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関聡

【優待チケット】楽譜と向き合い、作曲者の意図を紡ぐ。関聡が描くパーカッションの世界/関聡インタビュー

シエナ・ウインド・オーケストラで打楽器奏者を務める関聡が、2025年3月22日(土)にヤマハホールでリサイタルを開催する。アンサンブルにスタジオワークと、幅広く活躍する関だが、ソロ・リサイタルの開催は意外にも11年ぶり。公演への意気込み、パーカッショニストとしての姿勢などを伺った。

楽譜から音色をイメージして

洗足学園音楽大学大学院を首席で修了し、修了時の全部門首席奏者によるグランプリ特別演奏会にて最優秀賞を受賞。ほか、数々のコンクール受賞歴を経て、オーケストラや室内楽、さらにはゲーム音楽から劇伴音楽など、数々のシーンでキャリアを積んできた関。自身でも、この11年間でさまざまな成長と変化を実感しているようだ。
「とくに、オーケストラで演奏してきた経験は大きいです。打楽器のことだけを考えていた学生時代と比べて、表現のレパートリーが増えました。トライアングルの音ひとつとっても、オーケストラの中を抜けていく音にするのか、全体にブレンドされて馴染んでいく音にするのか……。これはソロだけでは見出せない感覚です」
そんな関には、「できるだけ楽譜に忠実に、作曲者の意図をつなげていきたい」という想いがある。その熱心さは、楽器製作のために、家庭料理の道具店に通ったり、竹の木を譲り受け自ら加工したりする一面からも伺える。楽譜を読み込む時点で、どんな音色を作るか具体的にイメージしているのだ。
「初めて譜読みするときは、音は出さず、ひたすら譜面を眺めています。テーマがどこにあるか、そのテーマがどう発展していくのか。近現代の作品は、数学的な要素が絡んでいるものも多く、ひとつひとつ仕組みを見つけて、分析していく作業はとても楽しいです」

関聡

歌いながら、少しずつ身体に覚えさせていく

関の譜読みは、非常に地道で、綿密だ。自分なりに作品の仕組みを理解したら、今度は脳と身体、音をじっくりリンクさせていく。キーワードは“歌いながら”身体を動かすこと。
「まずはゆっくり、ミスしないよう歌う。次は歌いながら、手の動きだけで音符をなぞっていく。それができたら、歌いながら音を出して弾き、少しずつテンポを上げていく。実際のテンポに達するまで歌は外せません」
打楽器曲では複雑な持ち替えやリズムに意識が向きやすい。だからこそ声に出して歌い、視覚ではなく音楽的に譜面を覚えるのだという。
「視覚的な記憶だけでは、暗譜が飛んでしまうリスクもあります。歌いながら、音楽的に覚えていけば、本番でも安定するはずです」

作曲者の意図をつなげていく

2025年3月22日(土)にヤマハホールで開催されるリサイタルのプログラムには、石井眞木、福士則夫、A.ジョリヴェといった、打楽器奏者なら見逃せない名前ばかりが並ぶ。大学院修了直後に開催した、関のデビュー公演を彷彿とさせる選曲だ。
「どれも『ここぞ』という場面で弾いてきた楽曲ばかりです。アンサンブルの中で、いろんな音色やビートを探るようになった今、もう一度このプログラムに取り組んだらどうなるのか。自分でも確かめたくて選びました。プレッシャーはありますが、わくわくしながら準備しています」
まずは濃密な独奏曲が立て続けに披露される。石井眞木『サーティーン・ドラムス』は膜鳴打楽器(強く貼った膜状のものを打ち鳴らす楽器)のみ、N.マルティンショヴ『チック』はスネアドラム一つという、ストイックな楽器編成だ。
「『サーティーン・ドラムス』では、13個のパルスで構成されたフレーズが、後半に向けてどんどん発展していきます。シンプルながら計算された作品です。演奏時間は11〜13分ほどですが、ずっと叩き通しなので、体力的にはかなり大変です。『チック』は、初めて動画を見た時は楽しそうに感じましたが、練習し始めたら、表現のコントロールがものすごく難しい。アドリブが含まれるボイス・パートでは、奏者のセンスが問われます」
福士則夫『ソロ・パーカッションのための「グラウンド」』は、一転してマルチ・パーカッションの世界。ギロやグラスチャイムなど、使用楽器の一部は関自ら製作している。
「今度のリサイタルで使うギロは、ベストの楽器だと思っています。福士先生の『グラウンド』は、細かな装飾音符からアーティキュレーション、楽器の奏法まで、緻密に書かれています。楽器を作るときは、音符を読みながら、具体的な音のイメージを膨らませています」
アンサンブル・ピアニストとして名高い森浩司とは、念願の初共演。デュオで演奏する曲目はJ.ササス『マトルズ・ダンス』、そしてA.ジョリヴェ『打楽器協奏曲』の2曲。前者は打楽器的、後者はオーケストラ的なピアノの扱いがコントラストを成す。いずれもピアニスト泣かせの難曲だ。
「森さんは、打楽器レパートリーのスペシャリスト。これまで何度も演奏を聴いていて、本当に素晴らしい方です。僕は打楽器とピアノの合わさった音が大好きなので、今回ご一緒できてとてもうれしいです」

関聡

ヤマハホールの響きを想像しながら

音楽と真摯に対話してきた関の11年間、そして、パーカッショニストとしてのこれからを見せてくれるであろう、今回のリサイタル。会場となるヤマハホールへの期待もひとしおだ。
「ヤマハホールは音の響きの素晴らしい会場です。これまでも室内楽などで演奏させていただきましたが、ソロ・リサイタルを開く機会をいただき、本当にうれしいです。自宅でも、あの響きを想像しながら練習しています」
難曲かつ充実した楽曲が目白押しの、打楽器ファンなら見逃せないステージ。独奏者として存分に腕を振るう関の熱演を、ぜひ客席で体験してほしい。

■珠玉のリサイタル&室内楽
関 聡 パーカッション・リサイタル

関 聡
日時:2025年3月22日(土)17:00開演(16:30開場)
会場:ヤマハホール(東京都中央区銀座7-9-14)
料金:一般4,500円、学生3,000円(全席指定)
出演:関 聡(パーカッション)、森 浩司(ピアノ)
演目:
石井眞木/サーティーン・ドラムス
N.マルティンショヴ/チック-スネアドラム・ソロのための
J.ササス/マトルズ・ダンス*
福士則夫/ソロ・パーカッションのための「グラウンド」
A.ジョリヴェ/打楽器協奏曲*
*森 浩司と共演
詳細はこちら

■優待チケットの特別販売

本公演の優待チケット(定価一般4,500円、学生3,000円)/優待価格一般4,000円、学生2,500円)を計20枚ご用意いたしました。
ご希望の方は、下記「応募はこちら」ボタンからご応募ください。
※ご応募の際は、ヤマハミュージックメンバーズの会員登録(登録無料)が必要です。
応募期間:2025年3月9日(日)23:59まで
応募はこちら

photo/ 坂本ようこ

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