エレクトーン演奏家インタビュー

海津幸子(かいづ・さちこ)

武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。ピアニストとして数々のコンクールで受賞しテレビやラジオにも出演、ソロ活動の他、声楽、器楽等の伴奏者としても活躍。電子オルガンにも積極的に取り組み続け、数十曲に及ぶオペラ全曲演奏、電子オルガンのための多くの作品の初演、作曲家への委嘱活動にも力を注ぐ。日本各地はもとより、オーストリア、オランダ、イタリア、フランス、ハンガリー、アメリカ、トルコ、ヴェトナム、台湾、韓国等でのコンサートでも各界より高い評価を得る。今までに6回国内にて委嘱作品を含む電子オルガンの為のオリジナル作品によるリサイタル開催。パリでのリサイタルは現地メディアでも大きく取り上げられ絶賛された。J-DNA RECORDSより「espace」、HCO MUSICより「satisfaire」「ISOLA BELLA」をリリース。楽譜「はじめてのピアノコンチェルト」「オペラアリア集」等の編纂も行う。今までにサロンコンサートシリーズ『遊コンサート』、ピアノ連弾ユニット『Piano band』、ポピュラーのライブ・シリーズ『RandoM』をプロデュース。現在は「アマラントオペラ」や「コンチェルト・コンサート」他を主宰し、プロデューサーとしての手腕も評価される。昭和音楽大学同短期大学及び大学院講師。

赤塚博美(あかつか・ひろみ)

インターナショナルエレクトーンコンクール入賞、及び川上特別賞受賞。オペラ伴奏者としての活動を始めてからは、ミラノスカラ座のG・ピサーニ氏に学び数々のコンサートで共演。古典的なオペラから現代の作品まで幅広く演奏、また数多くの現代曲の初演で好評を博している。ニューヨークカーネギーホールでの演奏をはじめ、オランダ、アメリカ、イタリア、中国など国内外を問わず、ソリストとして、また歌手、オーケストラとの共演を行っている。イタリアに於いては、A・M・ディアツ氏の演出のもとオペラ公演を行い、大好評を博す。国際的フルート奏者の工藤重典氏と共演し、電子オルガンの可能性を引き出す演奏と絶賛される。エレクトーンの可能性を追求する中で、声楽や弦楽器、管楽器、ピアノなどの共演の他、タップダンス、邦楽器、バレエ、華道など、ユニークな共演も多く行っており、繊細な音楽のニュアンスまで表現できる数少ないエレクトーン演奏家として、多方面で活躍を期待されている。 日本電子キーボード音楽学会、SeMEESフォーラム、APEKAなどでのマスタークラス、公開講座などにも招聘され、後進の指導を積極的に行っている。現在、洗足学園大学電子オルガンコース客員教授。

清水のりこ(しみず・のりこ)

’92年電子オルガンコンクール全国大会グランプリ受賞。クラシックのエレクトーン演奏家として、国内外で電子オルガンのための現代音楽作品、EL独奏伴奏によるオペラ《トスカ》《蝶々夫人》《トゥーランドット》《椿姫》《イル・トロヴァトーレ》《カルメン》《リゴレット》オペレッタ《こうもり》他、声楽作品、協奏曲、他ジャンルとのコラボレーションを多数手がけ高評を得る。三枝成彰オペラ《Jr.バタフライ》《狂おしき真夏の一日》等新作オペラにも多く取り組む。日本作曲家協議会、日本現代音楽協会、日本作編曲家協会主催演奏会に出演し、邦人作曲家によるELオリジナル作品、EL伴奏合唱新作の初演を行う。海外では’97年カーネギーホール(メインホール)にて邦人作品を演奏、ニューヨーク「Concert Review」誌に”Virtuoso”と評された。2002年日韓サッカーワールドカップ・プレ芸術公演、2010年上海ISME、2013年カンボジア「日ASEAN友好協力40周年記念演奏会」、2019年同国オペラ《蝶々夫人》公演。『オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World』プレコンサート3公演出演。繊細で豊かな表現と高い演奏力、エレクトーンで創り出す世界観に定評がある。ヤマハ(YMEHクラシックス)所属アーティスト。

小林由佳(こばやし・ゆか)

東京音楽大学ピアノ演奏家コースを首席で卒業(同大学総代)、同大学研究科修了。卒業後は指揮科とオペラコースピアニストとして授業を担当。自ら編曲を手がけて国内外でオペラ伴奏を数多くおこなう。海外ではパリ、ミラノ、ソウル、国内では新国立劇場、びわ湖ホール等で著名な音楽家たちと共演。特に水戸芸術館でのオペラ「魔笛」では朝日新聞において音楽評論家・吉田秀和氏、音楽雑誌において畑中良輔氏よりその編曲演奏を高く評価された。また合唱では慶応大学ワグネル、日本合唱協会などと共演。1997年から横浜開港祭の市民コーラス音楽監督として合唱編曲並びに歌唱指導・演奏を担当。2007年には国際的衣装デザイナー、ワダエミ氏主催の彦根城築城400年記念能楽堂コンサートで高円宮妃御前演奏。2008年にはブラジル・ロンドリナ市にてIMIN100EXPO会場および同市中央大聖堂での移民100周年ミサでの演奏を担当し日伯交流に貢献。1997年から「水戸の街に響け!300人の《第九》」のエレクトーン編曲・演奏。現在東京音楽大学講師。発表論文:「電子オルガンにおける奏法と編曲法」2019年東京音楽大学創立111周年記念教育研究論文集。2024年秋のCDリリースに向け制作中。