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ヤマハ製品への質問に答えてくれる「お客様コミュニケーションセンター」の人は、どうやって知識を習得しているの?
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2019.9.12
tagged: お客様コミュニケーションセンター, カスタマーサポート通信
楽器についてのご相談やご質問にお答えするヤマハの「お客様コミュニケーションセンター」には、お電話やWebフォームから毎日さまざまなお問い合わせが寄せられています。その内容は多岐にわたり、楽器や製品についての深い知識が必要です。今回は、お客様コミュニケーションセンターのスタッフがどのようにして知識を習得しているのか、センター長の平井大生さんにお話を伺いました。
「お客様コミュニケーションセンターのスタッフを、ヤマハでは『コミュニケーター』と呼んでいます。コミュニケーターは、担当する楽器や製品について研修で学んだり、実際に操作したり、取扱説明書を読みこんだりして基礎知識を身につけ、その後も勉強会や実習会などを実施して知識の向上に努めています」
新製品が出るときは、その発表前に研修会を行ったり、想定されるお問い合わせとそれに対する回答を作成するなどして、お客様からのお問い合わせにすぐにお答えできるように万全の準備をするそうです。
ときには、お問い合わせの内容が、担当する楽器や製品以外の分野に及ぶこともあります。たとえば、「楽器をアンプにつないでライブで使いたい」「楽器の演奏動画をタブレットできれいに撮影したい」といったご相談には、楽器の操作だけでなく、ケーブルやアンプといった周辺機器、タブレットなどの外部機器やアプリの知識も必要になります。
こうした知識を深めることを目的に、お客様コミュニケーションセンターでは、さまざまな実習会も実施しています。
「『音だし実習』の際には、ヤマハの社内スペースに模擬ライブ会場を設置し、コミュニケーターがチームに分かれ、それぞれが担当する楽器とスピーカー、アンプ、ミキサー、ワイヤレスマイクをセッティングして、ステージを完成させました。役割分担して協力しあいながら、『どうしてこの機材が必要なのか』『なぜこの接続が必要になるのか』といったことを、実際の体験を通して学びました」
役割分担は、くじ引きで決めたそうですが、くじ引きが行われたのは当日のこと。自分が何を担当するか直前までわからないのですべての機材について事前予習し、実際のステージセッティングを体験したことで、「生きた知識」を体得することができたそうです。
また、パソコンを使用した録音を体験する『レコーディング実習』も実施。コミュニケーター全員が「初めての楽器を演奏する」という条件でチームに分かれ、事前に簡単な初心者講座も行い、課題曲を選んでレコーディングを行いました。自分が演奏する楽器や使用するマイクをパソコンに接続し、音楽制作ソフトウェア「Cubase」を操作して録音し、録音データを再生する、という一連の流れを体験し、楽しみながらレコーディングすることができたそうです。
ところで、お客様コミュニケーションセンターのフロアの一角には、楽器が置かれた練習スタジオのような防音室があります。普段この部屋は、お客様に応対する際の音出し検証に使用されているのですが、『レコーディング実習』のための練習にも活用しました。こうした活動も、楽器や周辺機器についての知識を得ることにつながっているのです。
「コミュニケーターは楽器や製品によってそれぞれ担当が分かれていますが、質の高い応対をするためには、担当の枠を半歩から1歩程度は踏み越えないと、お客様のご期待に応えられないこともあります。私たちが体験を通じて楽しみながら学んだ知識が、お客様が音楽を楽しまれるための助けになれば、こんな嬉しいことはありません」
ワクワクと心震える瞬間のために──。お客様コミュニケーションセンターでは、今日もみなさまが音楽を奏でるお手伝いをしています。