今月の音遊人
今月の音遊人:ケイコ・リーさん「意識的に止めなければ、自然に耳に入ってくるすべての音楽が楽譜として浮かんでくるんです」
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「ミ♪」と「ラ♪」に仕掛けが?!ここにしかないストリートピアノを楽しもう「ヨコハマミライト」
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2019.12.24
独自の雰囲気を漂わせ、いつの時代も人を惹きつける港町、横浜。なかでも、今も開発が続くみなとみらいは、世界中の人々が訪れる人気のエリアだ。昼と夜とでは、まったく違った表情を見せるのも魅力だろう。
夜のみなとみらいエリアをイルミネーションで鮮やかに彩る「ヨコハマミライト~みらいを照らす、光のまち~ Directed by NAKED」が、2019年11月14日から始まった。2019年は、前年よりさらにエリアを拡大。横浜駅東口からみなとみらい駅付近のさくら通りまでをつなぐ、全長約1.5キロメートルの街並みが光で包まれる。
横浜のイメージカラーといえば、やっぱりブルー。青い海を彷彿とさせるブルーのイルミネーションに導かれて歩を進めると、シャンパンゴールド、ホワイト、ウォームホワイトなど、趣が異なる光の演出が迎えてくれる。幻想的な世界は、あたかも港町を舞台にした光の海の物語のよう。途中にあるすずかけ通り歩道橋の階段には今回から新たにグラフィックアートが施され、アートと光のコラボも楽しめる。
メインエリアは、横浜美術館とマークイズみなとみらいの間をつなぐ美術広場。この空間の主役は、なんといっても光の街並みに溶け込むように設置された「トレリスストリートピアノ」だ。
ここ数年、世界中で注目され、設置が広がっているストリートピアノ。誰でも自由に演奏できるとあって、そのファンは多い。だが、このストリートピアノはふつうとはまったく違う。
ピアノを弾いてみると「!」。なんと、光が踊り出した。「プロジェクションマッピング×ストリートピアノ」という、これまでに 類を見ない試みなのだ。テーマは、光の海を旅する“Voyage(ヴォヤージュ=航海)”。海のなかに沈んで眠っている星を、ピアノを弾くことで目覚めさせるイメージなのだとか。
音を奏でるたびに、光はさまざまに変化していく。音の強弱によっても、4種類の異なる光が登場。また「ヨコハマミライト」という名にかけて、「ミ」と「ラ」を弾いたときには、特別な星が輝く。
さらにピアノを弾き始めると、まるで一緒に歌い出すかのようにサウンド・エフェクトが鳴りはじめ、次第にフェイドアウトする仕掛けも。これは、音楽を奏でられなくても、ピアノを弾くことで“何かが起こる”楽しさを感じられるよう導入したのだそう。
実は、これらはMIDIデータを使うことで光が変化するという仕組みになっている。音階や音の強さなどのMIDI信号をグラフィックソフトに取り入れ、音に応じたいくつかの映像パターンをプログラミング。演奏するとそれらのパターンを組み合わせた映像がつくられ、プロジェクターで投影される。そうした仕掛けにより、ここでしか味わえないロマンチックな演出が実現したわけだ。
ピアノは、MIDIデータが使える仕様のヤマハのアコースティックピアノ。また、ピアノが置かれたスペースの上部四隅にはヤマハのスピーカーシステム(VXS5×4)が設置され、豊かなサウンドエフェクト音を響かせている。
親子や友だち同士、カップル、そしてひとりで……。さまざまな人がここで足を止め、思い思いにピアノを弾き、音を奏でていく。演奏者がつくり出すそれぞれの景色は、弾いている本人だけでなくギャラリーの心もつかむ。
思わず写真や動画に収めたくなってしまう、ヨコハマミライトや横浜の夜景・イルミネーションを被写体としたフォトコンテストも開催されているので応募してみてはいかがだろう。また、ヨコハマミライト公式インスタグラムでは、ハッシュタグキャンペーンも実施中だ。光のまちを散策し、光をまとった音楽をぜひ楽しんでほしい。
横浜駅東口方面からみなとみらいエリア「さくら通り」まで続く、全長約1.5kmにも及ぶイルミネーションやストリートピアノを使ったインタラクティブ型のイルミネーションなど、子どもから大人まで楽しめる。
企画・演出は、クリエイティブカンパニーNAKED(ネイキッド)。2020年2月16日(日)まで。
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