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【チケットプレゼント】圧倒的スケールの豪華絢爛な舞台!ヴェルディの傑作オペラ「仮面舞踏会」
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2015.11.5
1934年、プッチーニの「ラ・ボエーム」を上演し、以来、日本初の本格的オペラ団体として公演活動を続ける藤原歌劇団。イタリアオペラを中心に、これまで日本初演を含む80作品以上のオペラを上演してきた。
2013年2月、藤原歌劇団によるヴェルディ生誕200年記念公演「仮面舞踏会」をご覧になった方もいるだろう。イタリアオペラの巨匠、ヴェルディの傑作を豪華絢爛な舞台に仕上げたのは、イタリアで育ち、イタリアオペラを知り尽くしたオペラ演出家、粟國淳(あぐにじゅん)。その感動の公演に立ち合った誰もが再演を望んでいたに違いない。
そしてついに、2015年12月5日(土)・6日(日)の2日間、粟國淳による「仮面舞踏会」が東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで上演されることになった。
ヴェルディ中期の傑作として世界中のオペラ座で繰り返し上演されている「仮面舞踏会」。わかりやすいストーリーなので、初めてオペラを観る人でも楽しめる作品だ。
ボストン総督のリッカルドは自らの秘書であるレナートの妻、アメーリアへの想いを募らせ、彼女もまたリッカルドの情熱に心を動かされる。それを知ったレナートは、復讐のために仮面舞踏会でリッカルドを狙う。それぞれが複雑な胸の内を仮面の下に隠し、仮面舞踏会に姿を現わす。そして、物語はクライマックスへ――。
イタリアオペラの最大の特徴は、なんといっても美しく響く声だろう。オペラ発祥の地であるイタリアで成立した“ベルカント”という声の美しさに重きを置く歌唱法は、イタリアオペラの伝統。今回の「仮面舞踏会」では、とくにリッカルドとアメーリアが歌い上げる二重唱が見どころのひとつになる。
前回公演で、舞台美術・衣裳の美しさや水準の高さで観衆を魅了したアレッサンドロ・チャンマルーギによる、目も眩むような華やかなコスチュームにも注目したい。仮面舞踏会の雰囲気を圧倒的スケールで盛り上げる贅沢な演出に、誰もが心を奪われるはず。
今回の公演では指揮者・キャストを一新し、リッカルド役は藤原歌劇団プリモである若手の人気テノール西村悟と、本公演でデビューを飾る藤田卓也。アメーリアは、表現力豊かな美声と舞台姿の美しさで注目を集めているソプラノ、小川里美と、2014年藤原歌劇団「蝶々夫人」でタイトルロールを務めた山口安紀子が演じる。指揮は、リヨン歌劇場で研鑽し、オペラ指揮者として充実した活動を続けている佐藤正浩が務める。
音楽、演劇、美術が融合した”総合芸術”ともいわれるオペラ。そのすべてが“生”であり、一瞬一瞬にすべてのキャストやスタッフの魂が込められている。だからこそ、同じ作品を何度上演しても同じものが出来ることはない。芸術の秋、一期一会の公演を楽しんでみてはいかがだろうか。
公演日時:2015年12月5日(土)、6日(日) 14:00開演
会場:Bunkamura オーチャードホール(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
指揮:佐藤正浩
演出:粟國淳
主催:公益財団法人日本オペラ振興会/Bunkamura
※字幕付き原語上演/全3幕
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応募締切:2015年11月19日(木)23:59まで
当選発表:チケットの発送をもって代えさせていただきますので、予めご了承ください。
※2015年11月20日(金)発送予定