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今月の音遊人:H ZETT Mさん「音楽は目に見えないですが、その存在感たるやすごいなと思います」
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全世界のヤマハがリモートアンサンブルでひとつになる。『Our Music』動画制作ストーリー
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2021.11.26
tagged: Our Music, リモートアンサンブル, おかえり、おんがく。, Yamaha Day
世界中のヤマハグループの従業員たちによるリモートアンサンブル動画『Our Music』がこのたび公開された。演奏している曲は『おかえり、おんがく。』の英語歌詞バージョン。あらゆる国々のヤマハで働く人たちが、歌ったり楽器を弾いたり、ダンスや手拍子をしたりしながら思い思いの表現をしている。参加者は約450組、およそ3,350人にものぼるこの動画に込められた思いについて話を伺った。
『Our Music』はヤマハの設立記念日である「Yamaha Day」(10月12日)に従業員同士が一体感を感じるために制作された動画で、当初は社内だけで公開されたものだったという。
「Yamaha Dayは従業員が主体となって企画するイベントで、ヤマハグループから選出された20名からなる実行委員会を中心にさまざまなプロジェクトが進められていきます。ミッションは従業員の一体感や絆を深めること。共に働く仲間や自分を振り返る機会を持つことで、従業員のヤマハブランドに対する“パッションを高める”のが目標です。
2021年のYamaha Dayに向けて、私たち実行委員は“知る” “つながる” “認め合う” “未来を描く”という4つのキーワードそれぞれにもとづく4つのプロジェクトを考えました。そのなかのひとつ、“つながる”に結びつくプロジェクトとして『Our Music』の動画を制作することになったという経緯があります。Our Music企画チームのメンバーは5名。グローバルなヤマハグループ全体が音楽を通してつながるために、リモートアンサンブルはぴったりだと思いました」(Yamaha Day 2021 実行委員長 大城大器さん)
企画チームのリーダーは、コロナ禍におけるヤマハのプロジェクト「おかえり、おんがく。」の担当者でもある苅谷智子さん。人々の生活にふたたび音楽を取り戻したい、元気のなくなった音楽業界を盛り上げたいという想いからスタートしたこのプロジェクトでは、「ドレミファソーラファミ・レ・ド」のメロディでおなじみの『池の雨』をモチーフにしたオリジナル曲『おかえり、おんがく。』を制作した。
「2021年のYamaha Dayの実行委員会が発足してすぐの頃に、『おかえり、おんがく。』がリリースされました。そういったタイミングもあり、ヤマハ全体を音楽でつなげるリモートアンサンブル動画の企画が決まったとき、演奏するのは『おかえり、おんがく。』がよいのではと思い、実行委員会のチームで相談して決めました。ヤマハのテーマソングと自信を持って言える曲になったと思っていましたし、気持ちが落ち込んでいる人を励ますことができたらと。
そして、グローバルの全従業員が歌えるように、『おかえり、おんがく。』の著作者にもご協力いただき、英語歌詞バージョンを作りました」(Yamaha Day 2021 実行委員 苅谷智子さん)
「グローバルでつながる」とひとことで言っても、全世界に約29,000人もいるヤマハグループの従業員にどのように呼びかけ、こんなにたくさんの動画を集めたのだろう?
「Yamaha Dayはまず大前提として、設立記念日にグローバルの従業員がヤマハブランドに想いをはせる日なので、どのプロジェクトも国内だけではなく、全世界のヤマハグループに発信していく必要があります。『Our Music』に参加を呼びかけても、最初はなかなか動画が集まりませんでした。そんななか、生産現場に近しい実行委員が熱心に工場の皆さんと会話した結果、私たちの想いに賛同し参加してくださいました。たとえば、ドローンをつかって1,200人を撮影した動画が届いた時は感動しました。このように地道な声かけで少しずつ共感の輪が広がりました」(大城さん)
「私は『おかえり、おんがく。』という曲の制作スタート時からかかわっていたこともあり、この楽曲が英語化されて、こうして世界中の人たちが演奏したり、踊ったりしているのを見て、感極まるものがありましたね」(苅谷さん)
動画集めに一役買ったのが社内SNSだ。それまであまり活用されていなかった社内SNSに、リモート演奏の動画を投稿してもらったところ、従業員同士の新しいコミュニケーションが生まれる場にもなったという。
「募集をスタートしてしばらくはほとんど投稿がなかったのですが、締切間際の一週間で一気に動画が集まってきて。皆さん、本気で取り組んでいたので何度も撮り直したり、仕上げに時間をかけたりしていたみたいです。やはりヤマハは音や音楽が好きな人が集まった会社なので、こだわりの動画を届けてくれました!でも仕事をしている日常では、なかなか個々人の音楽愛を語り合う機会もなくて。こうしてSNSに演奏動画を投稿することで、会ったこともない世界中の拠点・部門の人同士が、“すごいね!” “その楽器なつかしい!”といったやり取りをしているのを見て、こういう場を作ることができてよかったなと思いました」(大城さん)
このたび、社内だけにとどまらず社外にも公開されたこの『Our Music』の動画を通して伝えたいことは?
「音楽に大きく関わる会社であるヤマハの従業員みずからが音楽を楽しんでいる姿を発信することで、それをご覧になった方が元気づけられたり、音楽のよさを感じたりしていただけたらいいなと」(苅谷さん)
「私たちヤマハの従業員ひとりひとりが個性と感性豊かな人間で、心震わす体験を重ねているからこそ、世の中に感動を届け、皆さまの心を震わすことができると思っています。そんなことが伝わると嬉しいですね」(大城さん)
文/ 原典子
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