今月の音遊人
今月の音遊人:反田恭平さん「半音進行が使われている曲にハマります」
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われら音遊人:バンドサークルのような活動スタイルだから、初心者も経験者も、皆がライブハウスのステージに立てる!
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2016.1.26
tagged: アマチュアミュージシャン, われら音遊人, Re:youth
「僕たちのバンドは、バンドというよりサークルのようなイメージですね。曲によってメンバーが入れ替わるので」
ここは大阪府堺市の練習スタジオ。演奏の真っ最中だが、スタジオの隅で待機したり廊下で談笑しているメンバーもいて、バンドリーダーの村尾一機さんの言葉通り、まさに「サークルの部室」という雰囲気。
2013年に4人のメンバーで活動を開始したという「Re:youth」は、現在は11人の大所帯バンドだ。「ライブが決まると、月2回くらいのペースで集まって練習します。だいたいライブの半年前くらいからですね。でも年末から三月にかけては、活動は抑えめになります。確定申告のシーズンなので」
なぜその時期に活動休止状態になるのかというと、実はこのバンド、11人中9人のメンバーが税理士なのだ。確定申告の期間は税理士の繁忙期。よって仕事が優先になる。「税理士は地区によって支部があって、皆、同じ支部の飲み会などで顔見知りだったので楽器ができるという人に声をかけ、途中でボーカルとギターを増やし、2013年11月に7人で最初のライブをやったんです。1回限りのつもりだったのですが、これが意外と盛り上がって、じゃあメンバーを増やして2回目もやろうと。それを続けているうちに人数が増えて、今のような形になりました」
この日の練習曲はブルーハーツの『キスしてほしい』とプリンセスプリンセスの『M』。演奏するのは1980~90年代のJポップが中心だ。メンバーは当時のバンドブーム世代だが、ほとんどの人が楽器を演奏するのは数十年ぶりか、未経験だったという。それでも曲によってメンバーが入れ替わるから、一人ひとりの負担は軽くてすむ。演奏できる曲が少なくても、ライブに出演することができるのだ。
そんな中、結成当初からのメンバーで、最年少の15歳にして楽器歴10年というのが、ドラム担当の村尾一眞さん。バンドリーダーの村尾さんの息子さんだ。一眞さんが5歳のとき「将来一緒にバンドをやるつもりでドラムを習わせた」ということなので、計画は見事に大成功。そもそもこのバンドの結成のきっかけは、中学生になった一眞さんにライブハウスでの演奏を経験させてやりたいという、村尾さんの親心だったのだという。
最初のライブから2回、3回と回数を重ねるたびに会場の規模も大きくなり、お客さんもメンバーも増えてきた。次のライブでは、1978~89年に放送されていた音楽番組『ザ・ベストテン』の形式で、13曲を披露する予定だという。その次のライブをするころにはメンバーもレパートリーもさらに増えて、歌謡祭だってできるかも!?
●バンド名
Re:youth(リ・ユース)
●結成時期
2013年7月
●モットー
若さを失わない!
●練習頻度
月2回(ライブの約半年前から)
●平均年齢
38歳
●メンバー
村尾一機(ボーカル、ギター)、村尾一眞(ドラム)、池田祐作(ボーカル、ギター)、櫻井圭一(ボーカル、ギター)、浦野充敏(ボーカル)、加治佐敦智(ボーカル)、田坂隆司(ベース、ギター)、石田 薫(ベース)、金子真弓(ボーカル、キーボード)、瀬川真二(キーボード)、葛井 理(MC、ボーカル)
●活動内容
ライブを決めてから練習をスタート。結成以来、大阪のライブハウスで4回ライブを行った。
文/ 月原荘子
photo/ 村川荘兵衛
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