今月の音遊人
今月の音遊人:伊藤千晃さん「浜崎あゆみさんの『SURREAL』は私の青春曲。今聴くとそのころの記憶があふれ出ます」
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杜の都・仙台が音楽一色に染まる2日間。定禅寺ストリートジャズフェスティバル、まもなく開催!
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2015.8.24
tagged: 仙台, 定禅寺ストリートジャズフェスティバル, スウィングカーニバル, 定禅寺, JSF
今やすっかり仙台の秋の風物詩となった「定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(JSF)」。今年も9月12日(土)・13日(日)の2日間、杜の都を舞台に開催される。
1991年にスタートしたこのフェスティバルの歴史は、すでに四半世紀におよぶ。東北三大夏祭りのひとつとして知られる仙台七夕祭りの動員数が200万人なのに対し、JSFは2日間で80万人が集まるというから、そのにぎわいが想像できるだろう。
仙台の人々は、伊達政宗の進取の気風や強い精神性、“伊達モノ”好きなどを受け継いでいるといわれる。オープンで自主性が強く、市民活動がさかんな土地柄。3月から12月にかけては、来場者数10万人を超えるイベントが毎月のように行われているという祭り好きでもある。そんな市民が、みんなでつくり上げてきたフェスティバルがJSFだ。
ステージは、ケヤキ並木の定禅寺通りをはじめとする街。日本各地はもとより、世界中から訪れる出演バンド数は700を超える。ジャンルはジャズやロック、ワールドミュージック、ゴスペルなどさまざま。演奏者も市民も観光客も一体となって音楽を楽しむ。
そのハイライトともいえるのが、JSFスウィングカーニバルだ。愛用の楽器を抱えて会場に足を運べば、ゲストミュージシャンや市民ホストバンド、集まった全国各地のプレーヤーたちと数百人の大合奏に参加することができる。一曲丸々演奏できなくても、自分ができるところだけでOK。どんな楽器でも、ベテランでも初心者でも、そして老若男女が参加できるこのイベントは、毎年大変な盛り上がりを見せる。
JSFスウィングカーニバルが始まったのは、東日本大震災のあった2011年のこと。力強く復興を目指す中で、この年から「音楽の星・地球~ここから~」がJSFの永遠のテーマとなった。人間は、太古の昔から喜びや悲しみなど、さまざまな気持ちを自然のなかで歌や音楽にしてきた。JSFは、その音楽を通じて仲間と感情を共有しわかちあう場なのだ。
市民に愛され、成長してきたJSFは、街全体にもいい効果をもたらしたようだ。市民活動がさかんになることで、治安面も向上しているとか。また、若い世代が実行委員会に参加することにより、横に縦にも広がりが生まれ、世代を超えたつながりが生まれている。古くから地域を結ぶものだった祭りが、現代の形で引き継がれているといっていい。
暦の上では秋とはいえ、まだまだ残暑が残るこの時期。JSFが終わるころ、東北には駆け足で秋がやってくる。仙台で最後の夏のきらめきを謳歌してはいかがだろう。
ケヤキ並木の定禅寺通りをはじめとした仙台の街を舞台に、毎年9月の第二土曜・日曜に開催される参加型音楽フェスティバル。ジャズに限らず、ロック、ワールドミュージック、ゴスペルなどジャンルはさまざま。プロ・アマ、年齢問わず参加できます。
会期:2015年9月12日(土)~13日(日)
会場:定禅寺通り、東一番町通り、勾当台公園など
楽器を持って、まちへ行こう!誰でも参加できる市民アンサンブル!今年で5回目!
日時:2015年9月12日(土) 16:00 〜18:00 参加無料
会場:仙台市 勾当台公園 市民広場
プレーヤー:会場で演奏に参加する皆さん
北村英治(クラリネット)、八城邦義(ドラム)、谷口英治(クラリネット)、沢野源裕(トランペット)ほか
文/ 福田素子
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