子(ピアノ、キーボード、大正琴、マンドリン、ピアニカ)、鏡子(キーボード、大正琴、ピアニカ、リコーダー)、ゆう子(ドラム、パーカッション、グロッケンシュピール、ピアノ、ピアニカ)
●活動内容:愛知県犬山市で、1992年から2年ごとにコンサートを、2017年からは1年ごとにライブを行う。

 

■仕事を持ちながら音楽を楽しむ「われら音遊人」大募集!

音楽情報誌「音遊人」とWebマガジン「Web音遊人」にご登場いただける、仕事をしながら活動を続けているアマチュアバンドや楽団を募集しています。ジャンルは問いません。ぜひ、取材にご協力ください。
詳細はこちら

 

ヤマハ 音遊人(みゅーじん)Facebook
Web音遊人の更新情報などをお知らせします。ぜひ「いいね!」をお願いします!
ヤマハ 音遊人(みゅーじん)Facebook

文/ 福田素子
photo/ 村川荘兵衛