今月の音遊人
今月の音遊人:小林愛実さん「理想の音を追い求め、一音一音紡いでいます」
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【動画公開中】ぱんだウインドオーケストラの精鋭たちがバイオリンの体験レッスンに挑戦!
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2016.3.24
tagged: 上野耕平, 体験レッスン, おとなの楽器練習記, ぱんだウインドオーケストラ, 藤本茉奈美, 佐藤采香, 石若駿, バイオリン, 大人の楽器練習記, ヤマハ大人の音楽レッスン
ぱんだウインドオーケストラ・コンサートマスターの上野耕平です。実は僕は1年ほど前にチェロの体験レッスンを受け、気分だけはチェリストに(笑)。今回は〈ヤマハミュージックアベニュー銀座〉で、楽団メンバーの4人でバイオリンに挑戦します。
ふだん僕が演奏しているのはサクソフォンですが、佐藤采香はユーフォニアム、藤本茉奈美はオーボエ、石若駿が打楽器。こう見えて(?)、みんな一流のプレイヤーなんですよ。でも、全員バイオリンは初めて。管楽器とはまったく違うだけにどうなることやら。メンバーを代表してリポートしたいと思います。
指導してくださるのは山之内美和先生。まずは、弓の持ち方と楽器の構え方から。おっ!石若がさっそく苦戦しております。実は彼は指関節がとても柔らかく、打楽器では独特のバチの握り方で彼ならではの演奏を生み出しているのですが、弓を持つときはそれがアダとなって悪戦苦闘(笑)。
それでもみんなの構えが何となくキマッたところで、4本の弦の音を出してみます。違う楽器とはいえ、以前チェロで教わった弓を引く感覚は体が覚えているようです。右手を下に下げながら弾くダウン、上げるように弾くアップ……。「弦楽器はダウンとアップで表情がつけられるのがいいと思っていたけれど、どっちの良さも出せない~」と藤本。
さらに、左手で弦を押さえながら音を出してみます。バイオリンにはフレットもなく、一発で的確な位置に指を着地させるのは至難の業!「全員ゼロからなので、このなかでいちばんになれる可能性はあるなと思って挑んだのですが、どっこいどっこいですね(笑)」と佐藤。でも、そんなメンバー全員で、最後は『歓喜の歌』のアンサンブルを楽しむことができました。
今回感じたサクソフォンとの共通点は、呼吸とともにリラックスするとうまくいくということ。石若は「構えから大事なのは打楽器と同じ」。弦楽器の作品を演奏することもあるので、「アップとダウンの表現を今後の演奏に生かしていきたいです」と藤本。
楽し過ぎて、時間はあっという間。みんな、まだ学び足りない様子です。「バッハのシャコンヌが弾けるようになりたい」と藤本がいえば、「俺はブラームスのソナタ」(石若)、「シュトラウスの『英雄の生涯』のソロ」(佐藤)。僕が目指すのは『シェエラザード』。目標だけはどこまでも高い我々なのでした。
2011年に結成された吹奏楽団。団員は同年の東京藝術大学入学生が中心。楽団名は、時を同じくして上野にやってきたパンダに由来。コンサートマスターはサクソフォンの上野耕平。今回レッスンに参加した藤本茉奈美は首席オーボエ奏者、石若駿は首席打楽器奏者、楽団長の佐藤采香は2015年の日本管打楽器コンクールユーフォニアム部門優勝。定期公演をはじめ、2015年10月の上野動物園パンダの日記念イベントやテレビ朝日『題名のない音楽会』への出演など精力的に活動を行っている。
『PANDASTIC!! ~Newest Standard~』
2010年以降に発表され、中学・高校の吹奏楽部が多く演奏する楽曲を中心に選曲。BABYMETALの『イジメ、ダメ、ゼッタイ』を吹奏楽で初挑戦するなど、全曲を“ぱんだオリジナル・アレンジ”で収録。
発売:日本コロムビア
価格:2,500円(税抜)
発売日:2015年12月16日
ヤマハミュージックアベニュー銀座
住所:東京都中央区銀座7-9-14
最寄り駅:東京メトロ銀座駅から徒歩5分
TEL:03-3571-4094
受付時間:平日10:30〜21:30/土曜10:00〜19:00/日曜10:30〜18:00
※祝日の受付時間は曜日に準じます
文/ 福田素子
photo/ 村上一光
tagged: 上野耕平, 体験レッスン, おとなの楽器練習記, ぱんだウインドオーケストラ, 藤本茉奈美, 佐藤采香, 石若駿, バイオリン, 大人の楽器練習記, ヤマハ大人の音楽レッスン
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