Web音遊人(みゅーじん)

モチベーションがアップ!ピアノを楽しく効率的に練習するコツ

憧れの曲を美しく奏でたい!ピアノ演奏者なら誰もがそう思っているはず。でも、思うように手が動かなかったり、疲れてしまったり、練習には壁がつきものです。今回はピアノのレッスンについてのお悩みや疑問にお答えします。

Q.ピアノを弾くときは力を抜くように言われますが、それはなぜですか?

A.まず、無駄な力が入っていると疲れて長時間弾くことができません。「けんしょう炎になりそう!」と悲鳴を上げる初心者の方は少なくありませんが、それは腕がこわばった状態で弾いているから。手首が硬くなってしまうのも、やはり力が入っているためです。指も硬くなるので、うまく動かなくなります。
また、力が入ると強弱をつけにくくなるという面もあります。例えばフォルテは、鍵盤を力いっぱい叩きつけることではありません。ハンマーがきれいに上がるように押してあげるのが、フォルテをきれいに鳴らす方法なのです。

Q.どうしても肩や腕、指に力が入ってしまいます。どうしたらよいですか?

A.指だけで弾こうとすると、どうしても肩にも腕にも力が入ってしまいます。そんなときは、腕の重さを鍵盤にあずけるように弾いてみましょう。地球には重力がありますよね。それをうまく利用するのがコツです。
まず、肩から先、あるいは全身でも構いませんが、できるだけリラックスして力の抜けた状態になってみてください。糸が切れた操り人形のイメージです。そして、誰かに肘と手首の間ぐらいを支えてもらい、腕の重みを全部預けます。

ここで支えを外してもらうと、重力によって腕は自然に下に落ちますよね。これが、本当に力が抜けた状態です。
成人の腕の重量は平均約4~5kgで、ピアノの鍵盤は約50gの重さで沈むと言われています。つまり、重力に任せて腕を下ろすだけで充分音を鳴らせるということ。力は手の形を作るのに必要で、あとは指先をコントロールするだけ。ぜひ、力が抜けた感覚を知ってください。

Q.弾きたい曲があるのですが、自分の実力より少しレベルが高いようです。弾けるようになるコツはありますか?

A.弾きたい曲があるということは、練習のモチベーションをアップさせるうえでも大切なことですよね。
いきなりくじけないためにも、急がば回れ。まずは、片手ずつ練習を。それから、つっかえずに一定の速さで弾けるまでテンポを落として練習しましょう。どんなに難しい曲でも、ゆっくり弾けば怖くありません。そのテンポで弾けるようになったら、メトロノームの目盛りを1ずつ上げていきます。
もう一つ、大事なのは最初から通して弾こうとしないことです。はやく一曲丸々トライしたい気持ちもわかりますが、そうすると途中でつっかえてやめてしまう。その結果、冒頭部分だけがうまくなってしまったというのは、よくある話です。弾けないところから練習する、後ろから練習するなど、楽譜を区切って部分練習してみることをお勧めします。これは練習効率を上げる方法でもあるので、時間があまり取れない方にもいいでしょう。

Q.左手の指がうまく動かないのですが、対処方法はありますか?

A.右手が利き手の場合、右手に比べて左手は動きにくく感じますよね。練習をするときには、その分、左手だけの片手練習を多めにする必要があります。その際、優秀なお手本はすぐそばにいます。それは、あなたの右手!右手の形や力の入れ方を見習って、練習してみてください。
『ハノン』を活用するのも手です。右手がきちんと動かせていることを確認したうえで、左手を合わせて動かしましょう。この両手練習は、一定の速さかつ均等な音量で弾けるテンポで行ってください。苦手意識を持っている人も多い『ハノン』ですが、実はいろいろ活用しやすい教材です。アスリートの筋トレのように、基礎力を底上げするのにも役立ってくれますよ。

協力:ヤマハ大人の音楽レッスン 吉澤裕司 講師

■楽器に関する疑問・質問大募集!

音楽情報誌「音遊人」とWebマガジン「Web音遊人」では、楽器に関する疑問や質問を募集しています。ぜひ、お聞かせください!
詳細はこちら

 

特集

小野リサさん

今月の音遊人

今月の音遊人:小野リサさん「ブラジルの人たちは、まさに『音で遊ぶ人』だと思います」

5778views

過激でオシャレ!デスコアのすべてがわかる『デスコアガイドブック』刊行

音楽ライターの眼

過激でオシャレ!デスコアのすべてがわかる『デスコアガイドブック』刊行

3512views

マーチングドラム

楽器探訪 Anothertake

これからのマーチングドラム ~楽器の進化の可能性~

4851views

楽器のメンテナンス

楽器のあれこれQ&A

大切に長く使うために、屋外で楽器を使うときに気をつけることは?

17799views

コハーン・イシュトヴァーンさん Web音遊人

おとなの楽器練習記

【動画公開中】ハンガリー出身のクラリネット奏者コハーン・イシュトヴァーンがバイオリンを体験レッスン!

4807views

オトノ仕事人 ボイストレーナー

オトノ仕事人

歌うときは、体全部が楽器となるように/ボイストレーナーの仕事(前編)

10264views

ザ・シンフォニーホール

ホール自慢を聞きましょう

歴史と伝統、風格を受け継ぐクラシック音楽専用ホール/ザ・シンフォニーホール

9789views

こどもと楽しむMusicナビ

サービス精神いっぱいの手作りフェスティバル/日本フィル 春休みオーケストラ探検「みる・きく・さわる オーケストラ!」

2709views

武蔵野音楽大学楽器博物館

楽器博物館探訪

世界に一台しかない貴重なピアノを所蔵「武蔵野音楽大学楽器博物館」

12142views

われら音遊人

われら音遊人:アンサンブルを大切に奏でる皆が歌って踊れるハードロック!

872views

パイドパイパー・ダイアリー Vol.3

パイドパイパー・ダイアリー

人生の最大の謎について、わたしも教室で考えた

2284views

ポロネーズに始まりマズルカに終わる、ショパンの誇り高き精神をめぐるポーランドの旅 - Web音遊人

音楽めぐり紀行

ポロネーズに始まりマズルカに終わる、ショパンの誇り高き精神をめぐるポーランドの旅

13912views

コハーン・イシュトヴァーンさん Web音遊人

おとなの楽器練習記

【動画公開中】ハンガリー出身のクラリネット奏者コハーン・イシュトヴァーンがバイオリンを体験レッスン!

4807views

上野学園大学 楽器展示室

楽器博物館探訪

日本に一台しかない初期のピアノ、タンゲンテンフリューゲルを所有する「上野学園 楽器展示室」

10308views

アレクサンドル・タロー ピアノ・リサイタル

音楽ライターの眼

その夜、《ゴルトベルク変奏曲》はフランス語で”演じられた”/アレクサンドル・タロー ピアノ・リサイタル

2147views

出演アーティストの発掘からライブ制作までを一手に担う/ジャズクラブのブッキング・制作の仕事 (前編)

オトノ仕事人

出演アーティストの発掘からライブ制作までを一手に担う/ジャズクラブのブッキング・制作の仕事 (前編)

9832views

われら音遊人

われら音遊人

われら音遊人:仕事もバンドも、常に真剣勝負!

5158views

豊かで自然な音と響きを再現するサイレントバイオリン「YSV104」

楽器探訪 Anothertake

アコースティックの豊かで自然な音色に極限まで迫る、サイレントバイオリン™「YSV104」

5095views

ホール自慢を聞きましょう

地域に愛される豊かな音楽体験の場として京葉エリアに誕生した室内楽ホール/浦安音楽ホール

2338views

パイドパイパー・ダイアリー Vol.3

パイドパイパー・ダイアリー

人生の最大の謎について、わたしも教室で考えた

2284views

楽器のあれこれQ&A

ドラムの初心者におすすめの練習方法や手が疲れないコツ

1608views

こどもと楽しむMusicナビ

“アートなイキモノ”に触れるオーケストラ・コンサート&ワークショップ/子どもたちと芸術家の出あう街

1943views

太平洋に浮かぶ楽園で、小笠原古謡に恋をする Web音遊人

音楽めぐり紀行

太平洋に浮かぶ楽園で、小笠原古謡に恋をする

3565views