今月の音遊人
今月の音遊人:小曽根真さん「音楽は世界共通語。生きる喜びを人とシェアできるのが音楽の素晴らしさ」
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希望の音を鳴らそう。こどもの音楽再生基金Presents “School Music Revival Live 2014”
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2014.7.28
tagged: 坂本龍一, こどもの音楽再生基金, School Music Revival Live, 仙台市
3年前の今頃を、思い出している。
当たり前のことを、当たり前のようにできる、というのがどれだけ幸福なことか。日本じゅうの人が噛み締めていたのではないか。
音楽を趣味にしている人間にとっては、「普通」に音楽を習い、練習して、そして発表する場があるというのは、とても恵まれたことなのだ。
それをあらためて実感したのは、一昨年に東京エレクトロンホール宮城(仙台市)で行われた、“School Music Revival Live(スクール・ミュージック・リバイバル・ライブ)”を観た時だった。
「希望の音を鳴らそう。」を合言葉に、坂本龍一氏がゼネラル・マネージャーを務め、20を超える東日本大震災被災地(岩手県・宮城県・福島県)の中・高校の音楽系クラブがジャンルを超えて集まった。
彼らの姿から感じられたのは、再び音楽ができること、そして千人を超えるオーディエンスの前で演奏を披露できることへの喜びだった。
“School Music Revival Live”は、こどもの音楽再生基金の活動の一環として行われており、第3回目となる今年は8月3日(日)に行われる。
こどもの音楽再生基金とは、東日本大震災被災地の幼稚園・小・中・高校に対して、学校楽器備品の点検・修理や音楽活動の支援を行い、こどもたちの笑顔を音楽と楽器の力で取り戻すことを目的にスタートしたプロジェクト。坂本龍一氏および坂本氏の呼びかけに賛同した楽器メーカーの代表者ら5人が発起人となり、全国楽器協会が2011年7月に設立した。運営はすべて募金によって行われている。
まず1年目は第一次活動として、地元の楽器店と協力し、被災地の学校にある3,304の楽器の点検と1,987の楽器の修理を行った。2年目からは第二次活動として、こどもたちに音楽を楽しんでもらうためのプロジェクトをはじめた。幼稚園や小学校では、アーティストたちとともに音楽鑑賞教室をこれまでに161回行った。そして、中・高校には、修復した楽器で演奏を披露する場所を用意した。これが“School Music Revival Live”なのだ。
仙台市で行われた第一回に続き、昨年は名取市文化会館に場所を移し行われ、坂本氏は前年と比べて「みんなの顔が明るくなった」とコメントした。第3回目の今年は舞台を再び仙台市に戻して行われるが、果たしてどんな笑顔が見られるのか。
現在、観覧者を募集中(入場料は無料)。募金ももちろん、こどもたちが演奏する姿を観に出かけるのも、復興支援のひとつ、だと思う。
日時:2014年8月3日(日)13:30開場 14:00開演 17:30終演
場所:東京エレクトロンホール宮城 大ホール(宮城県仙台市青葉区国分町3-3-7)
司会:渡辺真理