防音室は音を遮断するだけじゃない!奏者が知っておきたい“もうひとつの役割”とは?

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防音室は音を遮断するだけじゃない!奏者が知っておきたい“もうひとつの役割”とは?
防音室は音を遮断するだけじゃない!奏者が知っておきたい“もうひとつの役割”とは?
2018.1.19
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家屋が密集し、マンション・アパート住まいの人も多い日本の住宅環境。楽器を演奏する方は、窓を閉め切って日中に限定して弾いたり、楽器によっては車中やカラオケボックスに場所を移したり、日々の練習時間の確保に苦労しているのではないでしょうか。
近隣への音漏れを気にせず、自宅で楽器の音を思い切り鳴らしたい、納得いくまで練習したい。そんなとき、選択肢のひとつとして考えたいのが防音室。でも、「そもそも防音室がどういうものかよく知らない」という方も多いのでは?

防音室を一言で説明するなら、四方の壁・天井・床の6面を防音材で囲った部屋のことで、使われる防音材の重量が重く(面密度が大きく)厚いほど防音効果は高まります。
このことから言えるのは、部屋の壁に吸音材を貼ったり、床に防音マットを敷いたりしても、天井やドア、窓などの隙間から音が漏れてしまい、防音対策として不十分であるということ。また、防音室をより堅牢にすれば防音効果は高まりますが、建物によっては重みに耐えきれない可能性もあるため、できるだけ軽量で、かつ遮音性能の高い防音室を選択することが重要です。

木造・鉄筋コンクリート造りといった住宅の構造も、防音効果を大きく左右します。通常、鉄筋コンクリートの建物は遮音性能が高いため、防音室の中にあるグランドピアノの音量が、壁を一枚隔てればテレビの音量くらいに下がり、さらに屋外に出れば、音がほとんど聞こえない状態にまで抑えられます。ですが木造の場合は、建物自体の遮音性能を上げる工事を施さなければならないことも。つまり、防音室単体の遮音性能だけでなく、居住する建物の遮音性能も含めた防音対策を考えることがポイントです。

また、防音室で大きな課題となるのが音響。防音室は音を閉じ込めるという性質上、部屋の中で反射を繰り返した音が不快な響きを生み出し、奏者が自分の音を正確に聴くことが難しくなります。防音室の広さや楽器の種類にもよりますが、部屋の反響・残響時間が長すぎても、逆に短すぎても演奏に適しません。
そこで、35年に渡って防音室を研究してきたヤマハは、音を遮断するだけでなく、吸音効果と音の拡散効果をあわせ持つ調音パネルを組み合わせることで、楽器に合わせた最適な音場に整えるノウハウを確立。なお、調音パネルは、コンサートホールの音響設計者の経験とノウハウから開発したもので、楽器本来のナチュラルな音が、一音一音クリアに聴こえるように設計されているため、長時間練習しても聴き疲れせず、より高い練習効果が期待できるそう。

防音室は音を遮断するだけじゃない!奏者が知っておきたい“もうひとつの役割”とは?

ヤマハの防音室には、部屋の形状にあわせて広さや音場を設計できる「自由設計」、遮音と音場をかね備えた空間を手軽に実現し移設も可能な「定型タイプ」があります。また、室内の音(響き)を調えるヤマハ音場コントロール技術「調音パネル」、さまざまな技術を盛り込んだ業界最高レベルの「防音ドア」などをご用意し、「音の環境づくり」に関するさまざまなニーズにお応えしています。

通常、防音室の遮音性能を事前にチェックすることはできませんが、全国のヤマハの店舗(直営店、特約楽器店)のなかには防音室の体験ができるところもあります*。一度、遮音性能と楽器演奏に最適な音響を体感してみると、防音室がどんなものなのか身をもって知れるのではないでしょうか。
*店舗によって体験できる防音室のタイプが異なります。

防音室というと音を遮断する機能ばかりに注目しがちですが、実は、奏者にとって聴き心地のよい音響を作ってくれるものでもあります。近隣への音漏れの配慮に加えて、楽器を続けていくに当たって外せない快適な練習場所を確保するために、自宅に最適の音場である防音室を取り入れる。そんな発想があってもいいかもしれません。

■防音室・調音パネル

“音のヤマハ”から生まれた防音室は、音楽を楽しむための心地よい環境を実現します。
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文/ 武田京子