今月の音遊人
今月の音遊人:葉加瀬太郎さん「音楽は自分にとって《究極のひまつぶし》。それは、この世の中でいちばん面白いことだから」
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世界の多様な楽器が見られる武蔵野音楽大学楽器博物館ですが、最大の特長は、その名の通り大学付属の施設であるということ。すべての楽器は、単なる展示物ではなく、学生が広い視野で音楽を学ぶための実物資料でもあります。
「本校の学生や、付属高等学校の生徒は、この博物館の楽器を授業などでも活用しています」
「私は学生(生徒)でないけれど……」という方も、どうかご安心を。無料のガイドツアーを利用すれば、一部の楽器の音を聴いたり、触れたりすることができます。
「自由見学の場合は楽器に触れることはできませんが、ガイドツアーにお申し込みいただければ1時間~1時間半のツアーを組み、館員が音を出したり、楽器によっては体験したりすることができます。『この楽器の音が聴きたい』といったご要望にも可能な限り対応していますので、ぜひご利用ください」
なお、同楽器博物館の楽器のコレクションが充実しているのも大学付属だからこそ。というのも、武蔵野音楽大学には1000名を超える学生が在籍し、多数の卒業生が世界各地で活躍しているため、卒業生のネットワークを通じて楽器の情報が入ってきたり、寄贈の申し出があったりするのだとか。貴重な楽器を数多く収集できるのは、幅広いネットワークによるところが大きいのです。
さらに、日本の楽器文化向上のために、新しい素材を使った楽器の開発協力を行っているのも大学付属ならでは。これまでに、温度・湿度に影響を受けないクリスタル・アルプホルン、クリスタル・グラスハーモニカや、讃岐地方特産の石であるサヌカイトを使ったチャイム・琮(そう)を制作しています。梵鐘のような余韻のある深い響きの琮は、学内の4つのコンサートホールの開演を知らせるホールチャイムとしても使用しています。
2015年11月現在、江古田キャンパスはリニューアル工事中で、新キャンパスは2017年4月、新楽器博物館は翌年の2018年4月にオープン予定となっています。新しい楽器博物館のオープンが待ち遠しいですが、現在、入間キャンパス楽器博物館では、従来の資料に加え、江古田キャンパス楽器博物館の資料の一部も公開されています。音楽・楽器好きの仲間を誘ってガイドツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
所在地:埼玉県入間市中神728
アクセス:西武池袋線 仏子駅から徒歩5分(キャンパス入口)・校内バス利用
開館日時:毎週火曜・木曜日(祝日を除く)10~16時/土曜日10~14時
※学園休暇時は休館
入館料:無料
ガイドツアー:電話(04-2932-2118)で要事前予約。一団4~5名から実施可能、日曜・祝日以外は対応可。
Web音遊人読者のみなさまの中から抽選で5名様に、「ナポレオン帽子型ピアノキーホルダー」をプレゼントいたします。
こちらのWeb音遊人専用応募フォームにてご応募ください。
応募締切:2015年12月6日(日)23:59まで
当選発表:商品の発送をもって代えさせていただきますので、予めご了承ください。
※2015年12月8日(火)発送予定