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今月の音遊人:小沼ようすけさん「本気で挑まなければ音楽の快感と至福は得られない」
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エレキギター初心者を脱したい!ステップアップ練習法と2本目購入時のアドバイス
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2022.6.14
tagged: エレキギター, 楽器のあれこれQ&A, ヤマハミュージックレッスン
気軽に始められるのが魅力のエレキギター。「おうち時間」が増えたことで手にとった方も多いのではないでしょうか。今回は、初心者を脱したい人のためのアドバイスをお届けします。
A.「ソロを弾く」=「スケールを覚える」ことだと思います。実は、コードを押さえるのもソロを弾くのも、左手(指板を押さえるほうの手)の感覚はそれほど変わるものではありません。だから、コードとソロ(スケール)は同時に覚えていくのが効率的です。この二つは分けて考えないほうが上達は早いと思いますよ。私がおすすめする唯一の方法は、最初はゆっくりなテンポで練習して、慣れてきたら徐々にテンポを上げていくやり方。メトロノームに合わせて、昨日は90BPMでできたから、今日は100BPMでやってみよう、というように、少しずつ速く弾けるようにしていきましょう。地道に努力するのが速弾きへの近道です。
A.Q1の速弾きに関しても触れましたが、練習の際はメトロノームを使いましょう。左手の練習と同じぐらい、リズムやタイミングは大事です。ジャストなタイミングで弾ける人とそうでない人では、同じフレーズやリフを弾いても全く印象が違って聴こえます。ですから、普段の練習でも必ずメトロノーム(スマートフォンのメトロノームアプリでも、リズムマシンでも構いません)を用い、ビートをキープし、意図的にコントロールすることを意識してください。コードとソロ(スケール)は同時に覚えていくのが効率的だとお伝えしましたが、それに加えてリズム感も一緒に鍛えていくのがいいと思います。
A.アンプやエフェクターを駆使して轟音を出したり、ディレイをはじめさまざまな音響効果を得られたりするのは、エレキギターの醍醐味ですよね。それを練習でも使うかどうかということには、二つの考え方があると思います。一つは、Q1、2にあるような基礎的な練習について。この場合は、アンプに頼らずとも芯のある音色や細かなニュアンスを出せるようにしたいので、アンプを使うとしても設定はクリーンのままがいいです。歪ませたりすると、雑に弾いてもそれらしく聴こえてしまいますから。なので、アンプを使わなくてもいいぐらいの気持ちで練習してください。もう一つ、例えばバンドでライブや発表会があって、曲の練習をする場合には、その曲で使う音色を確認する必要もありますから、アンプやエフェクターを使うほうがいいでしょう。音を作り込むとモチベーションも上がります。これらをうまく組み合わせて、ストレスなく練習を続けてください。
A.ギターを選ぶ際には、組み込みの精度に注目してみるのがいいと思います。ネックがしっかりとボディに付けられているか、ネックが反っていないか、フレットの処理がきれいになされているか、などですね。あと、精度がいいギターは、弦高をはじめとして調整できる幅が広いのが特長です。つまり自分が弾きやすいようにチューンアップしやすいんです。そんな、精度よく組み込まれたギターは、結果として値段が高くなります。だから、自分の出せる金額の範囲内で、できる限り高価なものを選べば、失敗も少なくなると思います。もちろん、憧れのアーティストが使っているのと同じギターを選ぶのも、気分が上がっていいですよね。いい楽器を持つと、演奏の失敗を楽器のせいにできなくなることもよいプレッシャーになると思います。いい楽器を使って、ますます練習に励んでください。
協力:ヤマハミュージックレッスン 石平修 講師
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文/ 山崎隆一
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