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『ゆるキャン△』がいざなう演奏する楽しみ ~アウトドア音楽という「扉」を開く話題作
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2021.8.5
tagged: ゆるキャン△, アウトドア, アウトドア音楽のすすめ with ゆるキャン△
女子高校生たちがアウトドアを楽しむ姿を描いた漫画、『ゆるキャン△』(あfろ/芳文社『COMIC FUZ』掲載)。キャラクターたちが醸し出す、なんとも言えないゆるい雰囲気が多くのファンの心をつかみ、2018年にテレビアニメ化され、来年には映画も公開される予定だ。
そして今、『ゆるキャン△』の世界をベースに、アウトドア音楽の楽しみ方を提案する本『アウトドア音楽のすすめ with ゆるキャン△』が話題となっている。キャラクターたちがアウトドア音楽について語り合うページや、制作秘話も織り込まれたインタビューなど、この本でしか読めない内容が満載。さらに、リコーダーやピアニカ、ウクレレといった身近な楽器の演奏ガイドや、『ゆるキャン△』サウンドトラックから厳選した「かんたん楽譜」10曲、そして屋外での楽器演奏のマナーも掲載。初心者でもすぐに演奏が楽しめる構成となっている。しかも、楽曲解説や楽譜の監修をしているのが、『ゆるキャン△』音楽の生みの親である、作曲家の立山秋航自身。『ゆるキャン△』ファンはもちろん、楽器演奏を始めたい人、音楽制作に興味のある人、アウトドア派など、すべての人にとって必携の一冊だ。
音楽制作に入る前に原作を読み「セリフ量が少なく、間のある作品」との印象を持ったと語る立山。その「間」を生かすように、ワールドミュージックやアイリッシュ音楽などのテイストに自身のアイデアをミックスし、自然の中でゆったりと流れる時間を表現する音楽を誕生させた。
「メインのアコースティックギターにちょっと違和感のある楽器を入れてメロディをとってみたり、日本語のコーラスを乗せてみたり……。いわゆる王道からは外れるエッセンスをちりばめて、これぞ『ゆるキャン△』の音楽という空気感を作りました」
そんな立山がこの本の企画を聞いたとき、ある思い出が浮かんだという。
「かつて河川敷でドラムの練習をしていた時期があって、その感覚を思い出しました。楽器の音って、部屋やホールの中で鳴っている音をイメージすると思いますが、実はそれは楽器本体から出た音と、壁や天井に反響した音の全部が混ざったものです。でもアウトドアでは、反響音がなくて楽器本体から出た音のみなので、聴こえ方の印象がすごく変わると思います。それもアウトドア音楽の魅力のひとつかもしれません」
そして、アウトドア音楽にこんなアドバイスも。
「上手にやろうと思わずに、そのとき、その場に楽器があって、そこにいる人でやってみようという軽いノリでやるのがいいですね。赤ちゃんが楽器をさわるみたいに、ただ音を出しあうだけでいいと思います。そういう体験を楽しむきっかけに、この本がなれたらうれしいですね」
※楽器演奏はキャンプ場のルールに従い、周囲へのご配慮をお願いいたします。
発売元:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
価格:1,980円(税込)
発売日:2021年7月28日
詳細はこちら
『ゆるキャン△』×「アウトドア音楽の世界」を、ヤマハのショップで具現化。
志摩リンが乗っているスクーターをイメージして製作されたリンモデルの「Vino(ビーノ)」をはじめ、本書で紹介されているおすすめ楽器やキャンプ道具などを展示。各店の楽器・楽譜売場には、キャラクターたちの等身大パネルも登場!
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立山秋航〔たてやま・あきゆき〕
作曲家。5歳でピアノを、中学生の頃よりヤマハでドラムを習い始める。音楽大学ドラム専攻卒業後はドラマーとしてバンド活動のかたわら音楽制作も手がけ、その後「音楽全体を考えたい」と音楽制作に専念。アニメーション(いずれも音楽)の主な作品に『けものフレンズ』『かいじゅうステップワンダバダ』『学園BASARA』のほか、2021年7月から『現実主義勇者の王国再建記』が放送中。
文/ 芹澤一美
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