今月の音遊人
今月の音遊人:藤田真央さん「底辺にある和音の上に内声が乗り、そこにポーンとひとつの音を出す。その響きの融合が理想の音です」
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電子ピアノの購入を検討する際、どれを選べばいいのか迷うことも。ヤマハ電子ピアノを代表するクラビノーバには3つのシリーズがあります。それぞれどんな特徴があり、どんな人に向いているのでしょうか?今回はその違いを聞きました。
A.CLPシリーズがおすすめです。クラビノーバのスタンダードともいえるシリーズです。鍵盤のタッチや演奏性、音の響きなどをはじめ、「ピアノを弾く」ということに重きをおいて作られています。ピアノのレッスンに通っている方が家で練習する場合におすすめできますし、趣味でクラシック曲を弾きたいという方にもいいと思います。CLPシリーズの中でもいくつかのモデルがあり、上位モデルになればなるほど、よりピアノらしい感触を楽しめますよ。鍵盤の素材やサイズ、スピーカーの数や位置、また譜面立ての高さなど、細かい部分にまで「ピアノのヤマハ」ならではのノウハウが詰め込まれています。電子ピアノならではの機能も練習に役立つはずです。代表的なのがヘッドホンを使って演奏できることで、多くのユーザーが「夜でも気兼ねなく練習できる」ことを購入の決め手としています。また、クラシックの有名曲が内蔵されていて、それらを片手ずつ再生できるのも便利な機能です。無料アプリ「スマートピアニスト」を使ってスマホ等で直感的に操作ができるのも、ボタンでの操作が苦手だという方にはうれしいと思います。
A.CSPシリーズがおすすめです。クラビノーバの中でも「究極的にスマートでシンプルなピアノ」です。本体にはボタンがほとんどなく、アプリ「スマートピアニスト」を使って操作します。このシリーズを代表する機能が「ストリームライツ」です。曲を再生しながら、上から下に流れるように光るガイドランプが、弾く鍵盤の位置とタイミングを示してくれます。楽譜は読めないけれど趣味でピアノを弾いてみたいという方や、楽譜の勉強はハードルが高いと感じている方にいいでしょう。実際、購入された方からは「ランプが光って降りてくるのを見るのが楽しい!」とか「ドレミがわからなくても弾けた!」という声をよく聞きます。好きな曲をアプリに入れるとコードを分析してくれる「オーディオトゥースコア機能」も好評です。コードがわからなくてもガイドランプで表示されるので、好きなアーティストのサポート演奏をしているような気分を気軽に楽しめるんです。「弾けると楽しい!」を直感的に体験できるピアノだと思いますよ。
A.CVPシリーズがおすすめです。CVPシリーズは、ひと言でいえば多機能なクラビノーバ。ピアノはもちろんのこと、管楽器や弦楽器、ドラムの音など、1,000種類を超える音色が搭載されているのが大きな特徴です。鍵盤の押さえ方やペダルの踏み方によって、例えばギターを弾くときに弦がこすれるような音がするなど、その楽器ならではのリアルな表情を付けることができます(スーパーアーティキュレーションボイス)。これはヤマハの総合楽器メーカーとしてのこだわりですね。また、「スタイル」と呼ばれる自動伴奏の機能が搭載されていて、好きな曲をさまざまなアレンジで演奏できることもユーザーの遊び心を刺激すると思います。ピアノソロはもちろんのこと、アンサンブルを楽しみたいという方、また作曲をしたいという方にもおすすめしたいですね。
協力:ヤマハミュージックジャパン 鍵盤営業部 山内友貴さん
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文/ 山崎隆一
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tagged: 電子ピアノ, クラビノーバ, 楽器のあれこれQ&A
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