今月の音遊人
今月の音遊人:挾間美帆さん「私は音で遊ぶ人のために作品を作っているのかもしれません」
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手軽に設置できるコンパクトサウンドバーの人気が高まっている。そんななか、2020年10月1日にヤマハ史上最小のサウンドバー「SR-C20A」が発売され、注目を集めている。
サイズは幅60cm、高さ6.4cm。テレビだけでなく、パソコンの前などのスペースにもフィットする「SR-C20A」。コンパクトなだけでなく、見た目の印象をはるかに上回る豊かで厚みのある音質と、没入感のあるサラウンド・サウンドが魅力だ。
実は、幅約90cmの大人気のヤマハのサウンドバー「YAS-109」などに搭載されたバーチャルサラウンドが3Dなのに対し、コンパクトなこちらは2D。しかし、一度試聴すれば、スペックだけでは判断できない実力を体感することになるだろう。
開発で注力したのは、スピーカーの構造とチューニング。2Dでも十分に満足できるサラウンド感を目指した
小さなキャビネットの左右にフルレンジユニットを、また、7.5cmのサブウーファーを上向きに配置。さらに、制御が難しいとされるパッシブラジエーターの制御をクリアし、上向きと下向きに1基ずつ搭載した
こうしたスピーカーの構造と独自のチューニングにより、左右だけでなく全方向への音の自然な広がりと豊かで深い低音再生を実現している。
たとえば映画なら、音の広がりや移動感をたっぷりと感じることができ、映画音楽や効果音までもがぐっと厚みを増す。包まれるようなその臨場感は、まるで映画館にいるよう。ゲームも迫力いっぱいに楽しむことでき、プレーヤー環境を高めてくれる。
一般的に、コンパクトなサイズ設計を追求すると音質は犠牲になってしまう。制約があるなか、どれだけコンパクトでいい音が出せるかに挑み、生まれた「SR-C20A」。試作で音質の確認をした際、その場にいた開発者らから大きな拍手が起こったという。まさに自信作だ。
サウンドモードは、音楽再生に最適な「ステレオ」、テレビ番組に向いた「スタンダード」、空間の広がりを強調する「映画」、ゲームコンテンツに没頭できる「ゲーム」の4つ。それぞれに最適な音場をつくり出し、エンターテインメントをより楽しくしてくれる。
不足しがちな低音を強化して、パワフルなサウンドを生み出す「バスエクステンション」やヤマハのサウンドバーに採用され、高い評価を得ている「クリアボイス」機能も搭載している。これは、ドラマのセリフ、ニュースやスポーツ中継などのアナウンス、ボーカルなど人の声を聴き取りやすくするもので、ストレスなく音声を楽しむことができる。新開発の無料アプリ「Sound Bar Remote」を使えば、スマートフォンやタブレットから入力切り替えやサウンドモード選択、「クリアボイス」、「バスエクステンション」などを直感的に切り替えることも可能。
テレビ音声を伝送できるARC(オーディオリターンチャンネル)対応のテレビと1本のHDMIケーブルで簡単に接続できるので、セットアップもシンプルで分かりやすい。テレビと連動して電源のON/OFF、音量調整、コンテンツの切り替えなどもできて便利だ。
さらに、Bluetooth🄬にも対応しているので、スマートフォンやタブレットなどの曲を再生することもできる。ふだんスマートフォンで聴いている圧縮された音も、たとえば「バスエクステンション」機能をオンにして低音を増強すれば、厚みを増した響きで楽しめるだろう。
これまでスペースの問題でサウンドバーの設置を躊躇していた人にとっても、新しい選択肢となる「SR-C20A」。音楽、映画、ゲーム……エンターテインメントが大きく飛躍する感動を、ぜひ体験してみてほしい。
あらゆるスペースにフィットし、エンターテインメントを大きく飛躍させる幅60cmのコンパクトなサウンドバー。
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