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いたずらのない人生なんて面白くない!/小曽根真インタビュー
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2015.8.24
tagged: トム・ケネディ, ゲイリー・ミーク, マイク・スターン, インタビュー, ピアニスト, 小曽根真, デイヴ・ウェックル
フュージョンシーンのトップドラマー、デイヴ・ウェックルが結成した「デイヴ・ウェックル・アコースティック・バンド」が、2014年のアメリカツアー、2015年春のヨーロッパツアーを大成功に収め、いよいよ2015年9月、日本ツアーに踏み出す。
エレクトリックサウンドで知られるデイヴ・ウェックルにとっては初めてのアコースティック・バンド。結成のきっかけはマイク・スターン(ギター)のバンドでの即興プレイだったという。ピアノ、そしてオルガンでこのバンドに参加している小曽根真はこう語る。
「デイヴと僕、それにベースのトム・ケネディがマイク・スターンのサイドメンとしてライブに参加していたときに、毎回、マイクが『Do something!』って、僕たち3人に自由に弾かせてくれる時間があったんです。完全即興にもかかわらずあまりに音楽的で、『え?即興だったの』というくらいに曲ができていってしまう。それで、これをバンドでやりたいとデイヴからオファーがあったんです」
さらにデイヴのバンドのレギュラーメンバーであるサクソフォンのゲイリー・ミークも参加。2014年にアメリカツアーを行い、アルバム『オブ・ザ・セイム・マインド』を制作。日本でも2015年7月にリリースされた。
「デイヴと一緒にやることで、ラテンやファンクといった西海岸よりのリズムが入ってくる。僕もハモンドオルガンを弾いて、そのリズムを楽しんでいます。皆さん、小曽根真に対してファンキーというイメージはないと思うんですけど(笑)、実は僕の中にはしっかりある。ファンクを叩ける彼とだから、リズムの会話が楽しめるんですね」
即興性を重視したバンドが紡ぎ出す一期一会の演奏は、観客を魅了するとともに、メンバーにも刺激を与え続けている。
「ライブではアルバムの曲をやるにしても、譜面通りには弾かない。基本は変わらないけれど、ソロの弾き方が毎回違うわけです。例えば、1小節余分に弾いたりとか、ちょっとしたいたずらをすることも。僕がニヤッと笑うと、彼らもわかるんですね。そのアプローチをメンバーそれぞれが瞬時に受け取り、プレイで返す。そんなふうに音楽で会話できるのがライブの醍醐味なんです」
日本ツアーは、「デイヴ・ウェックル&小曽根真featuringトム・ケネディ&ゲイリー・ミーク」と称して、クラブとホールの両方でライブが行われる。
「クラブではミュージシャン同士の息づかいを感じてほしいですね。ホールでは、凝った照明など、ショーとしても楽しんでいただけると思います」
“ファンキー”をまとった小曽根真が、どんな音のいたずらをしかけて行くのか。未知の音の旅を彼らと一緒に楽しんでほしい。
●三鷹市公会堂(東京・三鷹市)
9月17日(木)開場18:30/開演19:00
●Billboard Live OSAKA(大阪)
9月18日(金)【1st】開場17:30/開演18:30【2nd】開場20:30/開演21:30
9月19日(土)【1st】開場15:30/開演16:30【2nd】開場18:30/開演19:30
●北國新聞赤羽ホール/KANAZAWA JAZZ STREET 2015(金沢)
9月21日(月・祝)開場19:00/開演19:30
●NAGOYA Blue Note(名古屋)
9月22日(火・祝)【1st】開場16:00/開演17:00【2nd】開場19:00/開演20:00
●Blue Note TOKYO(東京)
9月23日(水・祝)【1st】開場16:00/開演17:00【2nd】開場19:00/開演20:00
9月24日(木)【1st】開場17:30/開演19:00【2nd】開場20:45/開演21:30
≪JCB SPECIAL LIVE in Blue Note TOKYO vol.10≫
●Blue Note Tokyo(東京)
9月25日(金)【1st】開場17:30/開演19:00【2nd】開場20:45/開演21:30
『オブ・ザ・セイム・マインド』
デイヴ・ウェックル・アコースティック・バンド feat. 小曽根真、トム・ケネディ、ゲイリー・ミーク
発売元:ユニバーサルミュージック
発売日:2015年7月22日
価格: 2,600円(税抜)