今月の音遊人
今月の音遊人:清塚信也さん「音楽はあやふやで不安定な世界。だからこそ、インテリジェンスを感じることもあります」
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みんなで楽しむ大合奏「ブラス・ジャンボリー in 東京ビッグサイト」
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2014.12.15
3年ぶりに開催された国内最大級の楽器のお祭り「2014楽器フェア」は、楽しいイベントが盛りだくさん、見たい楽器も盛りだくさん。
中でも特に楽しかったのが11月23日(日)のオープニングセレモニーとして開催された「ブラス・ジャンボリー in 東京ビッグサイト」。これは、管楽器を中心とした300人の楽器愛好者が集まって一日だけの大合奏を楽しむ、という参加型の吹奏楽イベント。管楽器が好きなので、やる気満々で参加してきました!
朝9時、東京ビッグサイト内のリハーサル会場へ。受付を済ませると、自分が演奏するパートの楽譜を受け取りつつウォームアップを開始。自分の実力にあわせて好きなパートを自由に選べるところがブラス・ジャンボリーのいいところ。得意なところは堂々と、苦手なところは遠慮気味に演奏すればいいので、初心者でも無理なく参加できます。
ほどなく合奏指導と指揮の水口透さんと、スペシャルゲストのさかなクンが登場。本番が11時からということで、さっそくリハーサルに入ります。
演奏曲目は「ラデツキー行進曲」「ムーンライト・セレナーデ」「Let It Go~ありのままで~(『アナと雪の女王』より)」「ブラジル」の4曲。初めて顔を合わせた300人が初見で演奏するわけですが、水口さんの指導は優しいながらも、プロの凄みを感じさせるものでした。まずは1回さっと通した後「ここはもっとダイナミクスをつけましょう」「ここでテンポを変えますから、指揮棒を見て」など的確なアドバイス。みるみる曲が引き締まってきます。初心者の方への奏法サポートやさかなクンのトークを挟みつつリハーサルは快調に進み、あっという間に終了。短時間でも密度の濃い内容でした。
そして本番会場へ移動。「ラデツキー行進曲」の冒頭のドラムマーチが響き渡りコンサートがスタート。「ムーンライト・セレナーデ」ではクラリネットの美しいメロディをさかなクンがフィーチャー。「Let It Go~ありのままで~(『アナと雪の女王』より)」では水口さんの「どなたか一緒に歌ってくださる方いらっしゃいませんか」という声に応えて、見学していたこどもたちが歌で飛び入り参加。300人のブラスバンドで歌の伴奏をするのは、爽快で楽しかった。そして最後はパーカッションが大活躍する「ブラジル」。観客から自然に手拍子が湧き、鳴りやまぬ拍手の中本番は終了しました。
「大勢の人と演奏する時間を共有した」という貴重な体験。充実感で満たされた「ブラス・ジャンボリー」。また機会があればぜひ参加してみたい。
詳しくはこちらをご覧ください。
文/ 池谷恵司
tagged: 管楽器, ブラス・ジャンボリー, 楽器フェア, 東京ビッグサイト, さかなクン, 水口透
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