今月の音遊人
今月の音遊人:Crystal Kayさん「音楽がなかったら世界は滅びてしまうというくらい、本当に欠かせない存在です」
2557views
ラフマニノフと20世紀を彩る音楽で、2024年へのパワーをチャージ!原田慶太楼が語る「りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023」
この記事は2分で読めます
1883views
2023.11.22
tagged: 亀井聖矢, 原田慶太楼, 服部百音, りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023
ジルベスター・コンサートは大晦日に行われるクラシックのコンサートだ。「ジルベスター」とは、ドイツ語で「大晦日」のこと。4年ぶりの開催となる「りゅーとぴあジルベスター・コンサート」にスポットを当て、タクトを執る原田慶太楼に共演者とプログラムについて聞いた。
早いもので2023年も残りわずかとなってきた。今年はどんな年だっただろう、来年はどんな年にしようか、と誰もがそれぞれの思いを馳せる。そんな人々の心をクラシック音楽で温めるジルベスター・コンサート。注目すべきは、いま目が離せない気鋭の指揮者、原田慶太楼がタクトを執る「りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023」だ。原田が正指揮者を務める東京交響楽団は新潟市を準フランチャイズとしており、りゅーとぴあは馴染みのある会場である。
プログラムは、「時をこえて永遠に輝く、20世紀最高の作曲家たち」と題し、亀井聖矢(ピアノ)をソリストに迎えた『ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番』、服部百音(バイオリン)をフィーチャーしたエルガー『愛の挨拶』とラヴェル『ツィガーヌ』をはじめ、ジルベスターにふさわしいバラエティに富んだ華やかな曲目が用意されている。特に亀井と原田、東響は2024年春にコンチェルト尽くしの企画も予定されている注目の顔合わせだ。
「2022年に『ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番』で亀井さんと初共演を果たしたのですが、それがすごかったんです。技術的に優れているのはもちろんのこと、まとっているオーラもすごい。リハーサル、ゲネプロ、そして本番で、演奏のカラーが全く違う。しかも、それぞれが雄弁に何かを物語るような演奏で、明日同じ曲をやっても違う驚きがあるのだろうな、というワクワク感がありました。その直後に、彼はロン=ティボーで第1位を獲得したのですが、それも納得の演奏でした。これからもっともっと共演していきたいピアニストですね」
服部百音と原田は「常に新しいものを一緒に模索している」という間柄。2023年にはトルコのピアニスト・作曲家、ファジル・サイによる協奏曲『ハーレムの千一夜』で共演している。
「日本でバイオリン協奏曲というと、メンデルスゾーンやチャイコフスキーなど、いわゆる“定番”が多いですよね。服部さんとの演奏ではいつも良いケミストリーを感じるし、彼女のレパートリーを増やすためにも、どんどんチャレンジングなものをやっていこうとしています。ですが、今回はジルベスターというファミリーフレンドリーなコンサートなので、馴染みやすい曲を選びました」
亀井、服部との共演のほかにも、本公演ではラヴェルのオーケストレーションが生み出す絶妙な色彩感覚と、りゅーとぴあの専属舞踊団であるNoismによるダンスの身体感覚とが融合する『ボレロ』、原田が“自らの原点”と語る『ウエスト・サイド・ストーリー』のセレクション、日本人作曲家に強いこだわりを持つ彼が敬愛する吉松隆の作品と、バラエティあふれる賑やかな公演になりそうだ。
「 “2024年に向けての希望になってほしい”という想いをプログラムに込めました。みんなでハッピーになれたらうれしいですね」
2024年は、2023年よりも良い年に。至福の音楽でパワーをチャージして来たる年に備えたい。
日時:2023年12月31日(日)開演15:00(開場14:15)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール(新潟県新潟市)
料金(税込):10,000円 U25 6,000円
詳細はこちら
原田慶太楼オフィシャルサイトはこちら
文/ 山崎隆一
photo/ MASATOSHI YAMASHIRO(1枚目)、Atsushi Yokota(2枚目)
本ウェブサイト上に掲載されている文章・画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます
tagged: 亀井聖矢, 原田慶太楼, 服部百音, りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023
ヤマハ音遊人(みゅーじん)Facebook
Web音遊人の更新情報などをお知らせします。ぜひ「いいね!」をお願いします!