今月の音遊人
今月の音遊人:諏訪内晶子さん「音楽の素晴らしさは、人生が熟した時にそれを音で奏でられることです」
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【優待チケット】6人のチェロとテノールが重なる迫力のアンサンブル/古川展生&佐山裕樹インタビュー
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2023.6.6
チェリスト同士は、みんなで集まってアンサンブルをするのも好むという。低音の豊かな響きと超絶技巧を味わえるチェロアンサンブルは、ライブで聴いてこその醍醐味がある。演奏を支える役割が多いチェロのイメージが変わるかもしれない。
2023年7月10日(月)にヤマハホールで開催されるコンサートも、そんなチェロアンサンブルの魅力をたっぷりと味わえるもの。古川展生を中心とした6人のチェリストにテノールの中鉢聡を迎え、オペラ・アリアやミュージカル・ナンバー、映画音楽、ピアソラなど多彩なプログラムを届ける。企画者の古川と、アンサンブルの中で最年少の佐山裕樹に、本公演の聴きどころをうかがった。
「2018年にバイオリニストの高嶋ちさ子さんの呼びかけで、スーパーチェリスツというチェロアンサンブルを結成しまして、そちらは8〜10人程度の流動的なメンバー構成で活動しています。今回はその中から5人とご一緒することになりました。みなさん素晴らしいチェリストで、技術だけでなく人間的な魅力や、エンターテインメント精神に富んだメンバーです。この5人と中鉢さんで昨年12月に京都でコンサートをしたのですが、こうしてまた機会をいただけてうれしいですね」(古川)
「古川さんにお声がけいただき、とてもありがたく思っています。オーケストラでも楽器によって性格が違うと言いますが、チェリストはみんなとても仲が良いんですよ。アンサンブルは毎回とても楽しいですし、先輩方とご一緒させていただくことで、演奏だけでなく、さまざまな面で勉強になります」(佐山)
「じつは、僕は佐山君を子どものときから知っていまして。ジュニア・コンクールの審査員をしたときに彼の演奏を聴いて、素晴らしい才能を持った子だなと思っていました。その後、高校1年生のときに再会して、またずいぶんうまくなったなと。大学生になってからは、僕のチェロカルテットやコンサートで一緒に弾いてもらったりしていたんです」(古川)
今回は、ほぼすべての編曲をメンバーの小林幸太郎が手がけている点も注目だ。
「小林君のおかげで、どんな曲も魅力あるアレンジに仕上がっています。弦楽四重奏と同じく、チェロ4本だといちばんシンプルなパート分けになりますが、そこに2本加わることで音の厚みや色彩感を出すことができるんですね。ソロは曲ごとに違うメンバーが担当するので、それぞれの個性をお楽しみいただけると思います。難しいパートも全員平等に振り分けています。苦しみもみんなで乗り越えるというのが我々のモットーですので(笑)」(古川)
そこに中鉢のテノールが入ると、どのような響きになるのだろう?
「チェロがテノールを包み込むときもありますし、声量のある中鉢さんの声がチェロを包み込んでくれるように感じる瞬間もあります。中鉢さんが歌うメロディと僕のチェロが重なる部分があって、そこはバランスが難しかったですが、本番でぴったり合うと気持ちが良いですね。僕はミュージカルが大好きなので、『オペラ座の怪人』や『レ・ミゼラブル』のナンバーが弾けるのがうれしいです」(佐山)
「プッチーニの『トスカ』に“星は光りぬ”という有名なアリアがありますが、その前にチェロカルテットが奏でるとんでもなく美しい旋律が登場するんです。そこからの流れで“星は光りぬ”まで、テノールを入れてアレンジしてもらったらいいんじゃないかと。それが今回の公演を企画するにあたり、最初に思い浮かんだイメージでした。ちなみにオリジナルということですと、ロッシーニの『ウィリアム・テル』序曲の冒頭もチェロアンサンブルで始まるんですよ。ヤマハホールは響きがよくて弾きやすいので、弦楽器の演奏にぴったりです。6人のチェロとテノールが重なる音の迫力も、存分に伝わるのではと思います」(古川)
人間の声に近いと言われるチェロとテノールによる、華やかなる響きの饗宴。銀座の午後にぴったりの贅沢なひとときになることだろう。
日時:2023年7月10日(月)14:00開演(13:30開場)
会場:ヤマハホール(東京都中央区銀座7-9-14)
料金:5,000円(税込・全席指定)
出演:古川展生(チェロ)、江口心一(チェロ)、大宮理人(チェロ)、小林幸太郎(チェロ)、佐山裕樹(チェロ)、西方正輝(チェロ)、中鉢聡(テノール)
曲目:ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲、モリコーネ/映画「ニュー・シネマ・パラダイス」メドレー、ピアソラ/「ブエノスアイレスの四季」より“ブエノスアイレスの冬”、リベルタンゴ、プッチーニ/歌劇「トスカ」より“星は光りぬ”、歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ、バーンスタイン/ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」メドレー、ロイド=ウェバー/ミュージカル「オペラ座の怪人」より“ミュージック・オブ・ザ・ナイト”、シェーンベルク/ミュージカル「レ・ミゼラブル」より“星よ”、カルディルロ/カンツォーネ「カタリカタリ」 ほか
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本公演の優待チケット(一般:定価5,000円/優待価格 4,000円)を20枚(お一人2枚まで)ご用意いたしました。ご希望の方は、下記「応募はこちら」ボタンからご応募ください。
※ご応募の際は、ヤマハミュージックメンバーズの会員登録(登録無料)が必要です。
2023年6月18日(日)23:59まで
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