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銀座の秋はジャズを通じた“出会い”で始まる 「スチューデントジャズステージ in GINZA」
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2025.10.8
tagged: ハママツ・ジャズ・ウィーク, スチューデント ジャズ フェスティバル, スチューデントジャズステージ in GINZA
暑かった2025年の夏もようやく終わり、涼しい風が吹き始めるころ、歩行者天国で賑わう銀座を、高校生たちによるフレッシュなジャズが彩る。銀座の新たな風物詩になりつつある「スチューデントジャズステージ in GINZA」を紹介する。
ジャズといえば国境や世代を超えるユニバーサルな魅力をもった音楽の代表格。季節を問わずして楽しめるのも大きな魅力だが、やはり秋に聴くのは格別だ。10月には「ハママツ・ジャズ・ウィーク」をはじめ、全国各地でジャズフェスティバルが開催される。
そんな中、未来を担う中高生によるジャズバンドが全国から集い、音楽ファンはもちろん、世界中から銀座に集まる観光客にも演奏を披露できる場所として注目され始めているのが、2025年に3回目の開催を迎える「スチューデントジャズステージ in GINZA」だ。これは、「第33回 ハママツ・ジャズ・ウィーク」の関連イベントで、ヤマハ銀座店1Fを舞台に、2025年は10月11日(土)と12日(日)に開催され、5校6組のバンドが演奏を披露する。
「会場の音は銀座通りにも響きわたるんです。それを耳にした外国人観光客の方々も『何をやっているんだろう?』という感じで会場を覗きに訪れたりもして。2024年は、のべ700人を超える観客で賑わいました」
そう語るのは、ヤマハ銀座店ブランド体験エリアの企画を担当している木村智子さん。過去2回の開催から、本イベントが銀座の秋を彩る新たな風物詩になる確かな手ごたえを感じているという。
出演するバンドは、日本ステューデントジャズ教育協会が主催するコンテストに参加して優れた演奏を披露したり、ピアニスト/作編曲家の守屋純子氏が講評を務める「ハママツ・ジャズ・ウィーク」の「スチューデント ジャズ フェスティバル」に出演経験がある。
バンドのメンバーは当日の午前中に守屋氏らプロ奏者によるリハーサル兼クリニックを受講し、本番では守屋氏をはじめプロの奏者が必ず一人以上加わってサポートする。つまり、外からは銀座を訪れる外国人を含む大勢のオーディエンス、そして内からは最前線で活躍するプロによる指導と共演という強力なサポートを得て、高校生たちが大きくはばたく場所なのだ。
「参加する皆さんを見ていると、午前中のリハーサル兼クリニックから、どんどん成長していくのがわかるんです。午後のライブも、最初は緊張しているのですが、演奏が進むにつれていい意味で力が抜けてノリがよくなっていきます。若い奏者たちが秘める可能性をまざまざと感じますね」

2024年のリハーサル兼クリニックの様子。守屋氏らプロの奏者たちによるリアルなアドバイスが参加する生徒一人ひとりの胸を打つ。
「スチューデントジャズステージ in GINZA」では、バンド同士のつながりが生まれ、ヤマハの楽器との出会いが生まれるのも大きな魅力だと木村さんは語る。
「足りないパートにほかのバンドの奏者が入ったりすることもあるので、自ずとバンド同士の交流が生まれます。各バンドからメンバーが集う合同バンドの演奏もあるので、注目していただければと思います」
また、生徒たちにとっては、ヤマハ銀座店を“探検”するのも楽しみなのだとか。
「イベント会場のみならず、楽器売り場で楽器を試奏したり、管楽器のリペアルームを見学してもらったりしています。今年は、売り場とは別に出演者のための試奏スペースを設けたので、気兼ねなく心ゆくまでヤマハの楽器に触れていただくことができるようになりました」
ヤマハ銀座店を舞台にした楽器との出会いがあるのは、音楽につられてふらっと訪れた観客にとっても同じだ。
「楽器だけでなく楽譜・書籍のフロアもありますし、1階にはカフェスタンド、2階にはカフェラウンジも併設されています。音楽・楽器を好きな方が心ゆくまで楽しめるのがヤマハ銀座店の魅力です。たまたまジャズにつられて入店された方々も、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」
出演者もオーディエンスも、新たな世界に触れる。秋の銀座は、ジャズを通じた“出会い”によって幕を開ける。
「スチューデントジャズステージ in GINZA」に興味を持った方は、2025年10月18日(土)に浜松市で行われる「スチューデント ジャズ フェスティバル」もチェックしてみたらいかがだろう。
「スチューデント ジャズ フェスティバル」は、「ハママツ・ジャズ・ウィーク」のオープニングを飾る学生ビッグバンドの祭典だ。2025年で33回目の開催となる「ハママツ・ジャズ・ウィーク」はコンサートホールからストリートまで、浜松の街全体を舞台に繰り広げられるジャズ色の一週間。フィナーレの「ヤマハ ジャズ フェスティバル」には話題の若手トランぺッター松井秀太郎のバンド、世界のレジェンド・ドラマー、スティーヴ・ガッド、そして日本を代表するラテンバンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスとスペシャルゲストの宮沢和史&塩谷哲が共演するというここでしか見られないラインナップが集い、ジャズの素晴らしさを謳歌する。そのオープニングなのだから、出演者たちにとってはかけがえのない思い出になるはずだ。

銀座、そして浜松で繰り広げられる高校生たちの熱くてフレッシュなジャズ。将来のスター・プレーヤーとの出会いもあるかもしれないこの機会を、ぜひお見逃しなく。
日時:2025年10月11日(土)、12日(日)
会場:ヤマハ銀座店1Fイベントスペース(東京都中央区銀座7-9-14)
スチューデントジャズステージ in GINZA 2025 |ヤマハミュージック直営店・教室

日時:2025年10月18日(土)〜26日(日)
会場:アクトシティ浜松、かじまちヤマハホール、クリエート浜松、珈琲紅茶専門店トゥルネラパージュ、浜松市天竜壬生ホール、キタラ(JR浜松駅北口広場)、ソラモ(浜松市ギャラリーモール)、サザシティ浜松 中央広場、ステージONE、新川モール ほか
詳細はこちら
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文/ 山﨑隆一
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