今月の音遊人
今月の音遊人:菅野祐悟さん「音楽は、自分が美しいと思うものを作り上げるために必要なもの」
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練習したい時に思い切り練習したい。音楽を楽しむすべての人にとって共通の、そんなニーズに応えるヤマハ防音室(アビテックス)。音と向き合うヤマハならではの視点と技術で「練習室の音場」を追求し続け、このたび新たに「セフィーネNS」が発売された。楽器本来の響きを大切にした自然な音場を実現する、画期的な防音室だ。
「NS」とは「Natural Sound」のこと。「セフィーネNS」は、単に室外への音を遮断するだけではなく、演奏することが楽しい空間になるよう、使用する楽器や音楽ジャンルなどによって、演奏者の好みの響きを作ることができる。響きの調整方法はとても簡単。室内にある音場壁パネルのグリルネット(カバー)を外し、中にある吸音材を取り外すだけ。1枚の調整で明らかに響きが変わるので、どの位置を何枚調整するか、試奏しながら好みの響きを見つけていくのがコツだ。
また「セフィーネNS」は0.8畳から4.3畳までの9タイプ。床や壁を傷つけることなく、3、4時間で完成する組み立て式(専門業者による作業)なので、引っ越しなどの場合にも便利。オプションで音場天井パネル(天井用吸音パーツ)を取り付けることもできる。音が溜まりやすい部屋の角などに利用すると、より調整の幅が広がる。
3.0畳用の「セフィーネNS」でグランドピアノ(C1)を演奏してみた。吸音材を外さずに演奏した後、音場の変化をわかりやすくするため一気に6枚を外して演奏してみると、驚くほど響きが変化した。吸音材を外すと響きが豊かになり、ダイナミックな演奏感が得られるので、ホールでの演奏をイメージした練習もできそう。また吸音材をすべて使用した場合は、1音ごとの粒立ちがクリアに響くので、細かいパッセージの微妙なタッチの練習もじっくりできる。
音場の変化を体験すると、自然な響きで練習することの大切さを実感する。聴覚は音の環境にすぐ慣れてしまうそうなので、いつも演奏している場所の響きはどうなのか、と改めて考えてみることも必要だ。もし極端にデッドな部屋(響きの少ない状態)で長時間練習するとしたら、とくに高音域が吸われるため、「高音が鳴らない」と感じて必要以上に音を強く出そうとしてしまうだろう。本番のパフォーマンスにつながる練習のためにも、演奏を楽しむ大切なひとときのためにも、演奏する部屋は楽器本来の自然な音がいきいきと響く、楽しさと喜びの生まれる場であってほしい。
防音室として音を遮ることはもちろん、ナチュラルサウンド(=楽器本来の音が響く部屋)を追求。あらゆる楽器のユーザーに理想的な部屋の響きを提供するために、ヤマハの技術とノウハウを結集しました。
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