今月の音遊人
今月の音遊人:さだまさしさん「僕にとって音楽は、最高に好きなものであり、最強に嫌いなもの」
11441views
いまさら聞けない!?エレクトーン初心者が知っておきたいこと
この記事は2分で読めます
28742views
2020.12.10
tagged: ELB-02, 楽器のあれこれQ&A, ヤマハミュージックレッスン
多彩なジャンルの音楽をさまざまな楽器の音色を用いて、ひとりで演奏できるエレクトーン。今回は入門者の疑問やお悩みの解決法などをご紹介します。
A.エレクトーンの大きな特徴は、主にメロディを弾く上鍵盤、伴奏を弾く下鍵盤、ベースの足鍵盤と3段の鍵盤があることです。3つの要素を1台で演奏できるうえ、管弦打楽器などさまざまな音色を使って、多彩なジャンルのバンドやオーケストラをひとりで演奏したり、アレンジしたりすることができます。
リズムパターンに合わせて楽しく練習することもできるので、鍵盤楽器初心者も取り組みやすい楽器と言えるでしょう。また、たとえばピアノの音は減衰しますが、エレクトーンは鍵盤を押し続ければ音が持続したり、また強く押し込むことで音の明るさや音量が変化する(アフタータッチ)機能などもあり、ピアノとは違った奏法があるのも魅力のひとつです。
A.各鍵盤の音色やボリューム、リズムパターンやテンポなどを組み合わせたデータをレジストレーションと呼びます。自分で作成することもできますが、エレクトーンにはあらかじめ最適なバランスで組み合わせたレジストレーションメニューが数多く内蔵されています。
好みのものを選んでスタートさせると、鍵盤音色や音量などがすでにできあがっているので、すぐに演奏が楽しめるようになっています。内蔵だけでなく、さまざまなレジストレーションデータが市販されています。
A.ヤマハの「STAGEA」のベーシックモデル「ELB-02」がおすすめです。入門者用で価格も手頃ながら、上位機種に引けを取らない機能を備えています。レジストレーションメニューは601種類と豊富。また、540種類の音色のなかには、「スーパーアーティキュレーションボイス」も内蔵されています。
これは、例えばサックスのブレス音やギターの弦と指の摩擦など楽器特有のニュアンスや音を表現できる音色で、リアルな表現と気持ちのいい演奏が可能に。また、アフタータッチ(Q1参照)も搭載し、上級者向けモデルに近い表現もできます。
A.足鍵盤が苦手な方は、足首をうまく使えていないことが多いです。膝を上下させるのではなく、足首を柔らかく使い、軽いスナップを利かせるイメージで弾いてみましょう。正しいフォームも大切です。
座る位置や鍵盤と体の距離が適切か確認してみてください。初心者の方はつい足鍵盤を見てしまいがち。少し慣れてきたら、鍵盤の位置を覚えるようにして、足元には目をやらずに、弾けるようにしましょう。
A.まずはリズムを流しながら右手、左手、足それぞれのパートごとに練習をするといいでしょう。最初はゆっくりとしたテンポで、慣れてきたらテンポを上げてみてください。次に2つのパートで弾き、最終的に3つを合わせましょう。
でも実は、初心者向けの楽譜では左手の和音パターンはシンプルなものがほとんど。音符ひとつひとつを追うのではなく、和音の並びを見たときにぱっと形をつくれるようになれば、ほかのパートに余裕が生まれるはずです。
協力:ヤマハ音楽教室・ヤマハミュージックレッスン 平倉由美講師
音楽情報誌「音遊人」とWebマガジン「Web音遊人」では、楽器に関する疑問や質問を募集しています。ぜひ、お聞かせください!
詳細はこちら