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名曲がモチーフのフジテレビ月9ドラマ『366日』でクラリネットに挑戦/広瀬アリス インタビュー
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2024.4.25
現在、放送中のフジテレビ月9ドラマ『366日』(脚本:清水友佳子)が大きな反響を呼んでいる。ドラマのモチーフとなった名曲『366日』、そしてドラマへの思いを、主演の広瀬アリスさんに聞いた。
ドラマ『366日』は、HYの同名曲(作詞・作曲:仲宗根泉)に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に実らなかった恋を叶えようと再び動き出した男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を想い続けるという、切なくも壮大なラブストーリーだ。主題歌はもちろん『366日』。2008年リリースのアルバム『HeartY』に収録され、歌い継がれてきた名曲だ。発売から16年を経てもなお、世代を越えて愛され、多くの人にとって大切な曲となっている。
ドラマの主人公は、広瀬さん演じる雪平明日香。音楽教室の事務受付として働いている。ドラマの中で広瀬さんは、高校時代の明日香と12年後の現在の明日香とを見事に演じ分けている。そんな広瀬さんにとっても、楽曲『366日』は思い出深い一曲だという。
「中学2年生の頃から、ずっと聴いたり歌ったりしていました。すごく思い入れのある曲なので、まさかこのような形でかかわることになるとは思ってもみませんでした。運命的なものを感じています」
明日香役を演じることになり、再び頻繁に曲を聴くようになったとか。
「久しぶりに聴いて、当時のいろいろなことが思い出されました。自分自身も経験を重ねてきた今、改めて曲を聴いてみると、歌詞の一つひとつの重みや捉えかたが変わってきたなと実感します。撮影前に曲を聴いて役に入ったりするうちに、この曲がより好きになって、今もずっと聴いています」
物語は、かつて通っていた高校が廃校になるため、仲のよかった同級生たちと同窓会に出席するところからスタート。明日香はその日、おたがいに片思いをしていた水野遥斗(眞栄田郷敦)と再会する。高校時代はすれ違いや誤解で思いが通じ合うことはなかったが、大人になってもずっと思い続けていた。
同窓会が誤解を解くきっかけになり、ふたりは12年越しの交際を始める。しかし、初デートを約束した日に不幸が襲い……。衝撃的な初回から、ドラマは急激に展開。そして、明日香の心が揺れ動く切ないシーンで『366日』が静かに流れ、物語の世界観がさらに深まっていく。
「アフレコを終えて映像を見た時、曲が流れた瞬間に切ない気持ちが溢れてきて、ちょっと泣きそうになりました。もともとすごく胸がキュンとなる曲ですが、ドラマとリンクすることで、シーンによってはもっと悲しく聴こえたりもします。そういう音楽の多面性とか不思議な力も感じていただける作品になっていると思います」
ところで、明日香は元吹奏楽部員でパートはクラリネット。野球部で活躍する遥斗をスタンドから応援するシーンや部室での練習シーンなども登場する。その役作りのための演奏指導や楽器貸出にヤマハが協力している。
「楽器の組み立て方や持ち方など初めてでしたし、音を出すところから曲の演奏までヤマハの先生にご指導いただいています。練習期間が短かったのですが、凝縮して今もなおレッスンに励んでいます。私は学生時代に楽器を経験することがなかったのですが、練習はすごく集中できて、気づくと自分でも驚くくらい時間が過ぎていたりします。楽器と向き合う時間って素敵だなあと思っています」
名曲から誕生し、曲とともに視聴者の心を引きつけるドラマ『366日』。かけがえのないめぐり合いや宝物のような思い出を描く物語から、ますます目が離せない。広瀬さんの演奏シーンとともに、今後の展開にぜひ注目してほしい。
放送日時:2024年4月8日(月)から 毎週月曜21:00〜21:54
放送局:フジテレビ
出演者:広瀬アリス、眞栄田郷敦/和久井映見/戸田菜穂、北村一輝 ほか
脚本:清水友佳子
ドラマ『366日』オフィシャルサイトはこちら
文/ 芹澤一美
photo/ 後藤泰宏(1、2、4枚目)
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