今月の音遊人
今月の音遊人: 上野耕平さん「アクセルを踏み続けることが“音で遊ぶ”へとつながる」
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秋めく銀座で、月と音楽に恋をする。ヤマハ銀座1F“ポータル”「aki NOTE」
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2014.9.10
tagged: ポータル, 佐野史郎, ヤマハ銀座, aki NOTE, 秋, 月, サイレント, 楽器, 野尻小矢佳, 米良美一, 宮川彬良, 樋口達哉
このところ、見上げると空が高くなりはじめ、浮かんでいる雲もいままでとは違うものになってきた気がする。夕方になると、どこからかスズムシらしき声も聞こえてくる。こうしてだんだんと秋になっていくんだな、なんてことを考えながら、ふと銀座にあるヤマハに入ると、そこではすでに秋が始まっていた。ヤマハ銀座ビル1階の展示スペース“ポータル”で展開されている「aki NOTE -秋の夜長を音楽で楽しもう-」だ。
近未来的なフレームに包まれているのは月の世界。
日本では、そのむかしより中秋の名月に月を鑑賞したり、「月白」「名月」「後の月」といった秋の季語になっていたり、月と秋は深い関係がある。
また、音楽の世界でも、月を題材にした楽曲はたくさんある。“ポータル”の展示では、ドビュッシー『月の光』やベートーヴェンの『月光』、武満徹が『ノヴェンバー・ステップス』に先駆けて作った琵琶と尺八のための作品『エクリプス』など、秋の夜長に聴きたくなるようなクラシックの作品の試聴ができる。10月にはジャズの曲が紹介されるようで、これもまた待ち遠しい。自分にとって「月」にちなんだ曲とは何だろう?なんて考えてみたりするのも楽しいのでは。
別のコーナーでは、ヤマハのサイレント™ シリーズの展示がある。バイオリン、ビオラ、チェロ、ベースにギター、そしてサイレントブラスなど、美しいフォルムの楽器たちが並ぶ。
ちょっとギターを触ってみよう。
サイレントギターって気にはなっていたけど、手に取るのはこれが初めて。フレームだけのボディは、デザインは素敵だけど、果たして持ったときにどうなのか?と思っていたけど、構えてみてビックリ!こんなにしっくりくるなんて。ネックも太すぎず細すぎず、アコースティックギターとそれほど違和感はない。これならいつでも心置きなくギターが弾ける。うーん、俄然興味が出てきた!
バイオリンやウッドベースなど、アコースティックの楽器は高価で触るのも気後れしちゃう、なんて人も、これなら気軽に試せそうだ。
さらに、“ポータル”では、9月13日(土)に、ヴィブラフォン奏者の野尻小矢佳が月をテーマにした新作『Luna~Crossover Vibraphone~』の発売記念コンサート&サイン会を行うのをはじめ、14日(日)は米良美一&宮川彬良のニューアルバム『手紙』発売記念ミニコンサート&サイン会、25日(木)は佐野史郎によるトークショー「音座銀座」、10月25日(土)はテノール歌手・樋口達哉のニューアルバム『パッシオーネ~イタリア歌曲集』発売記念ミニコンサートと、イベントも盛りだくさん。
音楽を演奏する人も聴く人も、ヤマハ銀座で秋を感じてみてはいかがだろうか。
期間:10月31日(金)まで(11:00~19:30)
場所:ヤマハ銀座ビル1F“ポータル”(東京都中央区銀座7-9-14 )
イベント情報、定休日など詳しくはこちらをご覧ください。